平日メニューが超お得の 本牧系 たま家姉妹店 Vol 74 : 横浜家系ラーメン 府中家

♪呑ん兵衛さんの長屋は十六軒、鶴とふたりでぶ〜らぶら・・・そりゃ「ぶらり信兵衛道場破り」ござろうが！
おお、これはどうも(笑)　拙者 三鷹に住まい致す 翔子家 呑ん兵衛と申す。
村上源氏の流れを汲む当家でござるが 故あって某 浪人の身。道場破りと物書きにて糊口を凌いでおる始末、いやはや面目ない。　

本日の道場は 府中家 殿。府中の宿のすぐ北東側、隣接する形の 欧州様式宿(ホテルコンチネンタル)どのの すぐ裏手。
同胞の愛の杉田家戦士/家系うぉーかーkingtaka殿の後追いでござるよ！
平日の夕方に 門を叩いたのでござる！

道場は 戸が二箇所、正面から入り左に食券機。何々油そばもござるのか！
気にはなったが 拉麺 白米定食(ラーメンライス・セット)740圓 なるものがござったので こちらを所望でござる。

食券を出す折｢平日 申の刻下り(夕方5時)迄は 拉麺か米飯大盛りに出来ますが」との事。
定食(セット)にも対応しておったとは！
されば、麺 大盛り 所望致して着席でござる。

さらに 麺は細麺と太麺を選べるのでござるか！ここは太麺を選択でござる！
お好みは麺固め、ツユの濃さ 鶏油の量 共に普通にて所望。

道場は、長机のみ、道場主と女店員殿二人で切り回されておる。

平日の夕刻でござって 道場内は拙者と門下生と思しき二名のみ。着丼までは少々時間がかかったでござる。

さあて 着丼。初手は、面構え拝見でござるが・・・、
何と！(笑)
大盛り故に、青磁色の丼が 大きゅうござる。 盛り物が貧弱に見え申すな。(笑)

大盛りで丼が大きゅうなるのは 家系では多くはござらぬ。ツユも多くなる故 嬉しい配慮！
良い点で御座るが 盛り物は重ねず、ほうれん草なども 広げて盛った方が 宜しかろう。

つゆは 薄目の黄土色。匂いは少のうござる。
盛り物は、叉焼、ほうれん草 海苔三枚とこれは、標準でござるな。

では、早速に つゆから頂く といたそう。
一口・・・飲めば、少々醤油の風味が薄うござるか？
二口飲めば塩味が立って参る・・・豚骨中心の湯(タン)との 調和、釣り合いは悪うござらぬ。

ふむ、粘性は低め、ぜらちん質には乏しい、いわゆる｢しゃば系｣！

麺は酒井製麺麺で、家系では 細めにも思えるが 標準的なものでござろう。

麺を手繰って 口中に流し込む。麺は思いの外ツユを掬ってくれるもの。
キリッと立った 塩味が主張するのは変わらぬようでござる。

豚骨の風味は 十分なれど コミガラ/モミジなどの鶏由来の甘み、昆布などの甘味も 強くは 感じないでござる。
使う量を 控えておられるか？ されば粘度の低さも合点がゆく。

鶏油は 多めに見えたなれども 釣り合いは取れておるようで意外にさっぱり行け申す。

長机には 拉麺のたれが置いてござる、府中界隈では良く見るが、早速投入してみれば・・・何故か醤油の味が立ち申す？。
とは申せ これを多めに入れれば 釣り合いが破るるは 必定と見て 止まったでござる・・・(笑)。

叉焼は 煮豚なれども パサつき少なく、厚みもそこそこ。味も染みてはおらぬが味もよし。やや小そうござったのは 残念。
ほうれん草の 戻しは 上々、量も少のう見えたが 盛り上がっておって 聞いていたより多ござったのは嬉しい誤算。

海苔は パリッとしており濃い緑。
品物は悪うないが 家系にはやや下品でも 厚味が欲しいと思うのでござるが このツユには相性が良い。

麺伸びは 最後まで少のうござったよ。
兄弟店に比べれば すべての点で一歩先行く感とは kingtaka殿の弁。
まとまって 破綻なく確かに 正しく家系にござる。納得でござる。

ただ とろまろ流のトロリ重量を感じるツユに重きを置く拙者などは、粘性の低いツユに 塩味の組合せが 淡麗家系(？)に思えて 若干高揚感に水さす感じが 残念でござる(笑)


では、二日目・・・。
土曜のこの日は 前回気になり申した油そば￥680でござる！
家系なれども 武蔵野国の近辺には 油そばを出す 拉麺屋が多ござるが この道場も然りでござる！

土曜なれば 大盛りの特典はなく 普通で着丼。
吸物がつくのは、嬉しゅうござる。油そばでは 稀ににつくところがござるな！

拙者の流儀は 混ぜながら味の変化も楽しむ流儀。
早速 いただこう！

やや酸味の立った 醤油味！？
そこに辛味がピリリと加わる。　コレは ラー油の、唐辛子の辛さでござる。
その為か 油分多目に感じるものの コレは紛れもなし、武蔵野油そばの一派！

醤油と油が酒井の中太麺に 絡み纏わりつく。
醤油に ラー油のゴマ風味が加わって 麺はもっちり口中で踊る！
やや遅れてのピリ辛感、これだけ骨太の味ならば 酢やニンニクで味変するも宜しかろう！

ほうれん草が 家系ていすとを感じさせるが 混ぜにくう ござるよ(笑)

さらに 付け合わせの 吸物は 家系拉麺のツユそのものでござるな！
ツユには手間がかかった家系は嬉しゅうござる！

やや生姜が入っておるか？ただの付け合わせの吸物にはせぬのは感心でござる！
コレなら ツユを残ったそばに入れても・・・コレは珍味！
拙者 拉麺で味変はせぬが まるで味変した拉麺もかくやの相性！
コレはツユがやはりシッカリしておるせい！

家系にして これは意外な一手でござる！基本の味を踏襲した油そばを 府中で 堪能できると思わなんだ！

コレは 完成度の高い正真正銘の油そばでござる！

油そばの場合 麺の固さなどのお好みは聞かれん故にご注意あれ。

家系の、正当な拉麺でござるな！
あっさりすっきりしなが、家系の真髄は守られており せんとらる家系、うずら家殿とは一線を画す出来でござる！
臭みも少なく 豚骨感は 十分感じられる。大盛りサービスも良き計らいで 大盛りの場合丼も大きくなりツユも多くなるなのは嬉しい計らい！

多くの入門志願者に うってつけと申して良かろう！！
ただ その点では武蔵家 東小金井店殿に 一歩譲るか？

道場破りや/猛者にとっては サービスは嬉しいポイントなれど とろまろの粘度の高さ、じゃんくな一撃を期待すれば不満が残るか！？
その点では、国分寺街道の 山賊殿に 分がござろうか？

反面 油は意外なほどに正統派油そば。
良く油そばを研究されておる！！ コレは意外なおすすめ品でござろう！！ 正統派の油そばを食したい向きには 朗報であろうか。

ただ この二つを食せば おすすめの辛味噌の味が予想できる気もするし 興味が湧くところでもござるが。。
入門者を飽きさせぬ工夫は見事なり！
家系/油そば共に基本に忠実、入門者に最適と見たい！