三鷹マシマシ峰登頂記、醤油のきれる優しき峰 : らーめん大 三鷹店

　世界14座、または 巨人(ジャイアンツ)と呼ばれる8000m級の峰々がある。
　チョモランマ(エベレスト)、K.2、カンチェン・ジュンガ、ローツェ、マカルー等々‥‥。
　未だに人を阻み続け 幾多の挑戦者がその頂に立つこと無く 敗北する。
　その峰は、畏敬の念を込めて巨人(ジャイアンツ)と称される。

　しかし ご存知だろうか、日本にもそびえ立つ巨人が 存在することを！

　なぜ 　登るのか？ そこに山があるから！(ジョージ・マロリー)
　なぜ　食べるのか？ そこに山があるから！(ﾊﾞｶﾔﾛｳ)

　噂によればその峰は 大した困難なく登頂できるが 味も大したものではないとの評判だった。
　2015年5月 その峰の麓の食券機で 入山許可申請をする最狂のクライマーが独り。
　狙うは肉肉ラーメン(¥780)ヤサイマシマシ峰である。

　経験の有無を問われるが、ヒガコマシマシ峰の征服経験を伝え 無事入山許可が下りる。
　店内には、自分一人、アルペンスタイルでの単独登頂だ。

　麺茹で、スープの用意まで待ち、こちらの装備を伝える、マシマシ、カラメで今回は攻める。
　カラメの場合は タレがもやしの峰に回しかけられる。コレは嬉しい配慮と言える。
　　
　そしてついに眼前に三鷹マシマシ峰がその姿を現した・・・だが！アクシデントは付き物！！
　夏季登頂(アブラ、ニンニクなし)だが ヤサイの峰が傾き崩落のキケンが！！！

　比較的固めず盛られた もやしの峰が傾いて亀裂が入っているのだ！

　ここで取り分け容器のナイスアシスト！これがなければ登頂が相当難しくなったであろう。
　早速 崩落寸前のヤサイを取り分け いざ攻略に！！

　制限時間は25分、満腹中枢が働き出す前が勝負だ
　本来なら天地返しで 麺の伸びを抑える 食べやすくしてから攻略するが 巨人にそれは通じない。

　天地返しできるまで先にヤサイを攻略せねば！
　峰を構成するのはもやしが9割キャベツが1割・・・と言いたいが もやしの比率がもっと高い。

　ワシっとつかんでワシワシ食べる！ヒガコ同様しゃっきりしたヤサイ。中はアツアツ、これは嬉しい。
　タレがかかるので やや 醤油の風味がするのも 助かる。

　これを続けるのだがさすがに飽きる。スープの助けを入れる。
　ズズッと啜れば 醤油の味のキレがかなりいい、後味にやや甘さも感じる。
　アブラ、ニンニクなしの夏季登頂のためスープ本来の味がよくわかる。

　ヤサイはまだある、ココで肉肉の豚バラ登場。
　もやしと共に口に入れれば、意外に甘みを感じる 味付け、口当たりも柔らかい。
　だが￥100のせいか決定的に量が不足。注意して食べねば。ヤサイとの戦いは続くのだ！

　ここまで3分、180度回転の 天地返しは無理だが、時間がないので90度回転、崩れ天地返しで麺を手繰る！
　いや最早 引きずり出すと言っていいか！
　口に入れると、うん！いいぞ！！まだまだ伸びてない。

　麺は硬めでコシが強い、いやゴワゴワ麺と言っていい。
　やや甘さを感じる 醤油の主体のシンプルなスープは思った以上に麺に絡む。
　大したことない味とのことだったがなかなかどうして、硬すぎるくらいの麺にこの醤油の風味は良く合ってる。

　断面角の ゴワゴワ麺が、スープをよく拾う。
　口の中で両者がガップリせめぎ合い、火が通り過ぎないもやしが 加えてあごの運動をさらに要求する！
　
　チャーシューまで到達！このチャーシュー、 油の落ちたチャーシューなのは 二郎テイスト。
　だか 柔らかさで こちらが上か！スープが醤油主体なので、このチャーシューにも相性はいい。
　
　おおっ！すでに時間が20分！
　最後の最後、ヤサイをスープに浸して食べる。
　まだ、温かいのが嬉しい、ここまでの量だと 外気温にも左右される！
　さあラストスパート！後3分！満腹中枢が秒読み段階、どうだ行けるか！・・・スープ飲みきって・・・完食！！

　戦いは終わった・・・ 三鷹 マシマシ峰 登頂成功・・・。
　伝えるべき人はいない・・・だが登りきった。
　
　当たり前だ！ただの食事だ！戦ってるのは ただの好き好きだろう！？(笑)
　でも食べロガーの皆さんなら この達成感は分かってくれる・・・と、オモイマス！！

　PS.
　人によっては ヒガコの大さんより 好みかもしれない、インスパイア系の中では二郎テイストがよく出てる。
　大さん 各店舗と比較しても今の(2015/5現在)食べログ評価は低すぎると思う。
　また、大ラーメンシリーズでは 貴重な 通し営業なのもありがたい！