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眉香子
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店名 |
アール座読書館
|
---|---|
ジャンル | カフェ、喫茶店 |
お問い合わせ |
03-3312-7941 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
JR高円寺駅南口より徒歩5分 高円寺駅から189m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
11席 (4人席1、2人席7) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 室内後方の隅に簡易的な喫煙コーナー(換気扇)有り。※混雑時は使用不可 |
駐車場 |
無 近くのコイン・パーキング:高円寺南3-58-17に13台収容、ほか |
空間・設備 | 落ち着いた空間、ソファー席あり、無料Wi-Fiあり |
利用シーン |
|
---|---|
ホームページ | |
オープン日 |
2007年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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GW、久しぶりに高円寺に。当方の大好きな街。日本のインドとも呼ばれているらしい。なるほど、この空気感、言い得て妙であるなぁと思う。
まずは、一番の訪問目的であったショップに行き、そのあとは古着屋を巡ったり、古本屋を覗いたり、怪しげな市で定価の1/20で靴を買ったり、と満喫。いやー、やっぱり楽しい、高円寺。
そして、ひととおり買い物を済ませたあと、以前、新聞記事だかで存在を知ったこちらの店に足を運ぶことにした。
場所はあらかじめ地図を見て行けば、とくに迷うことはない。
大衆的な居酒屋が立ち並ぶ路地に入って数軒先、建物の1Fにはホルモン焼きと書かれた、巨大サイズの赤提灯がぶら下がっている。その右側の細い階段を昇ると、2Fにドアがあり、そこに歓談禁止云々と書かれた貼り紙がある。
面白いことにドアスコープは外側から店内を覗ける仕様となっている。覗いてみたところ、レンズが小さいのであまりよくは見えないのだが、事情を知らず、貼り紙だけ見た初見の客には、まあ、怪しくない場所ですよとアピールする効果はあるのかもしれない。
GW真っ只中の20時頃だったので、混んでて入れないかなと思ったのだが、そんなことはなく、十ほど設けられた座席スペースの半分程度は、まだ空席であった。
混雑時でなければ好きな席に着いていいそうなので、窓辺のこじんまりとした座席に座る。
それほど広くはない店内には、趣向を凝らした家具や雑貨、樹木の数々が置かれる。デスクも椅子も、アンティークな感じで、簡素なデザインでありつつ、とても可愛い。照明器具も、二つとして同じものはないもよう。
座席も、水槽を目の前にできるソファ席、昔の汽車のように仕切られたボックス席、小学校の教室のような学習机の席など、しつらえは様々である。
いったん席に着いたら、あまり他の座席をじろじろ見るのは憚られる。そういうときには、メニューに座席表が記載され、それぞれの特徴が書かれているので、簡潔な説明文であるが、一読されたい。次回はあの席に座ってみようなどと思い描くのも楽しい。
本棚でまず目についたのが、澁澤龍彦の作品群の充実。なるほど、イメージ通りである。しかし、耽美的な本に偏っているわけではもちろんなく、心理学系の専門書や、旅行書、絵本、マンガまで幅広く置かれている。
最近、実際には読むわけではなく、ショップの雰囲気作りのためのグッズとして本をセレクトする風潮があったり、そういう職業までも存在するそうだが、そういう匂いはこの店にはない。どれもが、確かに愛されて、長年読まれた気配がある。おそらく店主の所蔵品だろうか。
しかし、当方が一番印象的に感じたのは、家具でもなく、本でもなく、雑貨でもなく、微かに、しかし確かに聴こえる、水の音であった。水槽を循環する、チョロチョロという水音なのだが、これが静寂の中、基調低音として流れ、とても心地よい。音に癒されるという気分を味わえる。
などと思っていたのも束の間。
当方が着席した席の窓が開いていた。涼しい風が入ってきて、とても気持ちよかったのだが、しかし、風とともに、居酒屋が客を案内する台詞、酒盛りで盛り上がるグループ客の歓声が、一言一句はっきりと聞き取れる大きさで、耳に届いてくる。そう、ここは飲み屋が密集した路地のど真ん中。窓から下を見下ろせば、すぐそこは、紛うことなき居酒屋横丁である。店内が静か過ぎるので、余計に外部の雑音が際立ってしまう。
最初は、まあそれもこの街ならでのはカオスかと思い、それも含めて楽しめばいいかと考えたのだが、やがて、カラオケでがなり立てる音程の外れた大声が聞こえてきたり、路地で言い争う、あまり上品とは言えぬ男女の会話まで筒抜けになったり、ダメ押しに、焼き鳥だか何だかのギトギト感たっぷりの匂いが強烈に漂い出したときは、さすがに閉口した。
大きく開いた窓を閉めればよかったのかもしれないが、客が勝手にそういう行動を取っていいか分からなかったし、古めかしい窓は開閉にあらぬ音を立てそうだし、あるいは窓枠や取っ手が、力の入れ加減で壊れてしまうのではないかとも思えて、躊躇した。
店員さんが気にして閉める気配も、とくになかったので、これはいつものことなのかとも思えた。ただ、他の方のレビューで、この点についての言及が皆無のようであるのが不思議なところ。
確かに、店内は、私語厳禁とは言え、畏まったり、厳かさや威圧感とは無縁の、和める、きわめて居心地のよい空間であることは間違いない。店主の目指す、この店作りの方向性には、賛同者も多いだろう。もちろん当方も含めて。
しかし、だからこそ、この台無し感は、残念過ぎる。
もちろん、店主のせいではない。立地からして、避けようのない問題であろう。
ただ、一人で過ごすぼんやりした時間、森閑とした極上の空間の提供を目指すのならば、客の私語を禁じてまで静寂にこだわるのならば、やはりあの騒音を放置してはいけないのではないか。あの音のボリュームでは、どこまで遮音できるか分からないが、少なくとも、夜間に窓は開けてはいけないのではないか。
この状況はGW故だろうか。いや、むしろ平日の夜の方が、仕事帰りのサラリーマン達で賑わいそうな場所である。ということは、夜はいつもこんな感じなのだろうか。
ならば、居酒屋が開店する前の、夕方くらいまでの間が、一番平穏なのかもしれない。それが、この部屋の良さを最大限に満喫できる時間帯ではないかと思える。
メニューについてもふれておく。
紅茶ドリンクのアールグレイ・ショコラと迷いつつ、コーヒードリンクである、オレンジ・ショコラを注文。濃厚というわけではないが、甘さしっかりめ、風味もあって、なかなかに美味しい。
一人で物静かに過ごす時間と空間を提供するというコンセプトからすると、平気で1,000円くらいの価格設定がなされても不思議ではないと思うのだが、これが650円。非常に良心的である。メニュー表によれば、ブラウニーなどは200円だそうで、いささか商売っ気がなさ過ぎるのではと心配になってくる。
小一時間ほど過ごし、会計を終えると、店員さんが、ありがとうございましたとかなりの小声で囁きながら、深々とお辞儀をしてくれる。あんなに深いお辞儀には久々に接した。加えて、ドアを閉めるまで見送ってくれる。終始、過剰さはないが、真心を感じる接客である。
帰り掛けに、3Fのエセルの庭という店も少し覗いてみた。2Fと同じく、雰囲気のある空間である。しかし、えらく暗い。これでは当方は、足許が覚束ないのではないかと思えてくる。ただ、会話OKであるので、友人同士やデートなどの際は、こちらの方が気を遣わなくていいかもしれない。
最後に、店内のしつらえについて、少し要望を述べさせていただきたい。
家具や本、雑貨類で世界観を作り上げる店内構成は、素晴らしいと思う。
ただ、植物のプランターを床のそこかしこに置くのは止めてほしいのだ。3Fほどではないが、こちらも店内はそれほど明るくはなく、当方が目が悪いことも相俟って、席を立つ度に、プランターの角につまづいて転びそうになった。
森が如く生い茂る、多く取り入れられた樹木たちも、配置が座席に近過ぎて、横にかがんだら、枝にメガネのつるが引っ掛かって、あらぬ方向へ飛んで行きそうになった。何かの拍子に、目にも入りそうで、結構怖い。
チェアーが作り付けられたデスクも、いささか窮屈であることは否めない。おまけに、前後の席との仕切りが低過ぎて、わずかに後ろを振り返り気味になると、目の前に後部席の人がいて、バッチリ目が合ってしまう。そのため、せっかくの店内を眺めにくい。あくまで、自分の座席という占有空間に於いて、集中して思索に耽るための工夫なのかもしれないが、もう少し店内全体を感じられるゆとりもほしい。
これらはつまり、雑貨や植物などの分量が、全体の空間に比して、ちょっと多過ぎるのではないかなと思う。もう少し減らして、その分、座席をゆったりと配置してもいいのかなと思った。
それから、部屋の一番後ろにある、あの喫煙場所って、必要ですかね。ユニットバスのシャワーカーテンのような、海の家の脱衣場のような、布でムリやり仕切られたあのスペースは、明らかに店全体の調和を乱していると感じられる。中まで見てないので、座れるのか立ったままなのか分からないが、説明書きによると、ゆっくり吸うためでなく、一時的にさっと吸える簡易的なコーナーとして設けられているそうだ。パイプや葉巻を心ゆくまで楽しめるならまだしも、取り急ぎ一服済ませるような行動は、この店のコンセプトに反するように思うし、そもそも日々の憂さを忘れる場所であるならば、そうした中毒的な習慣も、ひととき断てる空間の方が貴重かと思うのだが、店主自身が必要としているスペースなのかなぁ。
しかしながら、あの部屋の磁力に引き寄せられて、きっとまた再訪すると思う。そのときに、よりいっそう魅力的な店内になっていればいいなぁという思いでいる。
さてさて、その後も1ヵ月に1度、計2度ほど足を運ぶ。高円寺に用事があってのことだが、まぁ半分はこちらの店の再訪が目的の一部でもある。
さて、そのレビューだが、こちらの店は、コンセプトや佇まいに惹かれて来訪する方がほとんどであり、口コミも、当方も含め、大半がそうした点についての感想だと思う。
ただ、再訪時にあらためて確信したことがある。それは、こちらの店の提供品、つまりはドリンクが、滅法美味しいということである。これは、特筆すべきレベルだと思われる。
そして、甘い。とにかく甘い。ただ甘いだけではなく、どれもこれも、丁寧な甘さと感じられる。この甘さは、ノスタルジックですらある。
昨今、甘くないスイーツやドリンクが蔓延り、そちらの方が洒落ているかの如き風潮を苦々しく思っている当方としては、快哉を叫びたいところ。よく見ると、メニューには、甘いという、注意書きというか説明書きが添えられているものが結構多い。
乳茶。甘さと塩味のバランスがとてもよい。頂いた中では、比較的あっさりめで、当方の好みからすると、もう少し濃くてもいいかなというところ。でも美味しい。それほど馴染みのないモンゴルの飲み物、というところも旅情を誘う。
アップルシナモンジュース。一口含むと、絶妙なシナモンの香りに、思わず目を見張る。そして、アップルもかなり濃いめ。一般の店ならば、もっと薄めて、あるいはグラスいっぱいに氷で嵩増しして提供するだろう。一杯一杯、誠意を込めて作られていることが伝わってくる味わいである。そして、これもまた相当に甘い。しかし、うっとりするほど美味しい。今のところ、当方の一番のお勧めは、コーヒーでも紅茶でもなく、こちらのジュースである。
スパイスチャイ。おそらくこれは、こちらの店で頂いた飲み物の中で、最も甘い。メニューにも、甘さ調節可との但し書きがあるくらいで、甘さが苦手な方には要注意レベル。きちんと茶葉から煮出し、そして砂糖を一生懸命、ごりごりと溶かした痕が残っていて、この手作り感が堪らない。もちろん美味しい。
そして、忘れてはならないのが、ブラウニ-。これが、めちゃくちゃ美味しい。濃厚でしっとり、どっしりした食べ応え。全体の調和が取れていて、最高の出来映え。小ぶりとは言え、200円という価格には毎回驚く。これは是非頂くべきである。
しかし、初回の来訪時にも記したが、この価格で、一品一品こんな丁寧な提供をして、採算が合うのだろうか。余計なお世話だろうが、今後も、高円寺に行くたびに寄らせていただきたいので、是非、持続可能な価格帯で、長くこちらの店を続けてほしいと切に願うばかりである。