ビストロ メランジェ（五反田）　オープン記念特別コース（シャラン産鴨胸肉のロースト ＆ オマール海老とクリームチーズのカダイフ巻き揚げ）　 : ビストロ メランジェ

こちらは以前『minobi』さんで支配人を勤められていたかわちゃんこと、川畑さんが出されたお店です。

店内は4人掛け6卓、カウンター6席の合わせて30席という広さで、茶色を基調として落ち着きがありつつも、ビストロらしいカジュアルな雰囲気です。
ちなみにお店のコンセプトは"お家に帰って来る様な温かい空間"ということです。

この日、伺ったのは週末のお昼で、13時の予約であったため、既に店内には何組かのお客様がいらっしゃました。ただ、一部、空いている席がありましたが、かわちゃんとシェフのお二人で切り盛りされているため、今は全席を使用されていないので、ご予約をされた方が間違いないかと思います。
ちなみに定休日は月曜日ですが、9月中はお休みなしで営業されるとのことです。

ランチメニューは「ワンプレートランチ（1,600円）」、「メランジェランチコース（2,950円）」だけですが、予約をした場合には夜と同じ「オープン記念特別コース（5,400円）」を提供していただける様です。
※メニュー画像などの全写真はblogに掲載しておりますので、そちらも併せてご覧いただければ幸いです。

この日は「オープン記念特別コース（5,400円）」をいただき、飲み物はお料理に合わせてグラスでいただきました。

先ず、最初に提供されたのは、たこ焼きの様なアミューズです。実際にたこ焼きサイズのものでしたが、食べてみると中にはプチトマト・モッツァレラチーズ・バジルが入っていて、温製カプレーゼに近い印象で美味しかったです。

次に提供されたのは冷製オードブルで、"湘南野菜を使った一皿"でした。ちなみにトレビスだけ湘南野菜ではないということでした。

こちらは鮮度の良いお野菜を和えたサラダになっていて、何れもシャキシャキとして瑞々しく、中でもジューシーな梨と、香りの良い生のマッシュルームが良いアクセントになっていて美味しかったです。

お野菜と一緒に提供されたスープは"ミネストローネ"で、トマトの味をしっかりとした感じる濃い味わいながらも、後味はすっきりとしていて美味しかっです。ちなみに中にはとろとろになったトマトの角切りも少し入っていました。

パンはお店の近所にある『パンオフゥ（Painauxfous）』さんのものを使用されているそうで、四角いクロワッサン、フランスパン、食パンの3種類が提供されました。

中でも印象的であったのは"四角いクロワッサン"です。ブリオッシュの様な香りの良い生地は、ふんわりとした中に、バターのコクと香りをしっかりと感じる濃厚な味わいでとても美味しかったです。

次に提供されたのは温製オードブルで、"オマール海老とクリームチーズのカダイフ巻き揚げオマールエビのソースパッションフルーツの香り"でした。

カダイフ巻きの横には付け合わせとして、ジャガイモに飛子を和えたものが添えれていました。

パリパリと軽やかなカダイフに包まれたオマール海老は、ぷりぷりとした弾力のある身で、一緒に包まれたクリームチーズの程良いコクと2種類のソースが相まってとても美味しかったです。
2種類のソースは柑橘系らしい爽やかな酸味が印象的なパッションビネガーを使ったソースと、オマールの頭を詰めた甲殻類らしい濃厚な旨味をしっかりと感じるソースで、何方もオマール海老に良く合うものでした。

オマール海老に合わせていただいたワインはフランス、ブルゴーニュ地方マコネ地区のシャルドネで、パイナップル・黄桃など黄色系フルーツの芳醇な香りに加えて、酸の骨格をしっかり感じる味わいでお料理に良く合っていました。

次に提供されたのは温製オードブルで、"フォアグラのポワレ、目玉焼き、トリュフソース「ルイ・オリヴェ」"でした。本来、温製オードブルは二種類から何れか一方のみが提供されますが、今回はサービスとして両方を出していただけました。

フォアグラは程良い厚みがあり、滑らかな柔らかさの中に、コクのある旨味を感じられて美味しく、香りの良いトリュフソースと良く合います。

フォアグラはそのまま目玉焼きや甘味とコクのあるトリュフソースといただくのも美味しいですが、折角なので、一口サイズにちぎった食パンの上に載せていただいてみると、食パンにより各素材が引き立ってまた違った美味しさで良かったです。

目玉焼きの黄身を完全に忘れていたため、途中で流れ出る黄身を絡めていただいてみると、やっぱり間違いの無い美味しさで、

今度もパンの上に載せてみると、一口サイズの幸せなひと時を味わえました。

フォアグラに合わせていただいたワインは都農ワイン（つのわいん）のキャンベル・アーリーというロゼワインです。熟した苺など赤系フルーツのニュアンスと穏やかな酸味に、軽やかな甘味を感じる味わいで、フォアグラに良く合っていました。

次にいただいたのはメインディッシュの"シャラン産鴨胸肉のロースト赤ワインソース"で、

皮目が香ばしく仕上げられていて、見た目にもとても魅力的でした。

肉厚な鴨肉は噛む程に濃厚な鴨の旨味をしっかりと感じられるもので、ぷるぷるとしてジューシーな脂の旨味と相まってとても美味しかったです。

鴨肉に合わせていただいたワインはフランス、ブルゴーニュ地方モレ・サン・ドニ村のピノ・ノワールで、ジャムや枯葉など熟成のアロマが感じれつつも、しっかりとした骨格のある力強い酸味を感じる味わいで美味しく、お料理ともマリアージュしていました。

こちらは別の方がいただいていたメインディッシュの"国産和牛サーロインのローストゆず胡椒ソースワサビと雪塩を添えて"です。

取り分けていただいてみたところ、しっとりとした柔らかさのお肉には程良いサシが入っていて、脂の旨味と甘味をしっかりと感じられる仕上がりで美味しく、柚子胡椒の風味が良いソースも良く合っていました。

次にいただいたのはデザートの"メランジェア・ラ・モード"で、『GMT（GoodMorningTokyo）』さんのチョコレートグラノーラの上にソフトクリームが載せられていました。ちなみにソフトクリームは、バニラ・ストロベリー・マンゴー・マロンの中から選べたので、マロンをいただきました。

マロンのソフトクリームはマロングラッセの様な芳醇な香りと味わいで、そのままでも美味しいですが、ザクザクとした食感の良いグラノーラに良く合って美味しく、良い口直しになりました。

最後の飲み物はコーヒーをいただき、食後の余韻を楽しみました。

新しいお店らしい勢いのあるコースで様々な食材が堪能出来て、とてもステキな時間が過ごせました。そして、10月以降、どの様なお料理が出て来るのかとても楽しみです。