正当なパンジャビーカーナ : バーワルチー

2023.08 昼

全部で 1190円
・２種類セット 990円
　+ナンをロティに変更 200円

　久しぶりの赤羽バーワルチー。８年ぶり。
　赤羽と言えば酒場、
　今やクラフトビール店だらけ。
　朝から飲める、と言う文字が躍るけど
　僕は嬉しくない。

　昼でもアラカルトのカレーが
　食べられるかな？っと淡い期待で。
　無理でした。
　ランチのカレーでもバーワルチーの
　パンジャビーカーナの味があり、
　一般的なナンカレのお店との違いが
　はっきり分かる。（食べなれていれば）


・２種類セット (3.5)
　ホウレン草とダルにした。
　ホウレン草のカレーと言えばサグ
　と思われがちだけど違う。
　サグはカラシ菜だからね。
　ホウレン草を細かくして加熱で
　丁寧に出した甘味があり、
　ニンニク風味があり、
　パニール２個入りで満足。
　ダルは豆色々で豆風味が濃い。
　味付けはシンプルなところが、
　豆風味を濃くしている。
　良いダルだな、好きですよ。
　辛渋いアチャール付き。

・ロティ (4.0)
　パリサクっと軽快な歯ごたえ。
　甘味を感じるアタ風味。
　良いロティだ。


　次は夜に行こう。
　実は他の店に行こうとして、
　２時僅か前に到着したけど、
　ラストオーダーが２時まで、と
　謝られ、アウトだった。ちっ。

2015.08 昼

・Bセット 980円

　約２年ぶりのバーワルチー。小さなお店は相変わらず。以前はインド人店主さんが接客も１人でやっていたが、今は日本人女性が接客を担当している。
　前に来た時は昼でも夜のグランドメニューをやってくれたけど、今はランチメニューがあるので、その中から。インドらしく、水に氷が入ってない。


・Bセット (3.5)
　ナン、カレーはマトン、ダルを選んだ。
　ナンは積極的には頼まないんだけど、以前食べた経験から、ナンも美味しいだろうと。結果、香ばしく美味しいナンでした。モチモチフワフワではなく、ザラっとした表面でカレーを味で受け止められるナン。
　カレーは両方ともに汁っぽいランチ仕様だけど、手抜きは無く、スパイス感しっかりめ。マトンカレーは肉が少なめなのがに寂しさが出ていなくもない。ダルは素晴らしかった。いろんな豆が入っていて、煮加減がよろしくて、美味しいお汁粉をカレーで食べているよう。豆ごとの味の差は知らないし分からないけど、ホクホクだったり、香ばしかったり、コリっとしたり、トロリとしたり。スーッと爽やかにスパイスが効いてる。


　グランドメニューほどの満足感はマトンカレーには無かったけど、ダルとナンは美味しかったです。本当は昼でもグランドメニューを食べられるかなっと期待してたんです。次に来れる時は夜にしよう。

　ごちそうさまでした。

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2013.06 昼

一人当たり 1575円
・マトンマサラ 950円
・チキンベイガン 950円
・ロティ 300円
・マトンピアザ 950円
・ラッシー (サービス)
・チャイ (どうやらサービス)
全部で 3150円

　休日の昼間に友人と二人で訪問しました。赤羽駅を出てすぐのところにある、小さなお店。カレー好きなマイレビュアー様方に好評な北インドのカレー。期待通りでした。昼間に行きましたが、ランチメニューを頼まず、夜と同じメニューを頼んだため、昼夜両方の評価とします。
　友人が予め予約して、チキンベイガン、マトンマサラ、ロティを頼んでくれてました。ラッシーは食事中にサービスでいただきました。カレーの出来が素晴らしくマトンピアザを追加注文。食後にチャイはあるか聞くとメニューには無いけど出してくれました。後でレシートを確認すると、これも、どうやらサービスしていただいたようです。すみません、ありがたく頂きました。


・マトンマサラ(4.0)
　マトンの肉塊ゴロゴロでこんもりと盛り上がってます。表面に油が浮き、メティがチラホラ。生姜とピーマンの細切りを散らした、見るからに美味しそうなビジュアル。マトンカラヒやマトンヴェプドゥに似た見栄えです。
　オイリーで滑らかなグレービーは、辛くもなく、調和のとれたガラムマサラと程よくメティ。メティは茎まで使ってます。何かが立ったガラムマサラではなく、スタンダードで勝負している感じがします。トマトらしい酸味も若干。マトンは大ぶりで、煮崩れはまったくなく、硬めの歯ごたえで、そこそこなジューシーさ。マトンをしっかり食わせてくれる感じです。この肉の感じは、マイレビュアー様のレビュー内容とは異なり、嬉しい誤算でした。その分、若干グレービーにはマトンの味が薄く感じました。いかにも北インドらしい、素晴らしいマトンカレー。

・チキンベイガン(4.2)
　チキンとナスとタマネギがグレービーに馴染んだカレーです。プチトマトと生姜とピーマンを後乗せしています。彩鮮やかで、食欲をそそります。
　こちらもオイリーで滑らかなグレービーで、スパイスはマトンマサラと似た感じです。野菜から甘味と汁気が出ていて、辛さはマトンマサラより辛く仕上げています。野菜の甘さと唐辛子の辛さの両方が立っていながら、オイリーでまろやか。甘味はタマネギ由来で香ばしさもあります。野菜多めのバランスで、ナスがしんなり油を吸って良いお味。ナスと油は黄金の組合せですね。あらゆる面でバランスがとれていると感じました。

・ロティ(4.5)
　パリっとしていて、香ばしく、全粒粉の小麦の香り豊か。単品で食べるとパサつきや硬さを感じますが、オイリーなグレービーとの相性は抜群です。クラッカーのようにグレービーを乗せて食べると、パリっとした食感にオイリーな滑らかさ、調和のとれたスパイスに小麦の素朴さ、相反する要素の組合せが、とても美味しいです。過去最高のロティでした。
　普段より硬い仕上がりなのだそうです。タンドールの温度が上がっておらず、低温で焼くとこうなるとか。すごくラッキーだったのかもしれません。ランチ開始時だけのお楽しみなのかも。

・マトンピアザ(4.5)
　こちらもこんもり盛り上がり、マトンマサラと見栄えで異なるのは、タマネギとグリーンピースが見えて、後乗せは生姜だけ。マトンマサラに似てますが、味はまったく別物でした。
　オイリーなのは他のカレーと同じですが、タマネギの甘味、トマトの酸味。クローブとクミンも強めで、より複雑な風味。南インドのようにクローブが立っているわけではなく、ほんのりです。辛さもマトンマサラより唐辛子が強め。生姜とグリーンピースが良いアクセント。辛い甘い酸っぱいと言えばタイ料理ですが、質の異なる辛い甘い酸っぱい、です。タイ料理のような調味料による味付けではなく、素材から出た味。マトンマサラと同じくシャキっとしたマトン。シンプルな構成でありながら深く複雑、具とグレービーの一体感、素晴らしいです。北インドの本当の実力を垣間見れたカレーでした。
　シャバシャバ感や汁っぽさは異なりますが、別府市のアフジャレストランのマトンマサラに味が似てました。同じニューデリー出身の方なので、味が似てるのかもしれないな、と。

・ラッシー (サービス)
・チャイ (どうやらサービス)
　どちらも真面目に素朴な味。ホっとします。


　インド料理業界通のお話を楽しく聞きながら、北インドの素晴らしいカレーを堪能できました。お店の雰囲気は名店とは言えるものではありませんが、味は間違い無く一流だと思います。バランスの取り方に年季の入った凄みを感じました。サービス精神旺盛で味も良く、稀に見る北インド料理の名店ですね。オイリーではありましたが、野菜が入っているからかモタれる事はなかったです。お腹はかなり膨れました。
　お年をめした方でしたが、出がけに「何かアドバイスはありますか？」と聞かれました。低姿勢かつ謙虚で前向き、私ごときがアドバイスする事はありませんが、見習わなければいけない姿勢でした。実るほど頭を垂れる稲穂かな、ですね。尊敬します。
　私には少し行き辛い場所ですが、ぜひ再訪したいと思います。

　ごちそうさまでした。