【0507】北千住で松阪牛に魅了される : 焼肉 京城 北千住店

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1人焼肉度◎（カウンター席があるので余裕です）

食べログのレビュアー様ら6人でのオフ会で利用しました。

北千住を代表する焼肉店とも言える京城。
昭和48年の創業時から松阪牛を扱う松阪牛・近江牛販売指定店。
水道橋と13020316,恵比寿]にも支店を出すほどの人気店です。

カルビ、ロースなどの肉やレバー、ハツのカットは薄切り。
一昔前の牛刺しやレバ刺しのような刺身に適した肉の厚み。
厚切りカットの焼肉を好む人には向かないかも知れませんが、
ガスロースターの火が弱めなのでこの厚さは焼きやすいです。
焼肉は軽く炙って食べる派の自分には好みの厚さでした。

予約の際に肉の取り置きも可能。
今回は上巻ロース（2,300円）、上ロース（2,000円）、
上カルビ（2,000円）を事前に予約しての訪問。
なお上骨付きカルビ（1,600円）は当日注文するも品切れ。
上のお肉は事前予約しておいたほうが無難でしょう。

お店の立地は千代田線の北千住駅2番出口から徒歩1～2分。
2番出口を出てすぐ左にある、酒場の立ち並ぶ通りへ。
天七本店と千住の永見の間にある細い路地へ右折。
路地の先、右手にお店はあります。

路地裏にあって小さいお店のように見えるのですが、
実際は1階2階合わせて100席以上ある大箱の焼肉店。
外観と店内の広さとのギャップに驚きます。

カウンターが4席あるので1人焼肉も可能。
2階には10人程度入れる半個室や掘りごたつ式の座敷も。
卓上の窪みにはガスロースター。
デフォルトの火力は弱めですが肉が薄いので丁度良いです。

飲み物は生ビール中ジョッキ（630円）を注文。
瓶ビールは580円でしたがサイズは不明です。
酎ハイ420円、サワー類525円、ソフトドリンク300円。

2杯目からはジンロのボトル（3,000円）を入れました。
割るためのお茶のデキャンタが500円で氷は100円。
ジンロの値段も高めですしボトルを入れても割安感は低め。
水は無料なので水割りのほうが安上がりとなります。

お通し、席料などはなくメニューの表示価格は内税。
以下、食べた料理の寸評、【】内は個別の採点。

【3.0】キムチ盛合せ（1,100円）

白菜、大根（カクテキ）、胡瓜（オイキムチ）の三点盛り。
キムチならではの旨味が薄く、値段を考えると凡庸なレベル。
脂っ濃い焼肉の口直しには最適です。

【3.3】上レバー（800円）塩

焼肉というより刺身に適しているような薄切りカット。
前述のとおり焼き台の火力が弱いのでこれでも大丈夫です。
食べるとやや臭みを感じて旨味はまあまあ。
悪くはないのですが同店では内臓より肉に魅力を感じます。

【3.7】上ロース（2,000円）タレ

サシの入った松阪牛の上ロース。
肉が少し黒ずんでおり、予想より色が美しくないです。
デパ地下などで見る松坂牛のロースはもっと色鮮やか。
もしかすると冷凍焼けしているのかも知れません。
（これは上ロース以外のどの肉にも言えました。）

しかし味が美味しいので見た目はどうでも良くなります。
脂のとろけ具合に少し不満も旨味が強く美味しいお肉。
一昔前であれば牛刺しにも出来そうなクオリティ。

【3.8】上カルビ（2,000円）タレ

カルビだけあって上ロースよりも脂が乗っています。
脂の融点はそこまで低くないようで、
レアーぐらいには火を入れたほうが脂が溶けて美味しい。
上手に焼けばやわらかいお肉が口の中でとろけます。
さすが日本を代表するブランド松阪牛。

【4.4】上巻ロース（2,300円）タレ

上ロースの芯の部分を巻いている部位だから巻ロース。
上ロースよりも細長いのが特徴的。
店員からは軽く炙って食べるよう推奨されます。
口に入れると脂のとろけ具合が上ロースより優れており、
官能的にとろける食感と強烈な旨味が口の中で交雑。

これは一昔前であれば牛刺しとして最高だったと思います。
本日食べたお肉の中でも飛び抜けた存在でした。
参加者にも好評だったようで上カルビ、上ロースも並ぶ中、
こちらの上巻ロースの減りが一番早かったです。

【3.4】笹身ロース（1,000円）タレ

安いロースも注文してみました。
値段が倍の上ロースに比べると美味しさも半分な印象。
とはいえ値段相応には美味しく赤身の部分が多いので、
肉本来の旨味のようなものを感じることができます。
上ロースと食べ比べて楽しむのも良さそうです。

【4.0】ハラミ（1,000円）タレ

1,000円のお肉では笹身ロースよりハラミがヒットでした。
赤身の内臓肉の中にサシがそこそこ入っています。
これは焼き過ぎると味が劣化するので軽い炙りが理想。
一昔前であればハラミ刺しとしてかなりのレベルでしょう。
赤身と脂身のバランスが優れていました。

【3.0】松阪牛餃子（500円）
【3.0】松阪牛焼売（600円）

松阪牛の挽き肉を使った餃子と焼売。
それぞれ5個と4個で参加者は6人だったので争奪戦に。
しかし世の中に牛肉の餃子や焼売をあまり見ないように、
餃子や焼売には豚挽き肉が適しているように思いました。

【3.3】松阪牛ハンバーグ（600円）

松阪牛の挽き肉を使ったハンバーグ。
ソースは無難な感じのトマトソースです。
餃子や焼売より美味しく、やはり牛はハンバーグ向き。
ただ付け合わせの野菜の質はイマイチでした。

【3.7】ギャラ（700円）

メニューには上ホルモン焼との併記。
一般的にギャラは牛の第四胃の俗称なのですが、
店員に尋ねてもどこの部位なのかは不明でした。
脂を残した処理でプックリした脂が何とも美味。

お店によっては独特の硬い弾力を感じて食べにくいギャラ。
こちらのギャラはやわらかく食べやすかったです。
先日亀戸の初代吉田で食べたギャラより美味しい。
ホルモン（小腸）に似ているイメージを持ちました。

【3.5】ハツ（530円）塩

レバー同様に刺身のような薄切り。
ハツのほうがレバーより臭みが少なく美味しい。
クセなくアッサリしていて食べやすいです。
値段も安くこれで530円なら再注文もアリ。

【4.0】骨付カルビ（1,200円）タレ

上骨付カルビ（1,600円）を注文しようとするも売切れ。
400円安い普通の骨付カルビにしましたが、
並とは思えないほど脂の乗り良く十分満足。
厚切りなので上カルビより食べ応えを感じます。
骨周りの肉ゆえか上カルビと遜色ない旨味の強さ。

上カルビより800円も安いのでお得感があります。
焼き上がったお肉はハサミでカット。
骨の周りにへばりついている肉や筋もこそげとると美味。

13種類の料理（9種類の焼肉）にビール、ジンロと楽しみ、
お会計6人で36,690円、1人あたり6,115円。

焼肉として安くはないですが牛はブランド松阪牛。
味も松阪牛の名に恥じない美味しさでした。
ブランド力や味を考えれば安いぐらいでしょう。

個人的には七厘（三ノ輪）、鶯谷園より高い満足感。
下町の名店と思える美味しい焼肉店でした。
再訪の際は上巻ロースと上骨付カルビを予約したいです。