西荻窪「食べごと屋 のらぼう」（再々訪）～今年もお世話になりました～ : たべごと屋のらぼう

[4回目再訪]
3月のある日、思い立って当日に電話してみたら、次の予約の方がいらっしゃる前までなら…ということで突然訪問した際のメニュー。この日は珍しく空腹状態ではなく、〆の土鍋ご飯は頂かずに数皿つまんで帰りました。

◆ お通し（カーボロネロのじゃこ炒め）
イタリア産の黒キャベツ、カーボロネロは、じゃこと揚げ、鰹節と共にオイスターソース炒めで。

◆ 真鯵の刺身
ぷりっぷりの真鯵を存分に堪能しました。

◆ 鹿児島産筍と青菜の煮浸し
初物だという筍は優しい味の煮浸しで。

◆ 春キャベツと豚バラの辛味噌炒め
いつもは、オイスターソースとニンニクたまり醤油で炒めた定番の地野菜と豚肉の炒めものを頂くのですが、これは初お目見え。
ピリ辛味で柔らかい春キャベツの甘さが引き立ちます。

◆ 季節のかき揚げ（葱とアスパラ、きのこ）
かき揚げはやっぱりマスト！

お腹一杯だったから土鍋ご飯はオーダーしなかったものの、帰宅してから何となく物足りない気分に。おむすびにしてもらって持ち帰れば良かった…。とはいえ、この日も全て美味しく頂きました。
ごちそうさまでした。

（2016.4.8 写真5枚を追加）
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[3回目訪問]
レビューを始めてからは3回目、2015年度としては5回目か6回目かな…？いずれにしても今年最後の「のらぼう」さん。少々風邪気味っぽかったのですが、体温まるお腹に優しいお料理を頂き、たちまち元気になりました。

◆お通し（スモークチキンと隼人瓜のマリネ）
クリスマスということで、スモークチキン入り。燻製香がそそる肉厚のスモークチキンは、旨味が凝縮されていて、優しい酸味のマリネとよく合いました。

◆寒ブリの刺身
いつもながら豪勢な盛りの刺身。脂がたっぷり乗った寒ブリはとろける旨さ。すだちをたっぷり絞ってさっぱりと頂きました。

◆スペアリブと聖護院大根の炊きもの
聖護院大根は、やっぱり煮物がいちばん美味しいですね。スペアリブの旨みもたっぷり含んだ美味しいお出汁をそのまま結晶にしたかのような、豊かな味わいです。身体の芯まで温まる炊き合わせは、まさに冬ならではの口福です！

◆蓮根、きのこ、ブロッコリー、生桜海老のかき揚げ
数あるかき揚げの中では、初めての組み合わせ。これで一人分（喜）。香り高く、滋味深い一品でした。

◆干し柿とほうれんそうのクリームチーズ合え
どことなくクリスマスツリーっぽい…？干し柿は自家製だそうですが、クリームチーズに負けない旨みの濃さ。土台は洋梨。

◆キャベツと玉葱の土佐和え

◆野菜あんかけご飯
いつもなら土鍋ご飯なのですが、ニューフェイスの野菜あんかけご飯をオーダーしてみました。古代米入りのプチプチご飯が見えないほどの、野菜どっさり餡で、お腹に優しくあっさり。しかし量はたっぷり。写真はこれで一人分！

◆フェイジョアのフローズンヨーグルト
フェイジョアとは、南米原産のフトモモ科（笑）の果物だそうです。洋梨のような、独特の粒感というか、ざらっとした舌触りで、味はプルーンやプラムに似た甘酸っぱさ。こちらもクリスマス仕様ということで、「リトル・バイ・リトル」さんのシュトーレンをサービスして下さいました。チョコレートのシュトーレンが美味しかった！

今年も一年間、美味しいものを頂きました。ごちそうさまでした。

（2015.12.27 写真8枚を追加）
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日々満席でなかなか予約が取れなった「のらぼう」さんに、数か月ぶりの訪問を果たしました。

◆ お通し（鯵南蛮漬け）

◆ カマスのお刺身
その日の食材によってメニューが変わる「のらぼう」さんでは、「今日は何かな？」というワクワク感と同時に、野菜や魚の限られた”旬の時期”に当たらず涙をのむことも。この日も、一週間前にはメニューにあった落花生が終わってしまっていましたが、代わりに、カマスのお刺身に出会うことが出来ました。
「のらぼう」さんのお刺身は、たっぷりの野菜と共に美しい盛り付けで提供されるのが特徴です。身が締まって弾力があるカマスは脂の乗りも良く、山葵醤油でまず一口、お次はすだちを絞ってさっぱりと。

◆ 四角豆と蒸し鶏の海苔和え
以前他店で天ぷらで頂いて以来、そのしゃきしゃきの歯応えが気に入っている、鞘ごと頂ける野菜の四角豆。胡麻油の香りと、海苔の磯の風味が効いています。

◆ すだちと柿、無花果の白和え
旬の果物や春菊などクセのある野菜などの組み合わせの妙がいつも面白く、メニューにあれば必ずオーダーする一品が白和えです。この日は秋らしさ満載の取り合わせで、一番下に敷いてあるのは梨。ざくろの実のプチプチした酸味もアクセントで楽しい食感です。

◆ 葡萄とチーズ、ルッコラの和えもの
パルミジャーノの塩気と、ルッコラの香り、葡萄の酸味とトマトの甘みが絶妙なバランスの、オツな逸品。この日一番印象に残った一皿でした。

◆ おじゃがとわかめのかき揚げ
これも必ずオーダーする一品。じゃがいもとわかめとじゃこと青海苔だけなのに、どうしてこんな美味しいんでしょう？サックサクの滋味溢れる味わいに、ビールも進みます。

◆ 海老と空芯菜の炒めもの
同じく定番でオーダーするメニュー。海老と空芯菜と銘打っていますが、それ以外の野菜もどっさり。しみじみ旨い、安定の一皿。

◆ 土鍋ごはん（秋刀魚ごはん）
この日は、この秋刀魚ごはんを狙っての訪問でした。塩焼きの秋刀魚を乗せた土鍋ご飯は、これまたすだちをたっぷり絞って秋の味覚を堪能します。1人2膳分ほどの量で、食べきれなかったらおむすびにして持ち帰りも出来るのですが、箸が止まらず完食(笑)。

◆ すだちかん＆豆乳花
この日は珍しくデザートも頂きました。ガツンとした酸っぱさがたまらないすだちかんが出色で、果汁感を存分に楽しみました。豆乳花の優しい口当たりは、無花果と柿の、果物の甘みにぴったり。

「のらぼう」さんのお店の外には、持ち帰り自由としてくるくると筒状に丸められたメニューが置いてあります。私は犬の散歩で近くを通るたびにこれを持ち帰って、入店が叶わない日にメニューを眺めて「食べたい～」と悶絶したり、前回書いた「ウチノラ」を利用するなどして活用させていただいています。

更に、持ち帰ったメニューはずっと保管してあり、その量かれこれ4年分。ストーカーじみててちょっとキモいですが、前年のメニューを睨みつつ、旬の到来を見計らって訪問するという作戦です。が、自然のものだからこそ毎年同じタイミングというわけにはいきません。食べ逃しもある一方で、思いがけぬ出会いもあり、「のらぼう」さんのお料理で、食の四季を実感することも少なくありません。

これを書いている今日、店頭のメニューをもらってきたところ、栗と銀杏、落花生とむかごを炊き込んだ「秋の実りごはん」が登場していました…。た、食べたい…！また近々訪問することになりそうです。ごちそうさまでした。

（2015.10.13 写真11枚を追加）
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諸事情があって店には行けないが、どうしてもあのお店の料理が恋しい…そんなときに西荻窪の「のらぼう」さんのテイクアウトメニュー「ウチノラ」を利用させて頂いてます。寛げるお店の雰囲気も大好きなので、伺って味わうのが一番なのですが、あいにく予約が取れない時や、忙しくて調理する時間もないけど美味しいものが食べたいなんて時にとても重宝。予め電話でお願いをしておいて予定の時刻に引き取りに行けば、出来たてをすぐ頂けるのも嬉しい。

この日は、トマトと青じその出し巻き卵、地野菜と豚肉の炒めもの、アナゴと枝豆のごはんの3つをお願いしました。お店の盛りつけには及ぶべくもありませんが、一応自宅の食器に移し替えて頂きます。

この3つは私にとって「のらぼう」さんの真骨頂ともいえるメニューです。

それまであまり得意ではなかった出し巻き卵は、こちらで頂いて以来欠かせない一品になりました。中身が季節によって釜揚げシラスと海苔だったり、冬トマトに変わったりしますが、薄味仕立てのお出汁をたっぷり含んだ甘くない出し巻き卵は、トマトの甘味と紫蘇の香りが爽やかでさっぱりとした味わい。出し巻き卵は、出汁の美味しさを味わう料理なのだとつくづく感じ入ります。

今日は出し巻き卵でしたが、卵料理の定番としては甘めバージョンの厚焼き卵もあり、ほくほくの薩摩芋（時には安納芋）と黒胡麻がたっぷり入っていて、うっとりする美味しさいつも出し巻き卵とどちらにするか悩みの種です。

地野菜と豚肉の炒めものは、たっぷりの三鷹産の旬野菜とロース肉を炒めたものです。品書きには、塩胡椒、オイスターソースとにんにくのたまり醤油で炒めてあるとありますが、火の通りも味加減も絶妙で、ただの炒めものがどうやったらこんなに美味しくなるのか、不思議でなりません。この日は判別できただけでもズッキーニ、キャベツ、パプリカ、きゅうり、茄子、いんげん、人参、ゴーヤ、アスパラ、しめじ、金針菜（かな？）、厚揚げ…と具沢山で、これ一品で十分なおかずです。しゃっきり、くったり、シコシコ、じゅわっと色々な野菜の歯応えも格別。

「のらぼう」さんの土鍋ご飯は、定番の手作りベーコンとアボカドの他、茄子と鶏そぼろ、新生姜とお揚げ、牡蠣と牛蒡、紫芋と銀杏…など四季折々の組み合わせの炊き込みご飯が3種類ほど揃った名物。土鍋ご飯はそれはそれは美味しくて、少し硬めのご飯の炊き加減もこんがりお焦げも、これ以上でも以下でもない、塩加減がどストライクで私の好みにぴったりなので、どんな時でも欠かさずオーダー。やっぱり手作りベーコンとアボカドのご飯がイチオシですが、季節替わりのご飯もツボにはまる組み合わせばかりで、旬と追いかけっこする勢いで楽しみにしています。

この日は旬の穴子と枝豆をお願いしました。白焼きの香ばしい穴子の風味がご飯に移って、三つ葉の香りも芳しい。枝豆もたっぷり入っていて、旬のものを十分に堪能できるご飯でした。

これ以外にも、お刺身、炊きもの、かき揚げ、焼きものなど、オーダーを決めるのにひと苦労するほど、どれを頼んでも間違いないメニューが揃っています。
奇をてらっているのではないけれどひとひねりあり、肩ひじ張らずに頂けるけれど組み合わせの妙に驚きもいっぱいある、そんな二面性を持つ、しみじみ美味しいおかずばかりです。

普段は美味しいものとの出会いを追い求めてあちらこちらを彷徨ってばかりで、足繁く通ういわゆる行きつけっぽいお店は数えるほどしかないのですが、その数少ない「何度も足を運ぶお店」のひとつが、私にとっては「のらぼう」さん。自分の生活圏内に、何を食べても外れがないくらい私の好みに沿うお店があるというのは奇跡的な僥倖ですが、「ウチノラ」のおかげで、より一層その美味しさに手が届くようになりました。

今日も本当に美味しく頂きました。ごちそうさまでした。