無料会員登録/ログイン
閉じる
公式
お店の営業情報は店舗関係者によって公開されています。
食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
03-3291-3529
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
アリス・フォーンさんの他のお店の口コミ
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
松翁(まつおう)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
そば 百名店 2024 選出店
食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
そば 百名店 2021 選出店
食べログ そば 百名店 2021 選出店
そば 百名店 2019 選出店
食べログ そば 百名店 2019 選出店
そば 百名店 2018 選出店
食べログ そば 百名店 2018 選出店
そば 百名店 2017 選出店
食べログ そば 百名店 2017 選出店 |
ジャンル | そば、日本酒バー |
予約・ お問い合わせ |
03-3291-3529 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
都営地下鉄三田線・新宿線東京メトロ半蔵門線【神保町駅】徒歩6分 神保町駅から407m |
営業時間 |
|
予算 |
¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
38席 (1F:テーブル26席 2F:テーブル12席) |
---|---|
個室 |
無 2階貸切で個室として利用可 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
ドリンク | 日本酒あり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可) |
公式アカウント | |
備考 |
FAX:03-3291-3250 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
店舗会員になると、無駄な広告費をかけずに効果的なPRができます。詳しくはこちら
紙ではできない予約管理を。いますぐ無料ではじめよう。詳しくはこちら
既に会員登録が完了している方はこちらからログインできます。ログインはこちらから
ここは以前から何時来ようかと思っていた店である。
先日渋谷で蕎麦を食べ消化不良気味であったので、
どこかで美味い蕎麦を食べたいという気持ちを引きずっていた。
この日は平日、青い暖簾をくぐった時、時刻は12時半を過ぎていた。
ほぼ満席であるが、蕎麦は回転が速いのか殆どの客が食べ終わっている風であった。
この店を知らぬ蕎麦喰いはいないだろう。
私の大好きな作家で食通であった、かの池波正太郎が贔屓にしていた。
池波正太郎の作品は殆ど読んでいる私が今日まで訪れる機会がなかった。
女将に入口脇の二人掛けのテーブルでいいかと訊かれる。勿論依存はない。
腰を降ろし改めて店内を見まわす。
老舗でありながら街場の蕎麦屋然とした雰囲気に、多少の違和感を感じる。
腰を掛降ろしメニューを探す。が、見当たらない。
女将がテーブルの下に置かれているお品書きを出してくれる。
ああ、ここにあったのか。壁に目をやると品書きでいっぱいだ。
心が動くが、今日は来る前から食べるものを決めていた。
それは合い盛り天ざるだ。初志貫徹だ。
ここの天麩羅は天種一つ一つが揚がる都度に供される。
カウンター席はないので、天麩羅が揚がる度に主人が厨房から出て来て、
テーブルの客の皿に天麩羅を於いていくスタイルなのだそうだ。
これは天麩羅好きの私としては試してみないわけにはいかない。
お品書きの天麩羅の品の脇には「お時間が掛かります」と書いてある。
女将に「どの位時間が掛かるのでしょうか?」と訊いたところ「10分位」との答え。
時間は問題ない。思惑通り合い盛り天ざるを注文することにする。
天種は海老と穴子と野菜か、鮎2匹と野菜だそうだ。私は前者にした。
つゆを「濃いめ」か「薄め」かと訊かれる。
予め学習して知っていたので驚かなかったが、こんな店は少ないだろう。
薄めのつゆが好みだが濃いめにする。
私がフォローしているレビュアーの方々が濃いめと頼んでいるからだ。
蕎麦だけではなくうどんも冷や麦もあるから薄目があるらしい。
やがてお盆に載せられてつゆ、薬味(葱、胡麻、大根おろし、山葵)が配膳された。
続けて天ぷら、まずは際巻海老の頭が主人によって運ばれて来る。
塩が出てくるが天つゆは用意されない。
天麩羅の海老や野菜は塩が基本の私には問題ない。
サクサクした頭は美味い。
続いて海老の本体が供される。
衣は薄く色も薄い黄色で上品な佇まいである。熱いうちに口に運ぶ。
火入れが絶妙で海老の甘さが際立つ。
素材も蕎麦屋ではなく天麩羅屋のレベルだ。
これはどう考えても蕎麦屋の天麩羅ではない。
天麩羅を食べ歩いている私が言うのだから間違いない。
ところで、店内には水槽があり魚達が泳いでいるがこれは私は評価しない。
活きの良いものを食べられると言う見方もあるが、
魚介がストレスを受け餌を食べないので身も細るという見方に、私は与するからだ。
続いて合い盛りざるが運ばれてきた。
田舎そばとふつう蕎麦の2種類が盛合わされている。
ふつう蕎麦を濃いめのつゆにほんの少し浸けて手繰る。
お、これは旨い。旨い蕎麦だ。
きちんとしまっていて、水切りも申し分ない。
角が立っていて腰もある。
鰹節が効いた濃いめのつゆはこの蕎麦に良く合う。
濃いというから大森の布恒更科のつゆみたいかと恐れていたが、
普通の蕎麦屋のつゆに近く全く問題ない。
茨城産の秋蕎麦は風味が若干乏しい気がするが、
まあ、私の性能の悪い鼻の評価だから。
しかし、蕎麦の喉越しの良さ、締まり具合、歯応え、これは非常に良い。
感心していると野菜のてんぷらが運ばれてきた。次が出てくるのが速い。
まずは小茄子、続いて椎茸と獅子唐。
中でも小茄子の揚げ具合が一番良い。
椎茸は少し油っぽさが残っている。
最後の穴子が出てきた。出て来るのがちと早過ぎる。
大きさは天麩羅に適しためそでこのへんも吟味されている様だ。
大きさの問題だろうが、もう少し身が厚くふっくらとしていれば完璧だ。
田舎蕎麦を手繰っとみる。
と、これがまた旨いのだ。いいねぇ~。
田舎と言うだけあって、太打ちだから力強さが感じられる。
殻の挽きぐるみだろう、色も濃い灰色で素朴さがある。
骨太で野趣に溢れると言うのだろうか。
どう表現しようが結論は、久々に旨い田舎を食べたという一言。
池波正太郎が贔屓にするだけのことはある。
蕎麦湯が出てきたので蓋を開けて中を見ようとしたが蓋が熱いこと。火傷をした。
蕎麦湯は白濁してとろみのあるタイプであった。
今度は、仕事がない時に来て、池波正太郎の様に蕎麦前を愉しみたい。
私もそんなことを愉しんでもいい年齢だろう。
池波先生も小言は言うまい。