甘くないどら焼き。 : 庄之助 神田駅北口店

ＪＲ神田駅の北口近くにあるお店です。

お店のホームページを見ると、この界隈に2店舗と
少し離れた深川に1店舗ある和菓子屋さんです。
こちらのお店は神田駅北口を出てそのまま左斜めに北へ進むと
すぐ大きな通りに出ますが、通りを挟んだ向かいにある小さなお店です。

多少なりとも相撲を知っている人なら気づく店名です。
そのとおり、お店の名前の由来は大相撲の軍配を司る
木村庄之助から取られたものだそうです。
初代の父が第22代木村庄之助と案内されています。
ちなみにこちらのお店は昭和24年(1949年)創業だそうです。
ここから近い神田須田町のお店が創業の地のようで
インターネットの情報によれば
そちらの店内には今でも現役の力士のサインなどが
店内の所狭しと飾られているようです。
しかし、こちらの神田北口のお店にはそれらしいものは見当たりませんでした。
それでも歴史のある雰囲気は十分感じられます。
周りをオフィスビルに囲われたお店で、
そもそもこちらのお店もそんなオフィスビルの1階にありました。

店内を奥へと進むと女性店員さんがひとりできりもりされています。
贈答用と思われる箱詰めのものから、生菓子も置かれていました。
忙しそうにしている店員さんを呼んで、いくつかの商品を購入してみました。

料理・味　3.5
庄之助最中\180
お店の名前が冠されているもなかです。
こちらの名物なのだと思われました。
木村庄之助をイメージさせる軍配の形をしています。
サクッとした外側の最中の中は
もったりとした大納言小豆の餡が入っています。
つやのあるあんこがたっぷりと入っています。
砂糖の甘みがしっかりと感じられます。
また餡の食感として粘り気が強く特徴的だと感じました。
くりどら焼き\230
一味清風の文字が包装されたフィルムに印字されています。
商品名はくりどら焼きです。
袋から出した時には甘い香りがふんわりとしました。
手触りもふんわりとした柔らかな印象です。
いただいてみると、ケーキのようなふんわりと甘い味わいがしました。
あんことその真ん中に栗が一粒入っていて
この作りのどら焼きは特に珍しくは感じませんが
味わいというか食感にしても普通のものとは違います。
一般的なこの手のどら焼きは黒糖の風味を感じることが多いですが
フィルムの裏に書かれた原材料に黒糖は使われておらず
甘さは砂糖と蜂蜜と書かれていました。
あんこもそれほど甘くはないですが、どらやきの皮も甘さは控えめでした。
あえて言えば甘くないどら焼きです。
ほんのりとしたやさしい甘い風味が印象的などら焼きでした。
ごま大福\150
店頭のショーケースに入っていておいしそうだったのでお願いしました。
するとそこからではなく奥のケースから取り出して袋に入れてくれました。
よくみると、大福のお餅の中に白ごまが入っているのが分かります。
まん丸の大福ですが、いただいてみようとバクッとすると
とても柔らかくてつぶれてしまいました。
中の餡はこしあんと言っていいような
最中ともどら焼きともまた違った味わいのあんこでした。
胡麻の風味は思ったよりは感じられませんでしたが、
プチプチとした食感は感じられました。
やわらかさが印象的でおいしい大福でした。

サービス　3.2
店員さんの応対はふつうです。

雰囲気　3.3
年季を感じる店内の雰囲気がありました。
老舗なりの風格というより、昔からの街の和菓子屋さんといった雰囲気です。
高級感があるわけではありませんが、いろんな和菓子はどれもおいしそうで
出来立て感が感じられるお店でした。

CP　3.4
お値段は購入時においては特に安いとは感じませんでしたが
いただいてみると、どれもそれなりに特徴がありおいしかったです。
ここでしか味わえないようなものばかりで
そう考えるとお得感があると思いました。

総合評価は、3.5くらいです。
ここから歩いても数分の距離に創業のお店があります。
もちろん食べログさんでも紹介されています。
しかしそちらは食べログさん的評価がとても高いです。
ちなみに現時点の総合評価は3.56です。
対してこちらはまったく普通の評価で3.00になっています。
販売しているものは同じでしょうが
レビューする人たちによってこんなに評価が変わってしまうのは不思議です。
駅から少し離れた創業のお店は好きな人が行くのでしょうが
こちらはビジネス街で贈答に使う人が多いのかもしれません。
こちらへレビューされている方々には良い評価がされていないということのようです。
個人的には、味わいは特徴があってどれもおいしい和菓子だと思いました。
創業のお店にはまだいったことがありませんが
近いうちに行ってみようと思いました。