運営会社がこの業態に力を入れてない感じ。てこ入れが必要と感じます。 : 鳥良 蒲田店

蒲田駅東口にある手羽先が名物の大箱の居酒屋さんです。磯丸水産なども展開するSPFプランニングが運営する首都圏22店舗の一つ。

価格は普通の居酒屋チェーンより高めの設定ですが、料理やサービスの質もそこそこなので、ここ十数年の間にかなりの回数利用しています。

ただ2～3年前からどうも退潮気味。メニューの数が減ったり、設備が壊れていたり、ホールの店員さんのサービスが悪くなったり、等々あって利用の頻度はこのところかなり減ってきました。

今回伺ったのもほぼ一年ぶり。季節のメニューに好物の鮎の塩焼きが登場したのを知って平日の夜に伺ってみました。ちょっと早め、18時前に伺っていつものカウンターに着席。すりガラスの向こうの厨房は以前より料理人さんの数が少ない感じです。そういえばまだ時間が早いとはいえ、前はもっとお客さんが入ってた気がするけれど。

食べたものは、
・お通しのすり流し
・鮎の塩焼き
・変わり串盛り合わせ
・ぼんちりの塩串
・手羽先辛口
・冷やし蒸し鶏
・バーニャカウダ
・朴葉みそ
など。飲物は最初生ビールで後はハイボールです。

だいたい料理の質は維持している感じ。鮎は普通にスーパーで売っているレベルの養殖物ですが、家ではこうは上手く焼けません。ぼんちりは表面はカリっ、噛めば脂がじゅわっとして旨い。この店では初めての朴葉味噌も香ばしく焼けた味噌の中にちりめんじゃこが入っていて美味しいです。

一方で残念だったのは変わり串が完全に冷めた状態で出て来たこと。出来上がってからどれだけ長い間放置していたんだろう。そのことを指摘したら作り直してくれたのは良心的ですが。それとお店全体に今一つ活気というか勢いが無いのも気になります。

どうもSPFプランニングはこの業態に力を入れていない気がしてなりません。同社による最近の出店は首都圏で25店まで増えた鳥良商店と同130店の磯丸水産ばかり。同社の出発店だったこの業態の店舗へのてこ入れを期待したいところです。

今回グランドメニューに多数復刻メニューが登場していたのは巻き返しの一手かもしてませんが、それだけでは力不足かもしれません。

2016年7月訪問
手羽先が名物の居酒屋チェーンの蒲田店です。今回は久しぶりに週末の18時前にツレと二人で伺いました。例によって左奥のカウンター席の利用。時間が早いせいかこのエリアに先客はなく、BGMのジャズも含めて寛げる雰囲気です。

カウンターに置かれたメニューの中に季節メニューがなかったのでお店の方に聞いてみたら、7/1～7/3の間は切り替え時期で季節メニューは提供していないんだとか。

こちらのグランドメニューは基本鶏系で魚系は無いので、季節メニューから鮎やサンマなど、魚系を一品選ぶことが多いのにあてが外れてかなり残念です。

気を取り直してグランドメニューを見ますが、こちらも掲載されている品数が減っているような。そんな中で頂いたのは鶏テール塩、変わり串盛り合わせ、鶏皮唐揚げ、海老プリマヨネーズ、冷し蒸し鶏、揚げ出し呉豆腐など。

熱いものは熱いまま、冷たいものは冷たいままサーブされるし、調理の加減や味付けもいい。やはりその辺のチェーンに比べれば一定の質は維持しています。

それでもメニュー数の減少に見られるように退潮傾向に歯止めはかかっていない感じ。テコ入れを期待したいところです。

2015年8月訪問
気が付かないうちに静かに劣化が進行しているのかもしれない
手羽先が名物の居酒屋チェーンの蒲田店です。５月に伺ってそれなりの高評価を付けてしまったので、修正の必要があると思っての再レビューです。毎年7～8月に季節メニューに載る鮎の塩焼きを目当に7月下旬に伺った際はなんとエアコンの故障。愛用のカウンター席も使えないということで入店せずに退散しました。今回はそろそろエアコンも治っただろうと思い、平日の夜に伺ってみました。

今回もカウンター席で焼き物各種、ナスとフォアグラ、冷やし蒸鶏などをつまみにビールとハイボール。でも何かいつもと感じが違う。接客も今一つだし、飲み物の提供のタイミングもかなり遅い気がします。料理もぼんじりの塩は相変わらず美味しかったものの他は今一つ。どうもオペレーションがうまく回っていない感じで、お客さんがお店の人をボタンを押して呼ぶ、ピンポンという音が頻繁に鳴り響いています。あんまり感心しなかったので、予定の半分くらいで切り上げて帰りました。

後で調べてみると、ここを運営しているSFPダイニング（旧サムカワフードプランニング）は一昨年にクリレスホールディングスの子会社になり、昨年暮れには東証二部に上場するなど、経営の状況が大きく変化しているようです。また好調な磯丸水産の出店を加速してる一方で、鳥良系業態の店舗は銀座、新宿、横浜関内、神戸三宮などの繁華街から撤退するなど、縮小傾向の様子。どうもこの業態には店舗のメンテやリニューアル、メニュー開発、従業員教育などに必要な経営資源が回っていないのかなあ。だからエアコンも壊れるんだ。

2015年5月訪問
多店舗展開のチェーンとしては料理も接客も良いと思います
ふだん多店舗展開のチェーン店には出来る限り近寄らないようにしているし、行ったとしてもレビューの対象にはしないんだけれど、ここだけは若干特別。この界隈に住んでから20回以上は来ていると思います。蒲田といえばちょっとディープな感じの名店が沢山あるのにわざわざ来るのは、ディープなの得意でないツレとの週末利用。確かに20年くらい前はちょっと怖い感じはありましたが、今はそれほどでもないのにね。とはいえ、多店舗展開のチェーンにしてはお料理も接客も悪くないので、いやいや来ているわけではありません。

今回は夕方６時くらいの入店。メールクーポン20％割引きの利用です。細かい格子模様の入ったガラス越しに調理人の人たちの様子が分かるので気に入っているカウンター席へ。グループが来ないからうるさくないしね。まだ時間が早いので中の調理人はまだ３～４名。みんなきびきび動いているのが好印象。これがピーク時になると５～６人になるかな。みな白い制服に白い帽子。接客のスタフも普通の日本語で会話できるし、教育も行き届いている感じです。

時々居酒屋の従業員と思しき塚〇〇場とか地〇鶏とかの前掛けをした人たちが、街の路地裏でヤンキー座りして喫煙している姿をみかけます。よく見ると眉ピアスしていたりして。そういう店には絶対行きたくありませんが、こちらの調理人やスタフはそういうのに比べると随分レベルが高そうです。

この日食べたのは、お通しのすり流し、空豆、茄子の煮びたし、川海老のガーリック炒め、変わり串盛り合わせ、ねぎまタレ、鳥テール塩、冷やし蒸し鶏、呉どうふ天ぷらなど。飲み物は二人で生ビール×4、ハイボール×2、スミノフレモネード。どれも水準以上でしたが、この日のヒットは変わり串の中の餅ベーコン巻。以前はベーコン巻の中身はミニトマトだった気がするけれど、ベーコンの脂がお餅にしみて旨い。あと川海老ガーリック。川海老が大ぶりでちゃんと身が感じられて美味しい。

これで二人で8000円強。そこらの居酒屋の398の飲放コースよりは絶対良いと思います。