あっさりしたタレとねっとり柔らかな上品な鰻重＠赤羽橋／東京 : 五代目 野田岩 麻布飯倉本店

【再訪】2023‎年‎11‎月

今回は事前に予約をしてお伺いしました。
予約時に別館であることを伝えられていましたが、来店時に本館で予約の旨を伝えると別館へ案内すると言われていました。
近くの別館は入ったことがなかったので良い機会と思っていました。
しかし、本館にお伺いするとそのまま本館1階のテーブル席に案内されました。
先客は1組だけでしたし、予約もそんなに入っていなかったからでしょうか。

我々は席に着きそれぞれの注文は以下の通り
「鰻重・萩」（肝吸い・香の物・箸休め付）4,300円
「鰻重・山吹」（肝吸い・香の物・箸休め付）5,300円
以前頂いた「鰻重・萩」は8年前から500円程度の値上がりしかしていないようでした。

15分程度でそれぞれの鰻重が運ばれてきました。
今回、私は「鰻重・山吹」をお願いしましたが、鰻は大きな3切れが重箱の隅々まで埋め尽くすように並べられていました。
注文から比較的早く運ばれてきたため、最後の焼き工程だけが注文後に行われたものと思われます。

鰻重は見た目にも綺麗な照りがあります。
タレは少し甘みがあり淡白であっさりしています。
鰻は、適度なふっくら感と身はしっかりとしながらも少しねっとりした食感がありました。
ご飯の炊き加減も好みの硬めで申し分ありません。
浅目の焼きとあっさりしたタレが良く合って上品なうな重に仕上がっていました。
「肝吸」も上品に美味しく頂きました。

さすがに、鰻が大きな3切れもあったため満腹にになりました。
最後に新しいお茶を頂き少し寛いでいるとご主人がご挨拶に来られました。

また、お店を出るときもお見送りをして頂きました。
しかし、ご主人は現在95歳とお聞きしびっくり。
また、来週からお仕事でフランスに行くんですと仰っていました。
なんとも五代目のお元気さに驚くばかりでした。

外に出るとビルの間からすぐ近くの東京タワーが見えます。
足下からタワー先端まで綺麗にライトアップされた迫力ある姿も印象的でした。


＊＊＊　画像を7枚追加しました　＊＊＊
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2015年2月

昭和50年に飛騨高山から合掌造りの古民家を移設した土蔵造りの外観を持つ、創業寛政年間と
いうから創業200年余年になる老舗の鰻料理専門店です。
お店の入口は蔵風の風情ある外観は大通りの桜田通りには面していなく、脇道に赤白の縞模様の
テントがある従業員入口の様な所が入口になります。
外の扉には暖簾分けは掛かっていませんが、外の引戸を開けると中に暖簾の掛かった引戸が現れます。

土曜日の開店時間の少し前に到着しました。
入口には支度中の立札がありましたが、既に中では記帳をして何組かの方がお待ちでした。
予約をしていない私も名前を記帳して椅子に座って待ちます。
開店時間と共に順番にテーブル席に案内されます。開店時間の頃には8割程度の席が埋まり、
20分後には満席となりました。
1階は2人掛けテーブル4つ、4人掛けテーブル2つほどで、天井も高く民芸調のインテリアで
雰囲気があります。
階段を上がった2階は予約が必要な一段と情緒のある個室になっています。

席に着き、温燗と「鰻の煮こごり」650円、「鰻巻き」（一切れ）、540円「鰻重・萩」
（肝吸い・香の物・箸休め付）3,800円を注文しました。
鰻巻きが一切れで注文出来るのはとてもありがたいし、鰻の煮こごりも650円と良心的な値段は
嬉しい限りです。

「鰻の煮こごり」は温燗をちびちびと飲みながらには最適な一品でした。

「鰻巻き」は一切れにも拘らず立派な蓋付のお重で提供され、豪華な気分にさせてくれます。
蓋を開けると中には大き目の一切れが鎮座していました。
玉子焼き自体は甘みのある出汁巻き玉子という感じでフワフワして、これも温燗が進みます。

「鰻重・萩」は見た目にも綺麗な照りがあります。
タレは少し甘みがあり淡白であっさりして、鰻自体も少し強目に脂を抜いているのは高島屋特別食堂
と同じでした。
ただ、それ以外がかなり違っていました。
鰻は、適度なふっくら感と身はしっかりとしながらも少しねっとりした食感があり、特別食堂の
ようなもそもそとした感じは微塵もありませんでした。
ご飯も硬めで申し分ありません。
そして、浅目の焼きとあっさりしたタレが良く合って上品なうな重に仕上がっていました。
「肝吸」も上品に美味しく仕上がっていました。

私の好みのタイプではありませんが、かなり美味しいと思いますし、人気店なのも頷けました。
昔に比べて味が落ちたという方々もいるようですし、あたかも天然うなぎを多く使用している
ものと誤解させる広告や店内表示に異を唱えている方々もいるようですが、まずは自分で
確かめてみるのが一番と思います。
接客はお酒を飲んでいると頃合いを見ながら料理、うな重やお水を出してくれ中々良かったと
思いました。
しかしながら、厨房との境の客席空間でベテランの方が経験の浅い方に注意や指導をされていて、
それが此方にも聞こえてくるのは雰囲気や楽しい気分に水を差すことになり残念でした。
せめて見えない裏方で注意や指導をして貰いたいものです。

お酒のメニューにはワインもリストアップされていてワインを飲んでいる方もいました。
いずれにしても、老舗や人気店に有り勝ちな強気の価格設定もなく、温燗をゆったりと飲みながら
美味しいうな重を頂けました。
今度は予約をして個室でゆっくりとしたいと思います。