素材、ボリュームなどを勘案するとかなりCPがいいのでは : 濱壹

この日はI love Europeさんとのオフ会。

I love Europeさんは一度訪問しており、なかなか良かったとのことで、
こちらを予約していただきました。

場所はJR浜松町駅北口から徒歩4分くらい。
もともと見つけにくい店とのことでしたが、この日はさらに工事中の幕が掛かっており、
まさかあそこじゃないよねと思い、ぐるりとブロックを一周したら実は工事中の幕の
中でしたというオチ（＾＾；

外観写真をパシャリと撮って店内に入ります。

するとほぼ同時にI love Europeさんも入店。出張帰りのようでキャリーバッグを
転がしての参上。

入ってすぐ左にあるカウンター席に案内されました。4名がけになっています。
他には、4名用個室が2室、6名用個室が1室あるようですね。
ちなみに6名用の個室にはお相撲さんが入っていきました。

カウンター席は残念ながらオープンキッチンではありません。
厨房は別の場所にあります。そこが残念ですが建物の構造上こうなってしまったとのこと。
ただし割烹料理屋らしい凛とした雰囲気はありますよ。

まずはふるまい酒ということで、千葉県の立春絞りの新酒をお猪口に一杯いただきました。

さて私は、

・エビス生ビール　700円

I love Europeさんは、

・オールフリー　600円

でカンパ～イ♪

この日はこの店の中では一番高額なコースである、12600円のコースにしました。
I love Europeさんが前回食べたのが10500円コースなのでそれとの比較と、
食材が豊富な冬の時期ですので、高額コースにしておくメリットはあるかなと思い。

この日に頂いたものは以下になります。

・前菜
　　毛蟹の二杯酢ジュレがけ蟹味噌乗せです。大根や菜の花があしらわれています。
　　これがぱっと見は分からないのですが、ジュレの下にはたっぷりの毛蟹の身が。
　　普通だったら足の身2本くらいでしょうが、その倍くらいは入っていました。
　　けち臭くないですね（＾＾）

・椀物
　　牛蒡と鯛の真薯、白子のお椀です。大きな牛蒡の中をくり抜いて鯛の真薯を詰めています。
　　圧巻は鯛の白子。超濃厚。これは日本酒を飲まないと鯛の白子に失礼！
　　吸い地は珍しいタイプでした。香りは鰹節が効いている感じ。飲んでみると、
　　昆布が薄いのかな。しかしおぼろ昆布のようなわずかな風味を感じました。

・焼物＆蒸物
　　ドドーンとうちわ海老の登場。それも半分は酒焼きで半分は酒蒸しでの提供。
　　身はブリンブリン。オレンジ色の内子も入っています。
　　もしかしたら初めてうちわ海老を食べたかも。身の美味しさという意味では、
　　酒蒸しの方が好みでしたね。ジューシーさも有って。
　　ご主人は愛媛県南宇和出身で、海鮮系もそこを中心に取り寄せているそうです。
　　私も愛媛出身ですが、瀬戸内海に面した地域でしたので、うちわ海老は見たことが
　　ありませんでしたが、豊後水道に面した南宇和だと獲れるんでしょうね！

・刺身１
　　長崎県のブリ。山葵と大根おろしが添えられます。全然山葵が効かないくらいに
　　脂が乗っています。臭みも無くて美味しいブリでした。

・刺身２
　　おおっと今度はなんとトラフグの刺身、湯引き、煮凝りの登場！
　　トラフグなんていつ以来だろう？？？　サバフグの唐揚げは食べましたが（爆）
　　一人前ですが結構な量があります。トラフグなのにこんなに気前良く。
　　ほんとここはけち臭くないですねえ（＾＾）

・焼物
　　本日のメインイベントでしょうか。こちらのお店のスペシャリテである鯛の塩釜焼き。
　　目の前に鯛の塩釜焼きを持ってきて、ハンマーで叩き割るパフォーマンス。
　　すると中からこれまた立派なサイズの鯛の身が登場。女将さんに取り分けてもらいます。
　　うっすらと塩味がついて、身はしっとりと蒸された感じ。そりゃあ旨いですよ（＾＾）
　　瀬戸内海の鯛の味ですもん！
　　それにしてもこの鯛の身のボリュームも凄いなあ。3人前の盛付けですよ。

・煮物
　　すっぽん鍋でぐつぐついいながら登場。
　　丸っこくて小ぶりな牡蠣が2個、中央に揚げた里芋、桂剥きの大根を敷いて、熱々の
　　とろみのある生姜ベースの餡をたっぷりとかけています。
　　牡蠣は残念ながら特有の匂いが少々しましたが、揚げた里芋は絶品（＾＾）
　　この熱々の生姜餡に絡んで旨かったです！

・八寸
　　まさかのこのタイミングでの八寸の登場！酒を飲むペースを間違ってるんですけど。
　　ということで速攻日本酒を追加オーダー！
　　内容は、ナマコのこのわた乗せ、ブリの手毬寿司、あんぽ柿の詰め物、
　　姫大根酒盗乗せにからすみ、鯛めしと海苔の煎餅、椎茸真薯。だったような。
　　もはや細かいところは覚えていませんが（＾＾；
　　この日のブリはなかなか良かったですねえ。
　　最初からこれを知っていれば酒を飲むペースも調整したのに（＾＾；
　　次回からは勉強したので大丈夫！

・食事
　　トラフグとトリュフの雑炊。大根と白菜の漬物が添えられます。
　　もうこの段階では二人ともお腹一杯でした。炊き込みご飯が二合くらい出てきたら
　　どうしようと考えていましたが、あっさり雑炊でした（＾＾）
　　まあ二合出てきても私が食べきる自信はありましたが（爆）
　　トリュフが入っており、嫌な予感がしましたが、ある意味香りのしないトリュフだった
　　おかげでトリュフ特有のガス臭い匂いがしなかったのが幸い。
　　ということで、トラフグの出汁が純粋に楽しめる雑炊で美味しかったです（＾＾）
　　日本料理でトリュフを使うところを見かけますが、私は感心しないなあ。
　　仮に使うのだったら一流フランス料理店が使うレベルのを使って欲しいです。
　　中途半端なトリュフは正直美味しくないので。

・和菓子
　　お汁粉。一口大の餅が竹筒に入っています。汁粉自体は甘さ控えめで私好み（＾＾）
　　餅が熱々。猫舌ではない私でも気をつけて食べましたので。

・水菓子
　　ポンカンをくり抜いた器に、紅マドンナという品種のみかんとゼリーを詰めたもの。
　　紅マドンナ自体はオレンジにも似た味と香りがしました。
　　ゼリー部分は絶品でしたねえ（＾＾）

上記に加えドリンクとして、

・天山　佐賀県　1合　600円
・吉田蔵　大吟醸酒　石川県　1.5合　1200円（予想）
・陸奥八仙　純米酒　青森県　1.5合　1200円（予想）　×　2杯

を二人で飲みました。

これでサービス料10％込みで〆て33770円。一人当たり約17000円。
ドリンク代がそんなに高くなかったので予想よりも安くあがりました（＾＾）
諭吉2枚くらいは覚悟していましたので。

今回頂いた素材、ボリュームなどを勘案するとかなりCPがいいのではと思います。
毛蟹、うちわ海老、トラフグ、鯛などを惜しげもなくたっぷり使ってますので。

そしてあれこれいじらないで、素材をそのまま提供するタイプだと感じました。
南宇和や瀬戸内海、九州などの海の幸をあますところなく提供。

そして、絶対に腹を減らせて帰えさねえぜみたいな。ほんと腹いっぱいですもん。

やっぱ日本料理っていいなあと思いました。そして愛媛の海の幸もさすが（＾＾）

ご馳走様です！（2014/2/28現在、4.05ポイント）