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ジュリアス・スージー
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店名 |
ネルケン(NELKEN)
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店、カフェ |
お問い合わせ |
03-3311-2637 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
JR高円寺駅南口下車、PAL商店街を南へ、パチンコ屋、ネットカフェを過ぎ、BE IN RECORDの角を右折、まっすぐ進み、長仙寺を左折、長仙寺を背に右側、三軒目、路面店、一軒家で、緑の葉の生い茂る樹が目印です。 高円寺駅から208m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
なし |
席数 |
20席 (カウンター3席、テーブル17席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
1954年 |
備考 |
クラシック音楽のレコードをかける、名曲喫茶です。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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賑やかで騒々しい南口 PAL商店街も、一歩路地に入るとまた別の趣があって、
ぎょろりと目を剥く風神と雷神が長仙寺を護っていて、
その門前には、お洒落な古着屋や、若者たちのたむろする飲食店が並びます。
あなたはなにを探しているでしょう、誰に会いたがっているでしょう。
一本の樹が緑の葉を茂らせるその店の扉をそっと開けると、
ほの暗い店内から、ピアノと弦楽器の奏でる音楽が、あなたを迎えてくれるでしょう。
山小屋ふうの空間、壁にはランプを模した明かり、
床はコンクリ、店の隅に石油ストーブが置かれていて。
半ブースふうのしつらえが、それぞれの客に自分の時間を提供しています。
木のテーブルと、ドライフラワー、
真紅のヴェルヴェットのクッションの椅子には、レースがかかっています。
壁には、印象派ふうの(いいえ、二科展ふうの)油絵が額装され、
いくつも飾られてます。ユトリロに憧れる親父や、
横丁のセザンヌを気取るベレー帽のアマチュア画家たちの絵。
そしてブロンズの等身大の彫塑。
まるで千年を生きているかのような上品なおばあさんがしずしずと現れるでしょう、あなたの前に。
彼女は空色のアンゴラのセーターに、清楚なネックレス、グレイのロングスカート、スウェードの室内履き。
あなたは、ブランデイ・コーヒー480円を注文するでしょう。
あなたの耳に届きます、ピアノと弦の軽妙な応酬が。
たぶんブラームスじゃないかしら、
でも、もしかしたらフランスの作曲家かもしれない。
いいえ、この店があなたにおもいださせてくれるものは、
むしろ、1960年代の東京が見た、巴里の夢です。
マロニエの樹、凜と冷えた冬の空気、石畳、そして男と女。
あるいは、モノクロ映画のなかで見た、女たらしの無名の俳優、
純情なパントマイマー、泥棒、恋人たち。
あの頃の東京には巴里に憧れる人たちがたくさんいて、
かれらは歌謡曲の詞を書いたり、
若者たちを集めてアングラ劇団をやったり、小説を書いたりしていたもの、
もっともそれはあなた自身がじっさいに体験したわけじゃなく、
どこかで読むか聞くかした無数の物語が溶け合っているのだけれど。
そしてふたたび上品なおばあさんがしずしずと現れ、
白い皿に白いコーヒーカップ、脇にはちいさな銀器にブランディをテーブルに置くでしょう、あなたの前に。
あなたがコーヒーカップを口元に運ぶと、綺麗な香りが語りかけるでしょう、
そしてあなたはコーヒーを口にする、
柔らかな苦味のなかに優しい酸味が溶けています。
次にあなたは、ブランディを注ぐでしょう。
つかのまの沈黙。
やがてモーツァルトのピアノソナタが聴こえてきます、
くぐもった丸い、それでいて光沢のある音、
いかにも典雅なテンポルバード、
背筋を正したピアニストの俊敏な指が、
鍵盤深く沈む光景が見える、
パチパチ言うスクラッチノイズとともに届く音楽、
時の彼方から、いまという、この、時のなかに。
あなたはなにを探しているでしょう、
誰に会いたがっているでしょう。
もしかすると、あなたが会いたがっているのは、
いつか時の彼方に置き去りにした、
かつてのあなた自身かもしれません。
ぼくと女友達とインド料理、ときどきフランス料理。
http://tabelog.com/rvwr/000436613/