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女性店主の蕎麦屋。家庭的なもてなしの心とすっきりとした雰囲気は好感。
こちらの開店については、方々から情報が入っていた。
店主は女性で、蕎麦打ちから調理全般を一人で賄っているとのこと。
場所は小石川で、春日通りに面しているマンションの地下。
この辺りはいかにも文教地区と言った感じで、住環境としては申し分ない。
しかし交通の便は良いとは言えない。
初回は日曜日のの昼に「茗荷谷」から歩いて行ったが、桜で有名な播磨坂に下る「環3通り」の交差点を過ぎてさらに進んだ所なので、10分ほどはかかった。
この先をさらに「伝通院」の前を通って500mほど行き冨坂を下れば、中大理工学部の向かいの「舞扇」の前に出ることになる。
初回の訪店の印象は、決して良いものでは無かった。
偶々法事帰りの団体客が店の半分を占めており、他にも休日なので私を含めて「蕎麦屋酒」目的の客に加え、単に食事だけの客も次々と入店し、奥はてんてこ舞い。
接客スタッフは不慣れな点が多く、苛々することも多かった。
しかし一杯やるために頼んだ「お昼の前菜三種盛り」(400円)は、「鴨燻製・胡麻豆腐・ほうれん草お浸し」と言う内容で、丁寧な仕事が感じられたし、〆に頼んだ「桜海老ぶっかけそば」の出来も悪くなかった。
これは是非一度夜に、ゆっくりと再訪せねばと思った。
この時期まだ外は明るい、6時の口開け時を狙って訪店。
夜は女主人の他、まじめで几帳面な応対振りの若者がホールを担当する、2人体制だった。
まずは「生ビール」だが、「エーデルピルス」を出していることはポイントが高い。
お通しには「揚げ蕎麦」が付いた。
料理は定番の他に'本日のおすすめ'が目を引く。
その中から3品を注文。
「月山筍とアスパラの天ぷら」:月山筍とは山形の月山の麓で初夏に採れる、アクも少なく食べやすい細筍で、東京で見かけることは珍しい。
天ぷらが一般的だが、根元の部分はちょっと硬かった。
これとグリーンアスパラとの取り合わせだが、揚げの技術は今一つで、カラッとしていなかったのは残念。
「はも天」:すり身は自家製ではないとのことだが、店で成形して油で揚げた、さつま揚げのスタイルで登場。
大根と生姜のおろしが添えられ、適度な歯ごたえと旨みが楽しめた。
「牛筋煮込み」:丁寧にした処理されカットされた牛筋と、大根・人参・牛蒡・蒟蒻の乱切りが、煮込まれている。
味加減は薄味で、上品な仕上がり。
酒は別紙に、数種類の季節のおすすめの銘柄が、細かな注釈つきで載っている。
一合の他に、120cc単位でも頼めるのは親切。
その中から秋田の「角右衛門」、山形の「菊勇」と「くどき上手」を、それぞれ120ccで頼んだ。
個々の酒器も洒落ていて、なかなかの満足感。
蕎麦は基本の「せいろ」にする。
挽きは細かめでエッジの立った端正な切りで、配合は二八と思われる。
シャキッとした歯応えと小気味よい喉越しを優先させる、東京人好みの蕎麦である。
つゆはやや甘めだが明るい色合いで、出汁の薫り高く丁寧な仕上がり。
蕎麦湯は香り付け程度の添加は有るが、嫌味な濃度などは無い自然体で、気持ちよく〆られた。
ご主人はやや年配の女将さん然とした気さくな方で、手の空いた後で暫し会話をすることが出来た。
蕎麦やつゆの趣から「一茶庵」系の仕事が垣間見えたが、案の定、横浜に在る一茶庵3代目の片倉英統さんが開いている教室出身とのこと。
店を開くにあたっては多くの店を巡ったようで、方々の店の話題で盛り上がった。
特に女性が店主の蕎麦屋については、面白い話も出来た。
結構「食べログ」の書き込みにも、関心を持っているように見受ける。
全体的に女性店主らしい丁寧な仕事と、細やかな気遣いが感じられる点は好感が持てる。
しかし正直のところ、良く言えば家庭的だが、悪く言えばやや素人っぽい印象は否めない。
量が程良く、値段も手ごろな料理が並んでいるのは有り難い。
この辺りはゆとり世代の方々が多い場所柄で、この日も隣のテーブルには、何度か足を運ばれていると思われる年配のご夫妻が、お好きなものを注文し一杯やりながら寛いでいらした。
開店からまだ半年で、これから変わっていく部分も多いと思う。
混んでくると段取りの悪さが露呈してしまう面もあるが、これは改善していくものと期待したい。
不便な立地が逆に幸いして、地元の方が気軽に寄れる店と言う位置付けが定着すれば、良い方向性は見いだせると思う。
ほとんど一人で切り盛りするには、肉体的にも精神的にも大変だろうが、健闘して頂きたい。
これからも見守っていきたい一軒である。
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蓼喰人
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店名 |
掲載保留
蕎麦きり はるきや
|
---|---|
ジャンル | そば |
住所 | |
交通手段 |
丸ノ内線「茗荷谷駅」から春日通り約600m 徒歩7~8分 茗荷谷駅から654m |
営業時間 |
|
予算 |
¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料なし、お通し代なし |
席数 |
18席 (テーブル18席。最大20席までご用意できます。) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣コインパーキングをご利用ください。 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間 |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可 |
ホームページ | |
オープン日 |
2014年12月5日 |
お店のPR |
【GWの営業のお知らせ】
4/28(土) 営業します |
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こちらを前回訪れたのは4年前で、開店からそれほど経っていない頃。
再訪しようと思いながら、一年ほど前から営業日が土・日限定になってしまい足を運び難くなっていた。
年配の女性主人が蕎麦打ちから調理までをほぼ一人で賄うため、常時開けるのが難しくなったためと思われる。
土曜日の昼に思い立って出かける。
茗荷谷の駅から春日通りを10分ほど歩いて、開店時刻の11時半少し前に到着したが、地下店舗に下る階段の前にはすでに待ち客が一人居る状況。
定刻に下からスタッフが上がって来て、案内される。
明るく華やいだ雰囲気は変わっていない。
一人だったので8人掛けの大テーブルでも良かったが、左手に並ぶ2人掛けのテーブル席の1つに通してくれた。
奥には件の女主人と助手が1人、接客は学生アルバイトと思われる若い男性2人が担当。
まずはビール(ハートランド小瓶)をもらう。
お通しには「揚げそば」が付いた。
短縮営業になったとは言え、メニューを眺めると蕎麦のラインナップも肴の種類もまずまずの品揃え。
昼でも全て注文可能のようだが、目に付いたのは「お昼のそば御膳」(1,800円)。
内容は「前菜三種・小鉢・かき揚げ・せいろ」とのことで、面白そうなのでこちらにしてみる。
「前菜三種」は、この日は「ごま豆腐」「鴨くんせい」「揚げ茄子ポン酢」。
ごま豆腐は擂り黒胡麻を混ぜて固めた豆腐で、風味が良い。
鴨は出来合いのもののスライスだが、軽く炙るひと手間が施されている。
素揚げにされた茄子は色鮮やかで、掛かっているポン酢の加減も好ましい。
「小鉢」は「温泉玉子の滑子と胡瓜添え」と言ったものが出された。
ほのかに温かい温泉玉子の周りに、結構たっぷりの滑子と胡瓜の薄切り、さらに長芋や茗荷の繊切りなどが盛られ、そばつゆが張られている。
一見酢の物と思ったが、とろりとした黄身がそばつゆに溶けて野菜類に絡まることで、面白い味と食感を生んでいる。
「かき揚げ」は「桜海老と玉ねぎのかき揚げ」で、サクッとはしているがやや油切れが悪い。
具材の主体が玉ねぎであり、見た目も味も立ち食いソバ屋で出て来るものと大差無く、塩で食べさせるには少々無理がある。
料理は一時に出されるのではなく、順次運ばれる点は好ましい。
酒も面白そうな銘柄が別書きにされており、その中から秋田の「雪の美人 夏吟醸 しぼりたて生」を一合頼み、料理を肴に暫しの蕎麦前を楽しむ。
蕎麦は「せいろ」で配合は'二八'と思われるが、長さにも太さにも多少の斑が見られる。
最初に2.3本啜ってみたが、年配の女将さんが打つためかソリッド感の無い優しい舌触りだが、決して悪くは無い。
提供される温度も極端に冷たくないため、香りがしっかりと感じられ、蕎麦自体の旨味も素直に伝わって来る。
昨今は冷水でキンキンに〆たままの蕎麦を喜ぶ風潮があるが、人間の嗅覚や味覚に訴えるには適切な温度が有り、冷た過ぎるものは本来の香りや味が感じにくいものである。
つゆは'一茶庵'の伝統を感じさせる、バランスの良い仕上がり。
少し残しておいた温泉玉子の小鉢に蕎麦を絡めても美味しく、かき揚げをそばつゆに浸して蕎麦とともに啜ると旨味の相乗効果で、あまり良い出来とは思えなかったかき揚げの味も生きてきた。
薬味の仕事も丁寧で、特に山葵は上質。
蕎麦湯は虚飾の無い自然体で、後味良くすっきりと〆られた。
久々に訪れたが、ランチのセットと言えども丁寧な仕事ぶりを確認。
相変わらず女性経営者ならではの、気配りや優しさも随所に感じられた。
土曜日の昼のため、家族連れなどが次々と入店。
しかしほとんどが食事客であるため、落ち着きの無さは否めない。
ホール担当の2人も蕎麦屋の花番としては、応対ぶりが心許ない。
土・日のみの営業では、場所柄からして夜も同じような客層で雰囲気も変わらないと思われ、折角の肴や酒の品揃えももったいない気がする。
味の面ではそれほど遜色は見られないものの、「蕎麦屋酒」がゆっくり楽しめない、私にとって魅力の乏しい店となってしまった。
こちらは持ちビルの地下店舗のため無理をしない形態に変えたようだが、現状は何とも残念である。