クジラはほんまに美味いとホエ～ル オレです(笑) : いさなの宿 白鯨

過去に凶暴な白いマッコウクジラ「モビー・ディック」に片足を食いちぎられた捕鯨船の船長が

個性的な乗組員らと復讐を遂げようと再び航海に出るが、

見つけたモビー・ディックに船ごと海底に引きずり込まれほぼ全員殺されてしまうという

1851年のアメリカの長編小説「白鯨」・・・そこから名前を付けたとおもわれる国民宿舎 白鯨さん。


紀勢本線の太地駅を降りると、町営のじゅんかんバスが止まっていました。

バスに乗ってこれからその白鯨さんで鯨料理を食べてきま～す(^^)

国道42号線から太地町方面へ。　くじらの博物館を過ぎトンネルを抜けるとすじ左手に見えてきます。

国民宿舎前バス停で下車。　料金は200円。　ゆるやかな坂を登っていきます。

鉄筋5階建ての白い立派な外観です。　食事だけの利用もＯＫで、ランチは11時から14時まで。

館内へ入ると若い男性のフロントマンが出迎えてくれました。　　土曜日の午後1時の初訪問です。

食事のみの利用を告げるとフロントに写真付きで置かれているメニューから選ぶことになりました。

鯨のフルコース　￥5400　鯨刺身定食　￥3780　をはじめ

鯨のはりはり鍋や鯨竜田揚げセット、鯨カツセット、はりはりうどんセット、鯨カツカレーなど

都会では食べられない鯨料理のオンパレードです。

そんなにお腹も減ってないし、一杯飲みたかったので一品の鯨の刺身とさえずり、

それと生ビールはないので瓶ビールにしました。

太平洋の熊野灘が見渡せる広い食事処には、誰もいません。　　貸切状態です～♪

曇っていて青空は見えませんが、海の青さはすがすがしいですね！

10分ほどしてホテルの従業員のおばちゃんが、

鯨料理とビール、お茶の急須と湯吞み、箸とおしぼりを持ってきてくれました。

ちゃんと鯨料理は説明してくれるんですね。　食べ慣れない料理には説明は大事ですからね。

◇　鯨の刺身 (赤身、畝須)　1080円

ミンク鯨の赤身に白い皮がのせられています。　

それと、鯨の胸の肉　畝須(うねす)が同じように3切れ付いています。

生姜醤油でいただいてくださいとのこと。

赤身と歯ごたえのある皮は、淡白でそれなりの味でしたが、畝須はさらに噛み切れないほどの食感で

まろやかさが印象に残りました。　　これは初めていただきましたが、なかなか美味しいんですね！

火を入れたらベーコンになる部位です。　生で食べられるのは本場ならではでしょうね！

◇　さえずり　1080円

これもミンク鯨の舌の刺身です。　　ルイベのように半分凍っている状態で出されてきました。

薄くスライスしたのが7切、皿に並べてあります。　　これは梅肉エキスにつけていただきますわ。

これも歯ごたえあり、噛んでいくと旨みが口に広がっていきます。

これは、マジで美味しいですね～！　　脂身がとろけていきます♪

瓶ビールは、キリンとアサヒの中瓶。　　570円は少々お高めですね。

空いたので新宮の日本酒 太平洋の燗酒(400円)を追加注文しました。

家族連れのお客さんがやってきたので、

従業員のおばちゃんたちもバタバタしてなかなか注文出来ませんでした。

出来たらテーブルに無線の呼び鈴があればなっと思いましたよ。

10分近く待ってようやく「遅くなって申し訳ありません」と運ばれてきたので

このタイミングとばかりにいろいろ質問を投げかけてみると、丁寧に答えてくれました。

「その近くに見えるライオン岩の辺りでシーズンになるとイルカの追い込み漁が見られるんですよ。

イルカの追い込み漁とは、金属のパイプをたたきながらイルカの嫌がる金属音を鳴らしながら追い込んでいくんです。

9月から2月までの漁期は、反捕鯨の外国人の妨害があってたいへんなんです」と言っていました。

「よかったら鹿の子の刺しが入った尾の身は、いかがですか」って言うので値段を聞いたら

1切れ700円　5切れで税込3780円もしますやん(汗)　　さすがにそれはちょっと高すぎますわ(^^)

でも、赤身と畝須、さえずりといただきましたが、やっぱり鯨は美味しいですね～♪


白鯨さんを後にし、ほろ酔い状態でトンネルをくぐり、

クジラの博物館へと歩くと途中に「太地町臨時交番」がありました。

珍しいので写真を撮っているとすぐさま若いお巡りさんがやって来て

「何してるんですか？」と職務質問してきました。

見たら分かるやろと思いつつも「写真撮ってますねん。何か？」とオレ。

「どちらから来てどこへ行くんですか？」とポリ。

「白鯨で一杯飲んできて、次は博物館に行きますねん」とオレ。

「お車ですか？」　「車やったら飲みまへんやろ」と思わず笑ってしまいました(^^)

9月1日のイルカ漁解禁に先立ち反捕鯨団体の妨害行為に対して厳戒態勢が取られているのが分かりました。

訪れたくじらの博物館でイルカやクジラのショーを目の当たりに見て可愛いなあ～と思いました。

特に、カッカッカッカ　ニャーとウミネコのように鳴くイルカはたまらなく可愛いですね♪

でも、太地のイルカやクジラ漁は400年前からずっと行われてきた地場産業であります。

日本人が牛や豚を食べる以前から日本人のタンパク源となっていたクジラは

オレらもガキの頃は給食のおかずにもよく出されていました。

シーシェパードのように他の国までやってきて漁の網を切断したり

暴力的な妨害行為をするのはいかがなものかと思いますよね。

捕鯨は日本の歴史ある固有の文化じゃ～とクジラだけにホエ～ル(吠える)気持ちのオレでした(笑)

出来たら食べてから博物館に行く方がいいですよ。　　逆なら食が進まないかも(^^)　　

ごちそうさんでした。