喰いまくるぞキトキト魚！宇宙人、富山県氷見へ来た！！ : 富山・氷見温泉 民宿・磯料理 魚恵

「氷見の寒ブリ」を現地で喰い倒す・・・長年の夢でした。

もう、２０年程になります。「氷見に行って来た！キトキトの寒ブリ尽くし。富山湾の向こうに見える立山。」

この話を聞かされて以来の夢でした。

「キトキト」って現地の方言で「新鮮な」とか「粋がイイ」とかゆう意味なんです。

去年の１０月、こぶお＆こぶこさんのレビューを拝見し、長年の夢を実現させよう！と決意したんです。

早速、仲間の宇宙人達を誘いまくりましてね、アッと言う間に７人が手を挙げてくれました。


結局、当日は１人欠席が出ましたが、久々に糖尿社長も参戦してくれまして、楽しい旅になりましてん。

ＪＲ西日本の俊足「サンダーバード」で高岡へ、そこで氷見線に乗り換えて約３０分。念願の氷見着です。

２両で走るディーゼル列車は「忍者ハットリ君」ペイントだらけ。作者が氷見出身なんですって。

小さな駅です。宿までは観光協会のバスで送ってもらえるってんで、キョロキョロ・ワクワクして待ってまし

たらね、どうしたことか僕たち宇宙人６人だけ積み残してバスは出発しちゃいましたがな！

なんか、スタートからイヤな予感やなぁ～。

添乗員役のゼットンが烈火の如く怒り狂っての猛抗議。観光協会のおっちゃん、ビビリまくってタクシーを

手配。２台に分乗して事なきを得ました。ものの５分も走ったでしょうか「民宿 魚恵」さんに到着です。


「綺麗やなぁ～」「民宿ってゆうより旅館やなぁ～」。そうですねん、民宿と呼ぶには勿体ない佇まいです。

１階奥の２間続きの部屋に案内されまして、とにかく風呂ですね。ここの風呂、チャンと温泉です。

塩気を含んだ天然温泉。メッチャ温まりました。ただし、風呂場は狭いので３人づつしか入れません。

さぁ！食事！食事！待望の食事！こちらの女将さん親切でしてね、ワインの持ち込みを無料でＯＫしてく

れておりまして、なんと！痛風星人夫妻ワイン５本持って来てくれました（笑）そのワインを外の雪の中に

埋めておきます。まぁ、それはそれとして、生ビールをお願いします。「カンパーイ！！」「美味いー！！」

「寒ブリ！寒ブリ！寒ブリ！ブリ！ブリ！ブリ！」「ぶりっ！」「誰やっ！どさくさ紛れで屁ぇこいたんは！」

※付き出し・・・蛍烏賊・タコ・筍。別にふつう・・・。

※イカ酢味噌・・・ふつう・・・。

※造り盛合せ・・・鯛・まぐろ・イカ・甘えび・そして寒ブリ・・・エッ？寒ブリこれだけ？？？

「すびません・・・寒ブリはこれだけですか？」って仲居さんに聞いたらね、「去年と今年は不漁でねぇ～、

寒ブリの値段高いんですよ」やて・・・全員、完全にフリーズです。

※タコとキャベツ？・・・薄味の出汁に浸かってます。ふつう・・・。

※ながら藻・・・これは美味い！特産品！「もずく」よりも磯の香りが強い。糖尿社長、翌日おみやげで買っ

　　　　　　　　　 てました。

※かぶら寿司・・・これも特産！ブリをかぶらで挟んでます。大好評でみんな女将さんにお持ち帰り頼んで

　　　　　　　　　　　ました。

※寒ブリのにぎり寿司・・・２貫出てきました。シャリが美味くなさすぎ。

※かきグラタン・・・ふつう・・・。

※ぶりかま・・・薄味で炊いてます。美味い！新鮮だからでしょうね、臭味とか全くなし！これはイイ！！

※ブリ塩焼き・・・やはり新鮮なのが分りますね。

※かぶら冷製スープ・・・ふうう・・・。

※ロールキャベツ・・・ふつう・・・。

※ブリ大根・・・あっさり炊かれてます。

※ブリしゃぶ・・・氷見では「湯くぐり」と言います。豆乳スープにゆずが丸ごと入ってまして、おねぎや海草

　　　　　　　　　　と一緒に喰います。特製のつけダレです。

すごい量でしょ！！腹いっぱいどころの騒ぎじゃないです。下腹部が破裂するかと思いました。

こちらのペースなど関係なしでどんどん出て来たので、「ブリしゃぶ」の前に一旦ストップしましたわ（笑）

生ビール１６杯、ワイン５本、立山２級熱燗の２合とっくりを４本。立山の冷酒８本。飲み過ぎやろ！！！


食事が終わったのが９時頃でした。まだまだ早いやんけ！・・・とゆう事で「市内を散策しようではないか」

浴衣の上にダウン・ジャケット、ニット帽とゆう不思議ないでたちで夜の街へ出撃ですやん！

腹イッパイでしたけど、やっぱり「寒ブリの刺身」をもっと喰いたかったんです。１人当たり３切れくらいしか

なかったんですから・・・。

ちょっと霙（ﾐｿﾞﾚ）が降ってます。やっぱり大阪の寒さとはレベルが違いますわ・・・（ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ）

そして、もっと寒かったのが「夜の街並み」・・・なんにもありません。居酒屋とか何処にもなくない？？

「アカン、社長・・・腹が痛い・・・」　エライこっちゃ！こんな時に「褐色の宿命」の攻撃が始まってもうた（汗）

商店街を歩いてるんですけど、真っ暗ですねん。頭がクラクラして来ます。クソ寒いのに脂汗が・・・。

もう、アカン・・・と諦めかけたその時、見えました！喫茶店の看板！電気が点いてます！「助かった！！」

「いらっしゃあーい」の声も関係なし。「スビバセン！大阪からウンコしに来ました！注文は後ほどです！」

北国にお住まいの方は御存知ですよね。冬の北国は道路の真ん中に小さな噴水みたいに、凍結防止の

ためにお水を出してます。

大慌てで駆け込んだトイレ。約１５分間も入ってました・・・流れないんです。ここのトイレの水流、恐らく

地球上最弱です。やっと、総ての「褐色の宿命」を退治してトイレを出る時の恥ずかしかったこと・・・。

「流れんかったでしょう？（爆）道路に水出すからここら辺の水圧は弱いがいねぇ（爆笑）」

糖尿社長もコーヒー飲みながら大爆笑。「大丈夫か？リチャード！おにババ出たか！？（爆･爆）」

なんか、今日は昼飯の時といい、氷見に着いた時といい、悪い予感したんですよ・・・（涙）

喫茶店のマスターやお客さんの爆笑に見送られて、ヨロヨロと宿に帰りました・・・マジ最悪や・・・。

部屋に帰って、やけくそですやん。宿備付の自販機で缶ビール買って２次会ですわ。みんなで５００ｍｌを

１０本空けて不貞寝を決め込みました・・・イビキの大合唱で寝不足でしたけど・・・。


さて、翌朝！「朝風呂入ろうぜぇ～」と先ず３人が先発です・・・お湯がめっちゃヌルい・・・（ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ）

いくら待っても熱くなりません。後で聞いたら機械が故障してたんですって（驚）

朝飯はとにかく御飯が美味かった！ジャーの御飯食い尽くして、ジャーのお替りしましたから（笑）

この宿のチェックアウトは９：００。慌てて用意しまして、近所にあります「海鮮館」へ、。

氷見のキトキト海産物がワンサカ売ってます。観光バスが朝から続々到着してまっせー！！

たまたま歩いてる近所のおばちゃんに聞いたら、「地元のもんはこんなとこで買わんわいね！高いが！」

・・・・またまた全員で爆笑・苦笑。おばちゃん・・・それは言うたらアカンやろ～（笑）

結局、ここでは誰も何も買いませんでした。ごめんね！ごめんねぇ～！


ちなみに・・・クソぬるい風呂に入らされた３人中２人・・・大阪に着く頃にはキッチリ風邪で発熱してました。


また来ようね！氷見！次はキトキトの寒ブリいっぱい喰わせてねぇ～。

立山連峰の絶景も曇っててゼンゼン見えへんし・・・。

絶対！リベンジさせてくれー！！このままじゃ、僕が可哀相過ぎるー！！

「みんなゴメンな！最後に向こうに見える、みやげもの屋に入りましょ！コーヒーあるみたいやし・・・」


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・つづく