幕おろしで、初めて分かった、「よこやま」の凄さ。 : よこやま

2012/05

５月３１日、今日、「よこやま」は幕を下ろします。
ホント、残念です、、、、ホント、寂しいです。

伺ったのは、２８日、、、、、閉店を惜しむ常連さんで満席でした。

私も、そうでしたが、親を亡くした時、はじめて知った、親の偉大さと、大切さを。
ここ、「よこやま」の閉店にあたって、同じことを思いました。

横山さんの、天ぷらに取り組む姿勢の偉大さと、私にとって大事な店だったことを。
遅れ馳せながら、☆５つに致します。

まだまだ、私は未熟でした、なくなって、初めて、気づくなんて。

前回、伺ってから、１０日しか経っていないので、ほとんど一緒の天ぷらでしたが、「椎茸の海老のすり身詰め」（写真、後ろから３枚目）だけが前回なかったものでした。
この椎茸が凄かったです、普通の方は、あまり分からないでしょうが、私は椎茸だけはプロ級に分かるのです(笑)。

まず香り、そして歯ごたえ、それから味、これらが最高の椎茸だったのです。
「横山さん、この椎茸、凄いですね、、、、、この時期だったら、、、、岩手県のですね」
「はい、そうです、岩手です、久しぶりに素晴らしい椎茸が手に入りましたので」

当然、この椎茸の海老のすり身詰めを追加して、横山さんの私にとって、最後の天ぷらを深く味わいました。

店を出て、横山さん、女将さんとのお別れ。
ガッチリと横山さんと握手、、、、、私は、もう少しで泣きそう、、、ヤバイ、ヤバイ。
横の女将さんを見ると、涙くんでおります、、、、おぉ～ヤバイ、ヤバイ。

「また、お会いしましょう、”はせ川”のカウンターで」と言う私の声が震えておりました。

別れをつげ、振り向くと、”スカイツリー”がスクッと、明かりがついて素晴らしく綺麗。
でも、なんか寂しそうに見えるのは、私だけなのか。

「さようなら、よこやま」、、、、、

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2012/05　　　　（はじめて、「よこやま」の写真を載せました）

４月に悲しい知らせを貰いました。
５月いっぱいで、「よこやま」を閉めると云うのです。

初めは、その意味が分からず、何度も聞き返しておりました。

閉める理由は、ご主人の強い意志で、「お客様から、最近の”よこやま” 、味が落ちたね、言われないうちに辞める」と云うものです。
凄い職人気質ですね、尊敬致します。

それで、５月の予約を、入れましたが、１回だけじゃ駄目だと考え、また電話をし、もう１日の予約も入れました。
今日は、その１回目の訪問でした。

「生湯葉」、「海老の山葵和え」の前菜から始まり、最初の天ぷらは、「海老真薯の挟み揚げ」。
そして、最後は「小柱のかき揚げ」。

私は、「かき揚丼」、家内は、「かき揚げ茶漬け」で〆ました。
思う存分、「よこやま」の天ぷらを堪能致しました。

さぁ～、ホントに最後の「よこやま」は、月末です、、、、、その時は、今日以上に、堪能してきましょ。

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2011/11

有田の好きな陶芸家に、１年以上前に、作ってくれるように頼んでおいた皿が、やっと出来たとの電話。
取りに行く所は、平井。
それでは、まず「よこやま」を予約(笑)。

ビールに続いて、シャブリを頼みます。

いつもの様に、最初の天ぷらは " 海老真薯の挟み揚げ "。
これは、正式に何と云うのですかと聞くと、
「シュリンプ・サンドウィッチです」と応えました(笑)。

前回と違うものは、

「椎茸の海老の詰物」、「墨烏賊」、「鹿児島の新筍」、「天然の帆立」、「鹿児島産 新空豆」、「大葉の百合根」。

椎茸の海老の詰物は、以前に食べましたが、揚げることにより、身がしまる椎茸。
椎茸の風味が出て来て、美味しいです。

鹿児島産の新筍と新空豆は、驚きの一品です。
この時期に新とは驚きです、そして、味と云うか、香りにビックリ。
ぶわぁ～っと、香りが広がります。
実に美味しい。

百合根、大葉と言っても、ホント大きい。フォワァ、フォワァです。

今日も大満足の夜でした。

女将さんの「おおきに」という声を後に、錦糸町駅に向かいます。

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2011/10

知人でもある有田の陶芸家の作陶展が総武線の平井駅の近くでありました。
では、その帰りに「よこやま」で天ぷらを食べましょう。

その時、ふと「うどんが主食」さんが銀座の「近藤」に行ったが、「味、サービスとも期待していた程でもない」と嘆いていたのを思い出し、お誘いの電話をしました。

「私達、" よこやまに " に行くのですが、うどんさん達も行きますか？」
「ホントですか。是非、是非、一緒に」
と云うことで、４人で訪問。

突出しで、「湯葉」と「海老のわさび和え」。…… 新鮮な海老のわさび和えは、やはり、鳥わさより旨い(笑)。
天ぷらは、「海老真丈のはさみ揚げ」「海老 ２本」「メゴチ」「隠元」「アオリ烏賊」「アスパラガス」「海老 (３本目)」「オクラ」「松茸」「海老 (４本目)」「蓮根」「銀杏」「鱚」「玉葱」「かき揚げ」「伏見の甘長唐辛子」。
ご飯は「天丼」か「天茶」…… 私は天丼、家内は天茶。
デザートは「葛切り」…… ぶ厚い葛切り。作るのに何時間もかかるそうです。えぇっ、勿論、美味しいですよ。

食べて、幸せを感じる料理屋はいくつかありますが、ここ「よこやま」も美味しくって、嬉しくなって、幸せを感じます。

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2011/06 2011

錦糸町の南口を出て、京葉道路の江東橋２丁目交差点を左折。
ふと、後ろを見たら、ビルとビルの間に「東京スカイツリー」がそびえ立ってました。
" でかい "のなんのたって、無茶苦茶 " でかい "。
ここで、こんなに大きいのだから、真下に行ったら凄いだらうなぁ、出来上がったら行ってみよう。
と、考えているうちに「よこやま」に着く。

「いらっしゃい、○○さん」とご主人。実に気持ちが良い(笑)。

「よこやま」に伺うのは、今回で６～７回目。
錦糸町駅の２つ先の平井駅の近くに、年に２度ほど、用事で行きます。
その帰りに「よこやま」に伺います。

「よこやま」の天ぷらは、普通の " 京風天ぷら " です。
普通と言っても、私の大好きな " 天ぷら " なんです。

「よこやま」は、どんな " 天ぷら " なんですかと尋ねられても、「普通の」としか答えられない。
そして、付け加えて、「でも、とっても、美味しいですよ」って。

今回、特に印象に残ったのが、
「しいたけ」・・・天ぷら屋さんで、こんなにコリコリとし、香り、味のしっかりした " しいたけ " を食べたのは初めて。
「アスパラ」・・・「天ぷら 深町」のアスパラも美味しかったが、鼻の差で、今回の「よこやま」の勝ち。
「白アスパラ」・・アスパラの香りが フワ～ンと広がる。
「玉葱」・・・・・ホァファのホッカホッカ、たまねぎの味がしっかり。
「穴子」・・・・・「なかなか手に入り難いのが入りましたので」といって出してくれました。
「えっつ、これ鰻」と思ってしまいました。
鰻の堅焼きのように、ちょっと薄く、ちょっと硬い。味が濃縮している。
こんな、穴子の天ぷらは初めて。実に美味しい。
感動的でした。たぶん、いつもは食べられないと思いますが。

なんて言ったて、ここ「よこやま」のご主人と女将さんの、物腰の柔らかさです。
ホットするんです、なんか、私の亡くなった親父さんとお袋さんに、揚げてもらって、料理を出してもらっている感じなんです。

あぁ～、良かった、こういうお店を知っていて。

ご主人と女将さんの「いつも、おおきに」に送られ、表に出る。
目の前に、東京スカイツリーがそびえ立っている。まだ、電飾はされていないが、その時は、さぞ感動ものだろう。

女将さんが、まだ、見送られている、「女将さん、また伺いまぁ～す」。
「おおきにぃ～」。