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店舗基本情報
| 店名 |
彦九郎 新大橋店
|
|---|---|
| ジャンル | 和菓子、どら焼き |
|
予約・ お問い合わせ |
03-3634-3633 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
都営地下鉄新宿線【森下駅】徒歩５分 森下駅から283m |
| 営業時間 | |
| 予算（口コミ集計） |
～￥999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席・設備
| 席数 |
（イートインなし） |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
不可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| サービス | テイクアウト |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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和菓子は若い頃はまるで興味がなかったし、何だかどれも似た様な味と浅薄な妄信だったが、やはり日本人ということなのか、歳を取るごとにいいなと思いだした。勿論、今でも箱に詰まったものを買って求めることは皆無だが、何か茶を飲む際のお茶菓子として、季節に沿ったものを一つ二つ選ぶのは意外と楽しい。大量に工場で製造しているものよりも、職人さんの手作りのものの方が深い気がして僕は好きである。
この店は、都営新宿線の森下駅より西に少し歩いたところにある。主要幹線に面しているのだが、何とも小さな店構え。ここで製造も行っているのである。前から横を何度か通ったが、今回が初めての購入。休日のお茶菓子としてである。本当に小さな店。３人も入ればもう一杯である。小さなガラスのショーケース（こういう言葉はとても似つかわしくない。陳列棚の方がいいかも。）に、商品がところ狭しということあのだが、菓子名を書いた小さな札ばかりで、商品の数そのものは殆ど売り切れか、少量しか残っていないのである。この日は、「生菓子は「栗羽二重」しかございません。申し訳無さそうに、とんでもなく人の良いご主人がお詫び。おそらく、ここに製造現場があるといっても本当に限られた、出来るだけの数を手作りに近いかたちでお作りになっているのであろう。夕刻になっても色んな菓子がある様子じゃあ、そりゃあいけないのだけどね。
求めたのは、唯一商品があった生菓子「栗羽二重」（名前もいいね）と、虎焼きである。家に帰り、早速、ほうじ茶と一緒に頂いたのだが、「栗羽二重」は上品な味、正に羽二重の触り心地は斯くの如しという、食感で中にしっかり栗が入っている。茶の種類を選ばない上品な味である。「虎焼き」だが、これは普通のどら焼きとは少し風合いが異なる。包んである薄い紙をはがすと菓子の表皮の一部が紙に少しくっつき、結果として、菓子の見た目が虎の模様の様になることから「虎焼き」という名が付いているのである。面白し！
食感だが、しっとりとした通常のどら焼きの皮とは違い、水分率が少ないカステラの様な皮である。好みは別れると思うが、これはこれでいいと思う。餡は粒の大きいしっかりとした小豆を使っており甘さも控え目で良い。
共に何だか食後にほっと人心地尽く様な、そんな素朴で上品な菓子である。手作りなので一つ一つは決して安くはないけど、良心的な価格だと思う。もっと認知されてもいいと思う。因みに、人形町の甘酒横丁にある店は、ここの出店の様子である。角にある大きな店ではなく、鯛焼きで有名な「柳屋」の傍の、これ又、小さな店。其方でも楽しめる。