マーケティングの謎。 : ルパン コティディアン 東小金井店

●小金井ローカルネタシリーズ　vol.2。


さる1月27日（月）、JR東小金井駅がついに生まれ変わった！！
駅開設から苦節50年（爆）。。。中央線沿線で最も開発が遅れていた駅に、「武蔵野 QUARTIERLATIN（カルチェラタン）」をテーマとした駅直結型商業施設「nonowa東小金井」が開業したのだ。
その高架下を占めるお店は飲食店、小物アクセサリー店などを中心に20店舗。。。そのフラッグシップの一つが、ニューヨーク、パリで大人気のベルギー発ベーカリーレストランの此方。。。
すでに都内では、芝公園、東京オペラシティ、渋谷公園通り、表参道、日比谷などの一等地に店を構え、オーガニックをコンセプトにした豊富な品揃えとベジタリアンを含むメニュー構成で人気を博しているらしい。


そのような業界の最先端をリードするお店が新しい店舗として、何故、中央線屈指のローカルな駅「ヒガコ」を選んだのかは、今もって世界七不思議の一つなのだけれど（爆）。。。
やたらにお高い価格設定のお店ということは知っていたが、打ち合わせ帰りのオープン初日に訪問を果たした（呆）。
初日は11時オープンだったのだけれど、ジモティ情報によると開店前からどのお店にも行列ができていたとのこと（爆）。私が駅に到着したのは2時近かったが、此方のイートイン目的の行列が最も長かった（驚）。。。
ヒガコの駅にあんなに人が集まっていたのは生まれてはじめてのことかもしれない。


オープンエアのお席もあるようだが、寒いせいか、外のお席で食べている客はほとんどいない。
イートインはもう少し落ち着いてからチャレンジすることにして、とりあえずテイクアウト目的で店内に潜入。。。チョコレートやジャムなどのグロッサリーも売られているようだが、まずはお値段をチェック！！
さすがにオープン初日ということで、棚におかれているパンは品薄だったが、バゲットのロングが420円、ショートが315円。クロワッサンをはじめとしたペストリーは315円〜の設定（驚）。
「ひょえーーーっー！！」と思いながら、バゲットの短い方と「キャラメルデニッシュ」（315円・正式名称は失念！）を購入してレジに並ぶ。。。
初日ということもあってオペレーションの悪さは最悪！！3番目ぐらいなのに何故か延々と待たされて閉口（爆）。
スタッフの方々もあまりの混雑ぶりに驚かれていたのかもしれない。

カウンター横にケーキが置かれていたのでチェック！！おいしそうな「モンブラン」が一つ630円（！）もした（爆）。。。


その後、施設内をくまなくチェックした後、帰宅して早速の試食開始。。。
此方のバゲットは初めていただいたのだけれど、相当なハード系。スライスするのもコツがいるし、食べるのもコツがいる（ように感じた・笑）。柔らかな酸味を仄かに感じさせるパンのお味はお料理ともよく合っておいしいのだけれど、いかんせん固すぎる（爆）。母などは「まるで歯が立たない！」と少々怒りモードに。。。
一方の「キャラメルデニッシュ」はさっぱりとした甘みがアクセントとなっておいしいのだけれど、お値段の割にサイズはとても小さい。実際、じっくり味わう前になくなってしまった。。。


店内でイートインする場合、オーガニックコーヒーなどは315円からの設定。
朝7時半から11時までの「モーニングタイム」はコーヒーが210円、クロワッサンが1個ついたコーヒーセットが399円、2個ついて630円、人気のブレッド3種とコーヒーの「ヒガコ・セット」が735円などのお得なメニューも設定されている。
また、オーガニック小麦にこだわった新感覚の「フレンチトースト with メープルシロップ、生クリームまたはサワークリーム」(コーヒーまたは紅茶つきで950円・税別)も他店に先駆けて、現在は此方と渋谷公園通り店だけでイートインできるメニューとのこと。。。


話題性という意味においてはユニークだし面白いと思うけれど、ここ、ヒガコは大学が二つ（法政大学工学部と東京農工大学工学部）しかない（といっても過言ではないと思う）ローカルなエリアだ。しかも都内で4番目にオレオレ詐欺の被害が多いという高齢者の街でもある。
要するにあまりお高い系のお洒落なハード系のパンはお呼びではないのである（爆）。。。
お金持ちが多い都内一等地でなら通用する価格設定でも、ここヒガコにあっては高すぎて敬遠されてしまう。
そんな訳で、私が此方のマーケティング担当者だったら絶対にヒガコは選ばなかったと思う。。。
オープンしたばかりのお店にケチをつけるようで申し訳ないのだけれど、今の価格設定のままでは半年持てば良い方かもしれない。都心の一等地とヒガコは全くもって違うエリアでもあるのだ。。。
ドキドキしながらも今後の展開を見守りたい。。。