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相変わらずの信頼を裏切らない、手堅い仕事振り
信頼のおける蕎麦屋への、定期的訪店。
雨模様の土曜日の昼に足を運ぶ。
時刻は12時を少し回った時刻で、先客はカウンターに一人という状況。
私も座り慣れた、同じカウンターの右端を選ぶ。
まずはビール(ハートランド中瓶)をもらう。
お通しはいつものように「塩豆」の小皿が付いた。
肴は黒板に掲示された'おすすめ'を含め、昼でも全て注文可能。
その中から次の3品を選択。
「砂肝のマリネ」:丁寧に筋を除いた鶏砂肝が少し酢を利かした醤油味でマリネされ、食べやすいようにスライスされている。
適度な歯ごたえで、味の含ませ加減も丁度良い。
「松前漬の辛味大根添え」:松前漬は出来合いのものと思われるが、数の子の塊も入っており、これに辛味大根おろしがたっぷり添えられている。
味の濃さが柔らぐと同時に、ピリッとした辛味が加わることで味が締まる。
「牛すじ煮込み(煮玉子入り)」:50円の加算で煮玉子も入るので、このスタイルで注文。
甘辛味の牛筋はトロトロの食感で、じっくりと煮込まれた玉子も美味しい。
スプーンをもらって、煮汁まで余さず頂く。
味もさることながら、いずれも一品500円前後と言う値段は良心的。
酒は昔から福井の「福千歳」が何種類か用意されており、その中から'山廃 本醸造'の「満」をもらう。
常温で出されたが、なかなかの満足感。
この日は雨のせいか後客も疎らな状況。
おかげでゆっくりと蕎麦前を楽しめた。
蕎麦は少し悩んだが、'季節のおそば'から面白そうな「冷やし花巻」にする。
「花巻」は江戸前伝統の種物の一つで、海苔を'浪の花'に例えて、それをかけ蕎麦の上に'撒く'が名前の所以である。
しかしこれが'冷やし'とは珍しい。
まず運ばれた丼上の景色に、ちょっと驚く。
黒板の但し書きには'摘み取った海苔をそのまま乾燥させた「ばらのり」をトッピングした冷やかけ'となっているが、実際に盛られた海苔の量が半端ではない。
後で調べて見たが「ばらのり」とは、摘み取った生海苔を通常は板状に乾燥させるところを、そのままで乾燥させたものとのこと。
綺麗な緑色からして、たっぷりと乗っているのは「アオサのばらのり」と思われ、その分香りも豊かである。
つゆに浸すことで味が馴染み、蕎麦との絡みも良くなるが、普通の「花巻」に比べれば海苔の存在感は大きい。
まず蓮華で海苔をかき分けて、つゆの色合いを確認する。
流行りの「冷やかけ」で良く見られる淡麗さ一辺倒ではなく、江戸前の蕎麦つゆならではの風味も程よく加減されている。
中太に打たれた蕎麦は茹で具合が精妙で、くっきりとした食感が好ましい。
薬味は「花巻」の定法で、海苔の香りを生かすため葱は添えず「おろし山葵」のみ。
見た目から海苔が多過ぎるのではと思ったが、山葵を少量ずつ添えながら食べ進めれば、決してバランスは悪くなかった。
今回も期待通りの、充実した「蕎麦屋酒」で寛げた。
清楚な雰囲気や、女将さんのゆかしい接客ぶりも相変わらず。
駅からはやや距離が有るが、わざわざ足を運ぶ価値のある佳店。
こちらも私にとっては大切な一軒と言える。
住宅地の中で「蕎麦屋酒」を楽しむには理想的な店
こちらも前回の訪店から3年以上経ち、早く再訪したいと思っていた1軒。
下北沢では最近、駅近くで優秀な蕎麦屋が次々と出現して注目を浴びているが、こちらは開店当初から近くの「打心蕎庵」と並んで、評判の高い店。
日曜日の昼に時間を作って足を運ぶ。
12時の開店直後に入店。
座り慣れたカウンター左端の席を選ぶ。
まずはビールの小瓶(クラシックラガー)で始める。
お通しは昔から変わらぬ「塩豆」。
肴は黒板に書かれた'本日のおすすめ'から、意欲的な次の2品を選択。
「和風ラタトゥイユ」:野菜は茄子・牛蒡・蓮根・しめじ・2色のパプリカ・玉ねぎなど。
和風の野菜を使っていることと、トマトベースに味噌を隠し味に使っている点が和風の所以である。
中でも牛蒡の食感が面白く、味も違和感無くまとまっている。
「鶏の紅茶煮ゆずこしょう風味」:円筒形に成形された鶏腿肉が、柚子胡椒を利かせて煮られている。
厚めの輪切りが4切れで'和風ガランティーヌ'と言った趣。
天もりの胡麻油で和えた葱と青柚子の千切りが、風味を添えている。
酒はこちらならではの「福千歳」のラインナップから、「山廃純米ひやおろし」を一合。
センスの良い酒器で供され、これらで暫しゆるりと蕎麦前を楽しむ。
蕎麦は久しぶりなので、思い出深い「粗挽きそば」を「釜揚げ」で注文。
都内で'湯溜め'のスタイルの温盛りを出す蕎麦屋は少ないが、こちらでは「三日月」からの伝統で、開店当初から品書きに載せている。
普通の蕎麦では食感が損なわれやすいが、太めに打たれた粗挽きでは歯応えが維持され、温めることで香りがより立ってくる。
これを冷たいつゆに浸けることで舌触りも良く、実に美味い。
今回も玄妙な味わいと食感を楽しむことが出来た。
久々に訪れて、蕎麦前も蕎麦も相変わらずの高いレベルに有ることを再確認。
確かな腕前とセンスの良さが感じられ、安定した実力を誇る佳店である。
場所は下北沢と三軒茶屋という人気エリアの中間だが、この辺りまで来ると双方の喧騒から大分隔たっているので、周辺は落ち着いている。
この日も私の後からは、常連と思しき年配客がパラパラと来店。
帰りがけに女将さんに聴けば、開店から早13年とのこと。
「打心蕎庵」は風情ある佇まいが評判で、遠方からも客が押し寄せる人気店になっているが、こちらも味の面では引けをとることは無い。
地元に根付いた商売を続けていることを、喜ばしく思う。
(新たに7枚の写真を追加掲載)
≪2013年3月のレビュー≫
日曜日の夕刻、この近くでの用事の帰りに立ち寄る。
「打心蕎庵」とどちらにしようかと迷ったが、あちらは花の時期に昼に訪れる方が楽しめると思いこちらを選んだ。
若者でごった返す「下北沢」から歩いてきたが、この辺りまで来ると人影も疎らとなる。
6時前であったため先客は無し。
いつものようにカウンターの端に座り、まず「ハートランド」で喉を潤す。
お通しには「塩豆」の小皿が付いた。
肴は‘黒板のおすすめ’から3品を選ぶ。
「いろいろ野菜のごま白和え」:グリーンアスパラ・カリフラワー・ブロッコリー・レンコン・スナップエンドウに、胡麻が利いた和え衣。雪解けを思わせるような色合いと優しい味が印象的。
「ほたるいかと菜の花の青じそ味噌あえ」:旬のホタルイカと菜の花を合わせ、普通は辛子酢味噌のところを青シソ風味にしている点が面白い。ホタルイカの目や軟骨は当然はずしてある。
「ふんわり鶏つくねの小鍋仕立て」:レンコンの小角切りの食感がアクセントとなった柔らかい鶏つくねを、芹やしめじとあっさりとした醤油味の鍋にしたもの。
ぐらぐらと煮立った状態で供され、身も心もホッとする味わい。越後の「かんずり」が味を引き締める。
酒には兵庫の「小鼓 茶」をぬる燗で、さらに福井の「福千歳の無濾過生原酒」を冷酒で注文。
美味い酒と春を感じさせる料理を楽しみ、至極のひと時を過ごす。
蕎麦は基本の「ざる」1枚。
見た目も食感も「翁」の流れが認められる秀逸な出来。
香り高い「つゆ」もバランスのとれた上品な仕上がり。
蕎麦湯は当然ながら、揺すれば多少白濁する程度の自然体で奥ゆかしさを感じる。
値段はこの内容からすれば良心的。
女将さんのかいがいしい接客振りも相変わらず。
帰り際にはほぼ満席状態になり、地元住民に強く支持されている様子が窺える。
≪2010年10月のレビュー≫
「茶沢通り」に面しているが、どちらの方向からも結構歩く。
近所には立派な構えの「打心蕎庵」という蕎麦屋があるが、こちらはより気軽に立ち寄れる雰囲気の店である。
今は無き八重洲の名店「三日月」の主人であった、故「外山善朗氏」に蕎麦打ちを学び独立。
外山さんは「高橋邦弘さん」が「長坂翁」を立ち上げた時に片腕となった方。
飾り気の無い小ざっぱりとした内装に「三日月」の面影が垣間見え、落ち着いた空間に20席余りがゆったりと配されている。
主人と愛相の良い奥さんの2人で切り盛りする。
今回は平日の昼の1時近くに訪れたが、近隣の常連を中心に、客足に切れ目は無い様子。
「天ぷら」は手が掛かるため、平日の夜しかやっていない。しかし昼時でも一杯やるには過不足ない気の利いた「肴」は用意されている。
今回は「鶏胆の有馬煮」に、酒は福井の「福千歳」を選び、暫し憩う。
主人の打つ蕎麦は端正な‘二八’。
清廉な食感の「ざる」と、野趣を残しながら無骨すぎない太打ちの「粗挽き」の2種類。
今回の「ざる」はしゃきっとした歯応えで、満足のいく仕上がり。
甘さを抑えた「つゆ」の味も秀逸。
「蕎麦湯」は正統的なさらっとしたもので、後味が実に爽やか。
「種物」の種類は少ないが、「釜揚げ」が目を引く。
前回はこれを「粗挽き」で注文。蕎麦の香りが十分に楽しめ、かつて「三日月」の名物だった‘深山の釜揚げ’を彷彿させる歯触りが嬉しかった。
「蕎麦」の‘盛り’は良く、全般的に価格は安め。
「打心蕎庵」が改まった気分の折に訪れたい雰囲気であるのに対し、こちらは安直に「蕎麦屋酒」が楽しめる店。
優れた蕎麦屋が並存することは選択できて、この近所の方たちには有難いであろう。
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蓼喰人
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店名 |
七つ海堂(ななつみどう)
|
---|---|
ジャンル | そば |
予約・ お問い合わせ |
03-3795-7726 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
下北沢駅 徒歩10分 世田谷代田駅から698m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー可 |
席数 |
20席 |
---|---|
個室 |
無 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
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利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
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公式アカウント | |
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最近の編集者 |
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連休中のこの日、ちょっと足を延ばしたのは3年以上ご無沙汰していたこちら。
下北沢には定期的に訪れたい蕎麦屋が数軒在るが、こちらは「打心蕎庵」と並び最も通っている店。
昼の開店は12時でそれに合わせて向かうが、下北沢の駅周辺は若者で溢れかえっている。
人波をかき分けるように南下するが、代沢三叉路を越えるとさすがに落ち着いて来る。
定刻の7.8分前に到着すると一番客だったが、すぐに2人連れが後ろに並ぶ。
少し前に暖簾が掛かり、女将さんが中に導いてくれた。
定位置である、カウンターの端の席を占める。
まずはビール(ハートランド中瓶)で始める。
いつものように「塩豆」が小皿で出される。
肴類は品書きに載る定番の他、黒板に'季節のおすすめ'が手書きされている。
いずれも手ごろな値段で、色々と頼めるところが嬉しい。
その中から2品を注文。
「鶏レバーの有馬煮」:有馬煮とは山椒が名物の有馬に因んで、煮込む際に実山椒の佃煮を加えるのが特徴。
温かい状態で出されたが適度にレバーのクセが抜けており、ほっこりとした食感で味の染み込み具合も丁度良い。
実山椒が結構入っており、摘まむと程よい痺れが心地よい。
「ほたるいかと春菊の青じそみそ」:旬ものの蛍烏賊と茹でた春菊を合わせ、刻んだ青じそを混ぜ込んだ少し甘目の味噌で和えてある。
青じその風味が好ましく、洒落た一品に仕上がっている。
こちらでは昔から酒は福井の「福千歳」限定で、5種類が用意されている。
まずは「福千歳 徳」を1合。
すっきりした口当たりながら、円やかな旨味が広がりなかなか良い。
後客は近隣と思われる皆さんが次々と入店し、ほどなく満卓になり諦めて帰る方も居る状況。
注文が重なって忙しそうなので、酒に「福千歳 無濾過生酒」をもらい、合わせて「板わさ」を追加してのんびり構えることにする。
蒲鉾はお馴染みの小田原産では無く山口産で、しなやかさは無いが甘みの少ないすっきりした味わいは好ましい。
3切れと量は少ないが、本山葵のおろしがたっぷり付くのは良い。
蕎麦は'きせつのおそば'の中から「茗荷そば」を注文。
繊細に細切りにされた茗荷と少量の大葉だけが蕎麦の上に盛られ、つゆが回し掛けられているぶっかけタイプ。
蕎麦は茹で上げが精妙の為くっきりとした食感で、茗荷の爽やかな香りとシャキシャキとした歯触りも良好。
つゆの加減も良く、清廉な一鉢に仕上がっている。
タイミングよく蕎麦湯も出され直接丼鉢に注ぐが、自然体のためすっきりと伸びて全てを余さず飲み干す。
期待通りの気持ちの良い蕎麦屋酒が楽しめた。
ご主人が一時体調を崩して閉めていた時期があり心配していたが、今回の料理にも蕎麦にも何の問題も無かった。
勘定は今回は5,000円を少し越えたが、満足度に照らせば相当。
帰りぎわに女将さんに'お久しぶりですね'と挨拶された。
3年以上間が空いていたが通算すると6.7回目になり、妙な客として記憶に残っているのだと思う。
これからも通い続けることは確実な、癒しの蕎麦処である。