ミシュラン獲得店系列のお寿司を名駅で : 名駅 鮨 Sublime

久しぶりに街に出てみた。
平日はまだまだ人通りは少なめ。

名駅から歩いてすぐの場所にある
「名駅 鮨 Sublime」さん

３年連続ミシュラン の☆を獲得している麻布十番のフレンチレストランSublimeさんの系列のお寿司屋さん。都内ではフレンチ、鉄板焼き、お寿司と広く展開してみえるお店が名古屋にもやってきた。
更に名古屋で次の展開もあるようで、楽しみです。

ひときわ明るいビルのゴージャスなエントランスからエレベーターに乗って4階へ向かいます。エレベーターを降りたら目の前の暖簾も看板もない寿司屋さん。

おっ！と立ち止まり、身なりを整えて（気持ちだけ）店内へ向かいます。

「名駅 鮨 Sublime」さんには初訪問です。

予約名を告げ、カウンターのリザーブ席へご案内。
椅子をひいてくださり、手厚く招いてくださいました。

まずはファーストドリンクをオーダー。
ビール、日本酒、焼酎、ワイン、シャンパン、果実酒、なんでも幅広く揃っています。
最近はお寿司にワインて多いですもんね。
今日はスパークリングワインでお願いしました。

●鮨コース（上）12,980円

コース中心の設定のようです。

店内はカウンターと個室がありました。
カウンターの向こうの板場は３エリアに分かれていて、お客さんの目の前で握れるように配置されています。下駄の代わりに渋いお皿が置いてあります。

ファーストドリンクに合わせてお通し、先付けが提供されます。

最初はシャキシャキのもずく。
食感がとても心地よく、酢が強過ぎないもずくで確か黒酢だとおっしゃってみえたと記憶しています。
お酢までいっちゃってくださいとのことで、多分言われなくでもいっちゃってましたね笑

先付けはばい貝、かます、中とろの漬け、平目うに麹。中とろの漬けと平目うに麹が特にめちゃくちゃ美味しく、この後のお寿司に期待が高まります。

ひと息ついたら「握っていきますね」といよいよ始まります。
最初はトロ。
これはテッパンですよね。
口の中でトロける美味しい握り。
ネタももちろんですが、こちらのシャリは赤酢。
高級店でよく見かける赤酢のシャリですが、江戸時代に主流になっていたとされています。
酢の酸っぱさが弱くてネタの味を引き立てる良い塩梅のシャリが流石です。

墨烏賊はすだちと塩で頂きました。
ヒラメのうに麹は先付けを頂いた時に美味しいと呟いたのを聞き逃さずに入れてくださる粋なサービス。
黒むつは孟宗塩で握ってくださいました。
孟宗塩は秋田の孟宗竹に天然塩を詰めて竹炭焼窯で焼いた黒い塩。美味しいとしか表現ができん汗

真鯵を挟んで口休め。
ズワイガニのあんかけ茶碗蒸しが登場です。
和食歴の長い板さんのあんかけが絶妙。
和食の技がこういうところに垣間見えます。

鰆の塩焼きに鱈の白子焼き。
旬の鰆はふわっとした身がたまらなく、塩加減も絶妙です。お酒のおかわりを待っての白子焼きを口に持っていきます。幸せのひとこと…。
　
いくらとキャビアは小さなお皿に赤酢のシャリの上に握らずに柔らかく、小さないくらごはんのように頂きました。

鰤のあぶりも塩で…。
やはり美味しい魚は塩が最高。
これも塩が美味しいとの声を取り入れてくださったようです。この好みを優先したアドリブ的なサービスが嬉しいです。

北海道産のうに、レンゲのような食器にシャリ、うにが贅沢にのせられています。
うにが不漁だと言われる中で、最高級のうにを仕入れているらしく、立派な箱に入ったうにをのせてくださいます。うにが苦手な人も思わず「美味しい！」と呟いてしまった上質のうには口の中で溶けるほどのきめ細かい滑らかな口当たりに濃厚な風味の恐るべし「雲丹」。

絶妙な塩梅のしめさばも柔らかなシメ塩梅は絶妙です。

自家製玉子焼きは驚き…。
黒糖とみりんでスイーツ、プリンのような味と食感の不思議な玉子焼。玉子の握りはやらない、この玉子のみです。

煮穴子は箸で摘むとほぐれてしまうほと柔らかいので手渡し。シャッターチャンスも作ってくれて、ゆっくり拝む間もなく口の中に吸い込まれます。

手巻きトロたくは海苔の風味がたまらない。こちらも手渡しです。

お椀は岩のりの赤だしで、冷めないうちに黙々と赤だしを頂きました。

お酒はスパークリング、大将の隠し酒からは福島の甘口純米吟醸酒 寫樂（しゃらく）を頂きました。

江戸前寿司が基本のこちらでは醤油を置かずに煮切りと塩で頂くお店。
板長の関西風のノリと江戸前寿司のギャップを楽しみながらの美味しいお寿司を頂きました

デザートはパウンドケーキにドライフルーツ。
美味しいあがりを味わいながらコースの終わりを迎えました。

本当に満足、贅沢をさせて頂きました。
是非また来たいと心から感じるお店でした。
とても美味しかったです。
ごちそうさまでした。