酸味ある優しいスープ、素朴な手打風の麺。 : 支那そばはせべ

【再訪です】

五反田って、淡麗系の不毛地帯。
孤軍奮闘のはせべさんを3年ぶりに訪問です。
東五反田、ラブホ歓楽街そばの街角にあります。

休日の午後1時半、空席がありました。
サッシ連装のファサードでとっても明るい店内。
変形した三角形の店内は古いけど綺麗にされてる。
お客さんは地元五反田にお住いの方が多いみたい。
「支那そば」（750円）をオーダーです。

10分弱で登場しました。
うわぁ、何ともシンプルで味のある眺め。
佐野というより喜多方っぽく見えます。
やや濁った淡い黄土色のスープをいただくと、
さーっと駆け抜ける酸味、柔らかな動物系の味わい。
なにこれ、めちゃ美味いやん♫
出汁は動物系だけでなく、香味野菜等の複雑な味。
どこまでも素朴で、どこまでも温かな味わいです。
醤油の爽やかな酸味がとっても特徴的。
塩分は控えめで、前回とは全く異なる印象。
改良したのかなぁ… 伝統の味のようにも感じるし…

麺はピロピロの手打風、平打ちの太麺。
しっとりとした口当りで軽さとコシのハイブリッド。
佐野系のような軽さは無いが、食感が豊か。
小麦の味わいも良く酸味あるスープにベストマッチ。
いやぁ、なかなか素朴な味わいだなぁ♫

チャーシュー1枚。薄切りはモモ肉かなぁ…
しっとりだが肉質の締まった乾き気味の仕立て。
控えめな燻製臭がとっても大人な味わいです。
メンマはあっさり味で、海苔が一枚。
粗輪切りの長ねぎのエキス感がスープに合います。

酸味ある優しいスープ、素朴な手打風の麺。
いやぁ、きっと何度食べても飽きない味ですね。
地元の方に人気のあるのが分かります。
支那そば、って呼ぶ雰囲気ではないけど、
優しく温かい味のスープにはその片鱗が伺えます。

久々に再訪して、印象が変わって良かった。
五反田では貴重な淡麗系。またうかがいますね♫

師走で何だか慌ただしい街並み。
お昼に佐野ラーメンを食べたいと検索するも、
都内には佐野ラーメン専門店って、無いぞ？
何でだろう、喜多方はあるのになぁ…
「麺を佐野から直送」で検索に掛かったのが、
かねてからチェックしてあった、はせべさん。
よっしゃあ、行って見るか。

というわけで、五反田にやって来ました。
駅東側、奥に入ると、控えめながら歓楽街。
そんな中にある、はせべさん。
交差点角に、ガラス張りでたたずんでます。
スクエアだがやや変形した店内は、
手前にテーブル席、奥に厨房とカウンター席。
午後1時過ぎで、7分程度の入り。
女性の方も結構いらっしゃいます。

食券販売機はありません。
メニューは支那そば系だけと、シンプル。
「ワンタンメン」（900円）にしました。
ランチタイムは、大盛orライスが無料です。
食べ過ぎになるので止めときました。

年配のご主人と女性のお二人で切り盛り。
内装は年季が入ってるけどきれいにしてある。
ガラスが多いので、とっても明るい店内。
なぜか、ビートルズが流れてます。

5分程度ですっと出て来ました。
何とも素朴な眺めです。
スープは、透明でなく、やや濁った茶色。
飲んでみると、最初に煮干がふわっと香る。
見た目ともに、佐野系のような印象じゃない。
ただ、ベースの出汁は動物系でコクが深い。
旨み満載で、とっても美味♫
浮いている油がまろやかで柔らかい。
醤油は酸味なく、控えめなまろやかさ。
ただ、ちょっと塩分がキツいかな…

麺はぴろぴろで不揃いな平打ち中太麺。
すするとふわっとして、噛むとコシがある。
ハイブリッドな食感はまさしく佐野ラーメン。
これは美味しい麺だなぁ。

ワンタンは、大量に折り重なっていて、
一部くっつき、何枚あるか不明です。
食べてみると、皮がふんわり、プルプル♫
つるりとした食感、スープが絡んで、美味。
餡はほとんどないけど、この皮、絶品です。

チャーシュー1枚。脂身少なくあっさり。
適度な柔らかさと肉の旨み、なかなかです。
長ネギスライスは、青い部分が混じってて、
エキス感満載。立ち食いそばみたいに、
ジャンクな味わいになってます。
メンマはクセのない味。あと、のりが1枚。

食べ進むと、かなりしょっぱくなってくる。
でも、スープの旨みに負けて飲んじゃう。
トホホ…
麺の量的には、多過ぎずちょうどいいくらい。
ライスを付けてもいいかも…

旨み深いスープに食感豊かな平打ち麺。
適度なジャンクさに引きこまれます。
時折食べたくなる素朴さ。
ただ、塩分が強すぎるのがとっても残念。
これだけ旨みのある出汁なら、
薄めの味付でその良さを活かして欲しい。

また五反田に行ったら、伺いますね。