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店名 |
マロ(maro cafe)
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店、カフェ |
予約・ お問い合わせ |
03-3388-9519 |
予約可否 | |
住所 | |
交通手段 |
JR中央線、東京メトロ東西線【中野駅】北口 徒歩5分 中野駅から319m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
22席 (椅子席 18 、カウンター席 4) |
---|---|
個室 |
無 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 近くの有料駐車場:中野ブロードウェイ35台収容、ほか |
空間・設備 | オシャレな空間、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
オープン日 |
1974年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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『峯八』を辭別(いとまごひ)せんとするも、未(いま)だ時辰儀(とけい)の針(はり)は七時過(しちじす)ぎ。
i.e.,(すなはち)待合(まちあ)はせまで大約(およそ)五時間(ごじかん)。
主人(あるじ)の表情(おもて)も和(やは)らぎ、半晌前(はんときまへ)とはまるで別人(べつじん)。
宛然(あたかも)、鬼(をに)と浮屠(ほとけ)、般若(はんにや)と御多福(おたふく)ほどの相違(たがひ)。
「近傍(ちかく)によき茶店(ちやみせ)は?」と訊(たづ)ぬれば、
聊(いさゝ)かも淀(よど)むことなく「斯々然々(かくかくしかじか)」と立板(たてゐた)に水(みづ)。
教導(あなひ)では"藥屋(くすりや)の隣(となり)"とのことなれど、これがなんとも陳腐(つまら)ぬ店(みせ)。
已(や)む事(こと)を得(え)ずして、再(ふたゝ)び北口(きたぐち)に、、。
高名(なだか)き拉麪店(らあめんや)を横目(よこめ)にやり過(す)ごし、歩(あゆ)むこと霎時(しばし)。
昭和(せうわ)卅年代(さんじふねんだい)を髣髴(おもはす)路地(ろぢ)に俄(には)かに心(こゝろ)ときめく。
京師(みやこ)先斗町(ぽんとちやう)、大坂(おほざか)法善寺横丁(はふぜんじよこちやう)、
新橋(しんばし)烏森稻荷(からすもりいなり)境内(けいだい)、、、。
碎(くだ)けて、内藤新宿(ないとうしんじゆく)で名高(なだか)きしョ●べん横丁(よこちやう)に、
淺草(あさくさ)奧山(おくやま)はホッピー通(どほ)り。
此方(こちら)中野(なかの)ゝこの近邊(あたり)にも、
居多(あまた)呑(の)み屋(や)が軒(のき)を連(つら)ね甍(いらか)を爭(あらそ)ふ。
そんな路地裏(ろぢうら)の一角(ひとすみ)に、
偶(たまさ)か、場違(ばちが)ひなほどに瀟洒(せうしや)なる茶店(ちやみせ)を發見(みいだ)したり。
その屋號(やがう)『maro cafe』とよびなし、青山(あをやま)界隈(あたり)で、
今時(いまどき)の若者(わかもの)向(む)けに商(あきな)ふ茶店(ちやみせ)を髣髴(おもはす)。
恐(おそ)る恐(おそ)る窗(まど)より賈内(なか)を窺(うかゞ)ふと、
客(きやく)は纔(わづ)かに少女(おいなご)獨(ひと)り。
板場(いたば)には主人(あるじ)と思(おぼ)しき六十(むそぢ)がらみの翁(おきな)。
僕(やつかれ)、厠(かはや)近傍(ちかく)の隅(すみ)の四人掛(よたりが)けにて一安堵(ひとおちゐ)。
倩(つらつら)當店(こちら)の品書(しなが)きを眺(なが)むるに、
咖啡(こおふィ)紅茶(こうちや)に加(くは)へ、咖哩飯(かれいらいす)、炒麪(やきそば)など、
往古(いにしへ)の喫茶店(きッちャてん)に瓜(うり)が兩(ふた)つの生(い)き冩(うつ)し。
卓上(つくゑのうへ)に、灰皿(はいざら)・タバスコの揃(そろ)ふは勿論(いふもさら)なり。
これに魂(たましひ)を消(け)し、懼(おそ)れを抱()いだき、"冷珈琲(あいすこおふィ)"に、、。
その價格(ね)、三百六十圓也(さんびやくろくじふゑんなり)。
勿驚(おどろくなかれ)、"珈琲(こおふィ)"は三百三十圓(さんびやくさんじふゑん)と云ふ廉(やす)さ。
咖哩飯(かれいらいす)などゝの組合(くみあ)はせなら、纔(わづ)か二百圓(にひやくゑん)とぞ。
加旃(しかのみならず)、珈琲(こおふィ)は"滴下式(どりッぷ)"。
鶴口(つるくち)の藥罐(やかん)より湯(ゆ)を叮嚀(ねんごろ)に注(そゝ)ぎ、
珈琲(こおふィ)點(た)つる所作舉動(ふるまひ)は、茶道(さだう)家元(いへもと)を髣髴(おもはす)。
芳醇(ゆたか)なる香(かをり)鼻竅(はな)を穿(うが)ち、馥郁(よ)き匂(にほ)ひ四方(よも)に漂(たゞよ)ふ。
やがて此方(こなた)にも件(くだん)の品(しな)。
蜜汁(しろッぷ)と奶乳(くりいむ)は小(ちい)さな玻璃(びいどろ)の壺(つぼ)容(い)り。
蜜汁(しろッぷ)は焦茶(こげちや)なれど楓蜜(かへでみつ)とも蜂蜜(はちみつ)とも異(こと)なる香(かをり)。
奶乳(くりいむ)の牛乳(うしのちゝ)より拵(こしら)へたるは明白(あきらか)。
これを加(くは)へて冷珈琲(ひやしこおふィ)を吟味(あぢは)ふに、
三百六十圓(さんびやくろくじふゑん)とは思(おも)へぬ味(あぢ)・芳香(かをり)。
巷(ちまた)に蔓延(はびこ)る紛物(まがひもの)ゝ奶乳(くりいむ)とは、
月(つき)と泥龜(すつぽん)、挑燈(ちやうちん)に鐘(つりがね)。
辭別(いとまごひ)に當(あ)たり、件(くだん)の蜜汁(しろッぷ)を言問(ことゝ)ふに、
翁(おきな)莞爾(につか)とうち笑(ゑ)み、
「あれは、沙糖(さたう)を溶(と)かし咖啡(こおふィ)を纔(わづ)かに加(くは)へたるものにて、
ほんの虚假脅(こけおど)しにござる。」
雪平(ゆきひら)は鏡(かゞみ)のごとく、
店(みせ)の隅々(すみずみ)まで掃除(さうじ)が行(ゆ)き屆(とゞ)くは佳店(よきみせ)の證明(あかし)。
努々(ゆめゆめ)疑(うたが)ひたまふこと勿(なか)れ。
壁(かべ)を控(ひか)へめに飾(かざ)る繪葉書(ゑはがき)の類(たぐひ)もなかなかに小粹(こいき)。
此度(こだみ)は頼(たの)むこと不能(あたはざ)れど、
飯類(めしるい)と珈琲(こおふィ)との組合(くみあ)はせは、
居心地(ゐごゝち)・滯留時間(たいりうじかん)を惟(おもんみ)れば驚(おどろ)くほどの廉(やす)さ。
豈(あに)、"中野(なかの)ゝ穴場(あなば)"と云はざるべけんや?