夢の残骸に埋もれた街で女神も微笑むハンバーガー : コックテイル ハンバーガーズ

No Surrender に乗せてコックテイル再訪
俺たちは 田の親父の店の前を通り過ぎる
あのくだらないチェーン店とは付き合いきれない
￥0のスマイルより アメリカ人の親父の作るバーガーから多くを学んだ
今夜コックテイルに行こう
ドキドキするニューフェイス
鶏チャーシューバーガーとイタリアンバーガーを喰らいに行こう
瞳をつぶり ￥100バーガーの幻想を追ってる場合じゃない！

俺たちは ここで誓い合った
決して忘れない この街を棄てはしない
この街を見棄てないでいる ここで動けないほど食った友人たちよ
俺たちは決して忘れない この店を棄てたりしない

もう若くないが バドワイザーとシードルをセットにして頼む。
さつまスティックが相変わらず旨い！
サラダのドレッシング　コブサラダドレッシング
こいつは 前にはなかった！コクがあってピリ辛で旨い！サラダに深みが加わってくる。

鶏チャーシューバーガー、鶏はモモ肉、肉の味がはっきりわかる。
僅かに舌の上にソイソース、鶏の味を引き立てるが決して邪魔しない。
モモ肉は臭みなくジューシーなので肉の味が味わえる！
淡白な味にやんちゃが加わったよう！！

俺たちは ここで誓い合った
決して忘れない この店をを棄てはしない
この街を棄てないでいる 武蔵野の中央線の友人たちよ
俺たちは決して忘れない この店を棄てたりしない

ジンライム！
テキーラサンライズ！！
レンコンのはさみ揚げ、土佐のゆず塩で食べる。
胡麻油の風味がほんのり効いて いくらでも入っちまう！
フィッシュ＆チップスのバルサミコのソースが旨い！
甘みを加えて煮詰めたソースは絶品！
タルタルソースはこんなに美味かったか？
オニオンが控えめで 柔らかな味だがポテトにもフィッシュにも合う！

俺は聞いた、腕が上がったんじゃないか！？
愛するバーガー達には 新商品の焼鳥バーガー。
宣伝で見た 鳥取のバーガーフェスタで出すらしい
完成したらメニューに加わる、勝つための 夢を抱いて！

俺たちは コックテイルで誓い合った
決して忘れない コクテイルを棄てはしない
中央線を棄てないでいる 死の間際まで食った友人たちよ
俺たちは決して忘れない コックテイルを棄てたりしない

2015/8 再訪時メニュー
イタリアンバーガー￥500＋さつまスティックとシードルでセット￥480
鶏チャーシューバーガー￥500＋サラダとビールとセット￥480(期間限定)

ジンライム￥580 　テキーラサンライズ￥600
レンコンはさみ揚げ ￥300(新商品)　　フィッシュ＆チップス ¥600

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[2015/5月 ] 走るために生まれてきたんだ！サカイオフ会 Vol.1　
[このオフ会は コックテイルハンバーガーズ武蔵境店様の協力のもと 特別メニューを交えて当日のメニューを構成させていただいています。
この会を催すにあたり 無理難題をお聞きいただき ご協力いただいたコックテイルハンバーガーズ武蔵境店の久保店長以下スタッフの皆さまにお詫びすると共に 心から感謝いたします。]

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BORN TO RUN に乗せて。　
　
五月の昼間に サカイの道端で 下らないオフ会を思いついて
　
夜は コメ欄を荒らしまくって泥のように眠った

　
チタンシルバーのLEDパネルから リターンメッセージが流れ出し
コックテイルで特別メニューを強請(ねだ)る！
そしてラインを踏み越え 誘いのメッセージを送る
baby！ サカイの鬼ヶ島は あんたたちの胃袋を爆発させちまうぜ！

それは死の罠 猫が仕掛けた
最初に犬、そして桃太郎！それでも来るのか 熊と栗鼠！
鬼ヶ島から抜け出すなら今のうち　そう！俺たちレビュアーは ただ突っ走る為に生まれてきたんだ！
　
バドワイザー・ジョッキ、ハイネケンを2杯くれ、ギネスにモスコミュールもだ
守るべき夢幻のために乾杯だ

最初はスペシャルピクルスの盛り合わせ
農家みち野菜の人参と小大根、酸味が強く口当たりかりっとして
鶉の玉子の強い酸味と マイルドな黄身のコントラスト
サラダのバルサミコのドレッシングが甘みをプラス。甘めの酒に合うようだ。

一緒に来たのはを燻された煙の香りが漂う、玉子と自家製ベーコン
baby！バーガーにも入ってる分厚い此奴は脂が美味い。

卵の燻製は難しい。もう少し黄身がとろりとすれば絶品のはず。
香るようなスモーク感が 少しさみしい。もう少し時間が経てばワイルドさも増すか　　
けどスモーキーな感じははっきりわかる

クリームチーズと生ハムのブルスケッタピザ・ジェノベーゼソースがけ　
生の風味がワイルドなハムをブルスケッタに乗せてオーブンへ！
肉をリアルに感じて、脂が甘い。

クリームチーズが滑らかに 舌を覆ってフレッシュバジルを使ったソースはイタリアンそのもの
イタリアンを摘んで 一杯呑れる

大通りの向こう農家みちの野菜を使った農家みちバーガー
エビとアボカドの野菜たっぷりバーガーは 大通りを行くキャデラックのようにゴージャスだ

少女のような なめらかなアボカドの口どけはエビとバンズを一体に包み込み
やんちゃなエビが間から忘れるなと顔を出す

楽しみの筈の サツマイモスティック・メープルブルーベリーソース
大盛りに盛られた ポテトフライ・ケチャップとマスタード添え

さつまいもスティックはディップのブルーベリーソースを纏えば 濃厚で爽やかなデザート
　レンチフライは マスタードで大人のおやつ

テーブルの上はハンバーガーで埋まり
コックテイルバーガー　JAPANESE バーガー　イタリアンバーガー
コリアンバーガー　カリブバーガー　メキシカンバーガー・・・

イタリアンバーガーは トマトの酸味が厚切りチーズの濃厚さを得てリッチでご機嫌。

カリブバーガー、此奴は農家みちバーガーのパティ版
アボカドのこってり感が 淡白気味の鶏パティを濃厚な味に昇華させる
ポークののパティを食べてるようだ

メキシカンバーガーがスパイシーな一品
ケチャップの酸味にハラピニオのスパイシーさ、ピクルスは酸っぱいものの方がパンチが出るか
最初のピクルスなどどうなんだ

狂気の量のハンバーガーを食べ尽くし この店の 最後の 一皿まで辿り着くんだ
猫が最後の皿を平らげて俺たちの宴は終わったんだ

太陽のような甘酸っぱいレモンの果実酒は ウヰルキンソンのパンチが欲しかったけど、
今度来るまでには パンチが加わってくるだろう

それを確かめに来よう。それまでは俺たちのようなレビュアーは　
baby！ レビューするために走り続け 食い続けるんだ！　　

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コックテイルハンバーガー サカイオフ会Vol 1メニュー
1)スペシャルピクルスの盛り合わせ　鶉の玉子　農家みち野菜の人参と小大根

2)自家製薫製の盛り合わせ　玉子と自家製ベーコン

3)クリームチーズと生ハムのブルスケッタピザ・ジェノベーゼソースがけ
　　　　　　　　　　　(以上全てスペシャルメニュー)

4)農家みちバーガー(農家みちバーガーフェスティバル 参加商品・期間限定～5/24迄)
　　エビとアボカドの野菜たっぷりバーガー

5)サツマイモスティック・メープルブルーベリーソースで
　ポテトフライ・ケチャップとマスタード添え

6)ハンバーガーＸ6
　コックテイルバーガー　JAPANESE バーガー　イタリアンバーガー
　コリアンバーガー　カリブバーガー　メキシカンバーガー

7)レモンの果実酒(試作品)　ソーダ割

飲み物
　バドワイザー・ジョッキ、ハイネケンx2、ギネス、モスコミュール
　　　　
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　以下、2015/2 初訪問時
　ここが出来たのは知ってた。出来る前から知っていた。前の店も知っている。
　その前は、大きな居酒屋だったとこだ。俺はココで 生きてきた。

　だけど サカイだ、ここはサカイ。有名レビュアーさんも振向きゃしない。

　駅が出来たのも一番だった。親父が生まれるはるかに前。
　爺さん達は沿線の開発に精を出し、街も駅も忘れられた。
　再開発も早かった。でも全てが終わった時には また忘れられた。

　だけどサカイだ、ここはサカイ。レビュアーさんにも忘れられた街。俺はココで生きてきた。

　店は出来るが、なくなりもする。吉牛も同じところで二回店出し二回撤退。今じゃ家系の店になった。
　田の親父も二回店出し 逸品刑事も二回来ただけ。
　表通りのデニム屋は何年たっても閉店セール。それに比べて隣町は今熱い！　

　だけどサカイだ、ここはサカイ。自作自演をやってる店まである街だ。俺はココで生きてきた。

　でも最近風向きが変わった。熱い街から熱いハンバーガーショップがやってきた。
　またそうなのか、次々現れ消えてゆく。後に残るは見た夢の残り滓、夢の残骸。

　そうだサカイだ、ここはサカイ。誰も振向きゃしない夢の残骸に埋もれた街。俺はココで生きてきた。

　でも一本のレビューがすべてを変えた、熱いハンバーガーショップを語ったレビューだ。
　そのレビューを書いたのは　俺の憧れの聡明な女性。

　そうだサカイだ、ここはサカイ、夢の残骸に埋もれた街。その街に女神が微笑んだ。

　扉を開けて店に入る。テーブルのみの14席。夜はテーブル片付けて、カウンターができるらしい。
　熱い街のメニューと似てる、でも違う。
　俺はその中のイタリアンバーガーのセットをオーダー。セットのプライス￥750、ソフトドリンクもついてくる。

　サイドメニューが変わってる、フレンチフライとさつまいもスティック、何方か選べるパターンだ。
　迷った挙句に さつまを選択 こういう時は女の子のいうことを聞いたほうがいい。
　時間はかかるが待つのも苦にならない。レジの前で列を作るよりよほどいい。10分かからずプレート到着。

　温められたバーンズが以前より大きく感じる。
　バーンズの上にレタス、パティ、トマトにクリームチーズ。トマトソースにグリーンはバジルか。
　チキンのパティは熱い街と同じもの。でもこパティは、バーンズからはみ出すくらい。

　これ程高さがあったのか、15センチはあるんじゃないか。そのまま食らいつく。
　パティから溢れる肉汁、まるでローストチキンのよう。
　しかし癖なくあっさりし、物足りなさすら感じるが、厚切りトマトほどデッカイチーズが濃厚さをプラスする。

　そこに加わる分厚いトマトがまた嬉しい。これほどの厚みはなかなかない。
　ジャパンメイドか、水分多いが 食感が迫力。厚みもあるので旨味も多い。
　
　トマトソース、バジルソースが 味と風味をプラスすると 様々な味が舌の上で踊り、組み合わせ、部分によっていろんな変化を見せてくれる。
　これはもう味のメリーゴーランド、ハンバーガーの醍醐味。

　さつまいもスティックが面白い。
　表はさくりと 中はあくまで柔らかい。上出来のフレンチフライのよう。そえられたソースはベリーのソース。

　甘い、いや甘くない。軽く塩を振れば、薩摩のてんぷらのよう。
　ソースをまとわせ口に入れれば酸味の中からほのかな甘味、薩摩の風味が鼻に抜ける。さらにミントが風味に爽やかな変化をつける。
　こいつはご機嫌なデザートだ。

　後ろで食べてたご夫婦の 初老の紳士がこういった。表の￥100のバーガーなんて食う奴の気が知れない。
　俺も笑った、120％同じ意見だ。流石に年季の入ってる 人の台詞は重みが違う。

　隣の席の若い女性が 笑いながら会計を済ませ出て行った。彼女は、この店で昼食をとることを選んだ。クオリティを選んだのだ。
　俺は 去りゆく彼女に まだ見ぬ女神の姿を重ねてた。
　
　最近いい店が増えた。紳士は続ける。この辺りも捨てたもんじゃない。こんなにいい店ができるなんて。
　奥さんが続ける。昔からのお店も少なくなって チェーンばかりになるんじゃないかしらと思ってたと。

　マスターなど時給で雇えばいい、人が足りないなら臨時雇いを雇えばいい、￥100バーガーの経営者たちは豪語する。
　俺がこの耳で聞いた事実だ。だが雇われる人は 生活の為　客がこなくて給料が出ることを望んでる。
　薄っぺらな スピリットのないバーガーばっかり食ってたから この街は 夢の残骸ばかりになっちまったのか。

　だがまだ 夢を諦めず走り続ける人たちがいる。俺が諦めたこのガラクタの街を 女神達は忘れはしていなかった。

　今日また日が昇り1日が始まる。紳士にもこの店にも、バックストリートクルーラーにも等しく。諦めず歩き出そう。

　LIFE IN THE SAKAI 俺は ここで暮らして行くんだ。

　・・・なんか Bruce Springsteen を聞きながら keyboard 叩いたらおかしな具合になちゃったなあ (笑)