さらば 酒徒庵！本気の日本酒と出会う場所 ！！ : 酒徒庵

さらば酒徒庵 いずれどこかで酒仙は集う！

マイレビュアーちーさんから酒徒庵閉店の話を聞いてびっくり！まさか酒徒庵が閉店するとは・・・。
そして9月末閉店なのは間違いないようなのである・・・。

相方のワンちゃんが予 約取ってくれたみたいなんで お別れ会ってことで顔出ししたっス、2015/9月な・・・。

先ず、山うに豆腐から始まるお約束。
日本酒は お約束の微発泡 風の森
そして、酒徒庵にしか存在しない幻の酒・・・銘柄は公開できない・・・。
こいつを、冷と燗で味わう。純米吟醸の23BY・・・。晩夏だけど燗の方がいい。味の数が特に増える。

ここに来るなら岩牡蠣は 外せない・・・ワンちゃんが なんとか無理言って 用意してくれた牡蠣。

本来の表メニューより上質のものらしい。24年物・・・押し頂いていただきましょう・・・一口なんてもったいない！

牡蠣という貝が噛み切れるものであると知ったのは、ここの牡蠣を食べてからっスね。
それまではなんとなく 口の中に全部を放り込んで なんとなく噛み潰すという感じだったからね〜。

実際のところ ここの牡蠣は、ほとんど一口では食べられない大きさなのではあるけれど。

さらに杉原酒造の慶樹、無手無冠の鬼辛と続く。
味の数の多さに酔ったか、鬼辛の後口の甘さがいい。

合わせたのは、さんまの塩焼き、穴子の白焼き・・・。
穴子のうまさはいつも通り。
秋刀魚が特にうまいっス！今年は不漁と言ってるが 脂がのりすぎず秋刀魚の旨みがよく分かる上物。これが一本￥600・・・。
この時間がいつまでも続けばいい・・・。

最後に 山中酒造の純米大吟醸 葵天下に今日のおすすめ品 きのこ煮 ¥550を合わせた・・・。
ここがなくなれば ここに集った 酒仙、酒豪達は どこに行くのだろう・・・。

案ずることはないのかもしれない・・・。
店長はまだお若い・・・麦酒庵の方は続けられるようだし、一度繋がった絆はそう容易く切れる物ではない・・・。

一つの歴史が終わり また一つ歴史が始まる。

まだ閉店まで数日後ある・・・気になる方は 赴かれては如何だろうか・・・咳が残っていけばの話なのだけど・・・。

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2015/7
今回は短文です！マイレビュアーよーぜふさんを脅して無理やり参加。
ジモティ含めた食べログ関係なしのオフ会っス。
今回は夏の岩ガキをいただいちゃおうっ事で期待して来たっす！

人数が揃わないので 男ばっかで まず、前回同様 fligt of whartで乾杯っス。
山どうふと水茄子、さらに梅きゅうりで女子組を待ちます。

水茄子は ちょい水っぽいけど フルーティ！柔らかい りんごみたいっス！
梅きゅうりも丸ごと一本！下手の削ぎ方にご注目。
酸味がマイルドかつおの風味が前に出るっス！

この時点で早くも{b:冷や汁}を注文するという御仁が！ちょっと待ってください！早すぎやしませんか！！[(b:ショーパが敬語を使わなければならない お相手なので逆らえません・笑) ]最早下僕と化したワンちゃん早速注文・・・直後に女子組到着！！
そんなこんなで冷や汁な！(←パクリです H さんメンゴ！前も今もイニシャル一緒な)

お！おいしいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！(← パクリです I さんメンゴ！)
う〜む これで 大阪の半分は敵に回したといえよう(笑)
米味噌とかつおダシがいい香り、ミョウガがしゃりしゃりアクセント。

一緒に頼んだ豚のカレー煮、ただの変化球と思いきや絶品の旨さ！
ダシが和風の醤油味、ほろほろ煮込まれた豚にカレーが香り、カレーそばのつゆで煮込まれた角煮といった感じ！
誰も思いつかなかったけど、アリでしょう！

さてさていよいよ岩牡蠣17年ものの登場っス！
・・・でけえ・・・手の平サイズって感じもろ手の平！！

一口でどうぞ・・・って言うけど行けるわけねえ！
で、今気がついたんだけど、いい牡蠣って噛み切れるのね！縁側の部分もさっくりと！

いやはや・・・味ね、もうね、海のミルクなんて言うけどあれ嘘ね！アレは味が濁ってます・・・。
コレは 明らかに牡蠣なんだけど、磯の香りは僅かでとにかく味が濃い〜〜〜！
口の中いっぱい牡蠣なんだけど いやな風味が全くなくて 濃厚でかつ さっぱりした 牡蠣と海水の塩分が口の中で混じり合いレモンをかければ軽く酸味が抜けてくのな〜〜・・・天然物で17年、よくぞ生きててくれました！

ただ この上のもあって最高は53年もの！・・・らしい！
写真見たけど女の子の顔くらいある！！これが絶品なんだそうだけど 今日ので一個￥2000位すんだろ？一個いくらなんだ！？
今年は牡蠣がイマイチと言うけど やはり酒徒庵の牡蠣は違うっす！

流通もそうだけど 自社のプールを始め設備が違う、牡蠣に対する気構えが違う！

また参ります！
ワンチャン脅して、秋くらいに・・(笑)

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[2014/11]
　「ショーパパさん、酒徒庵というお店でオフ会を催すんですが宜しければ・・・」
　懇意にさせてもらってるマイレビ様からお誘いを頂いたのは2014年12月のこと。
　先ず、日本酒しか扱ってない、飲めなきゃ水しか飲むものない・・・(笑)
　さらに完全予約制で、完全紹介制、紹介がないと入れない・・・というのも注文の方式が特殊なせいで、理由を聞いたら納得なもの。
　更にさらに、このハードルの高さに加えて 大変な予約困難店。週末は ほぼ満席が続いてる。

　マイレビュアー様のお誘いを受けて 勿論行きます！行きますともさ！！こんな機会逃す手は無い。
　四谷の消防会館で待ち合わせて出会った瞬間 レッツゴー！歩いて2分ダッシュ15秒。
　真っ黒な外観。バナーに「日本酒専門店」の文字のみ。
　細い階段降りてって 時代がかった扉開けたら日本酒ヲタの何かが弾ける。

　店内は、ほぼ満席。騒々しい位の活気がある。女性客が多いのも特徴だな。それをたった二人で回している。

　マイレビ様と席に着いたら もうすでに先着の皆さんで 酒席は佳境に入ってる。
　自分はほとんどの方が初対面。自己紹介もほどほどに、まあまあ 手元の日本酒から一献、一献！スタートお燗からか！(笑) のっけからハードル高いわ、別の意味で(笑)

　お通しはもずく
　これは甘みもほどほど キリッとしまった味付けで、モズクのぬるり感と相まって酒飲みには応えられない。

　山うに豆腐、白子、　鮟肝　三種を 追加注文。
　山うに豆腐、口当たりはクリームチーズを彷彿とさせる、濃厚な甘味噌味。日本酒をワインに見立てて楽しむ人が増えているが、そういった用途にもいいスタートだ。ブルスケッタにあうだろう。

　白子は、やや温かみを加えてる。こうすれば舌触りがより滑らかになる。ポン酢がかかるが酸味と塩味のバランスが絶妙。白子の風味を生かすならこのポイントしかない。ただ残念なのは、温度にムラがあったこと。恐らくこの忙しさのせいだ。
　
　鮟肝は、意外なほどにクセがない。

　合わせるお酒は 店長さんに「○○の様な酒」という感じでお願いし、店長さんが店のストック(常時100種位あんじゃねえのか！)から2、3種類持ってくるからそいつを頂く。

　合わせた酒は、スパークリング サケ ベンテン つや姫。　
　瓶内で二次発酵させていないのでシャンパンのように透き通ったスパークリングに仕上がっている。やや辛口でさらりとした飲み口。
　泡立ちが良いようで、日本酒慣れしていないが 試してみたい彼女をもてなすのにいいだろう。酒造米はつや姫。

　さらに イン インヴェルノ ネーヴェ 純米60 活性にごり
　瓶内発酵のにごりのようだが、柑橘系の香りが強く酸味もある。スキッとした口当たりで辛口と言っていい。
　こちらの方が シャンパンテイストか。きりりと締まった味なので ドライなカクテルに慣れた女性に向くだろう。洋風の肴にも持ってこいだ。
　
　その気持ちが見透かされたか、
　牡蠣フライ 今日はかなりの盛況で牡蠣が足りなくなってきたとのことだったがこの分は確保してくれたみたいです。牡蠣はその体がほとんど内蔵。火が十分通っているが 甘さが残り、濃厚なミルクのような牡蠣の味。

　グラタン (正確な名前失念)こいつがまた面白い。何とベシャメルからここで作っているらしい。クリーミーだがさっぱりしてる。でもコクがある。料理長の懐の深さを感じるもの。

　焼き椎茸 なんと大きい、なんと肉厚。更に椎茸の味が濃い〜、しかもなぜか椎茸の癖が少ない。
　椎茸嫌い？の人でも多分OK！遠慮して時間が経っちゃったのが残念！此奴は熱々を ほうばったほうがいい！

　生牡蠣 本来は、焼き、蒸し共に味わって欲しいんですがと云うことだったけど、残念、この混雑で牡蠣がない。
　だがこの牡蠣は これだけで十分。女性なら一口で入りきらないほどの大ぶりの実。
　口に入れるや否や磯の香りが口中に広がり 噛めばミルキーな甘みが体の奥まで駆け巡るようだ。
　
　ここでの酒は、阿部勘 純米吟醸 山田錦撮影OKとのことだが どうも 酒徒庵特別誂えのようだ。
　すっきりした・・・と言いたいが意外にズシッと骨太で 飲みごたえがある。味の色数が豊富なので 日本酒の味に合わせた肴が欲しくなる。

　うるか、このわた 自分と 自分とほぼ同時に入った女性陣のリクエストだったんすが コレは注文の順序間違ったいい例。
　うるかは ねずみ色が綺麗で、内蔵が中心のもの。鮎の苔の感じが活きてて 酒が進む味！

　実は うるかを暖かい御飯にのせて食べるの大好きなんだが、次のいくら丼のイクラがめちゃ多くて、御飯が足りなかった！そうなるとラスト近くでは、塩っぱ過ぎる！
　最初に頼んでチビチビ行くか、御飯が頼んだ方がいいです(笑)

　そしてイクラ丼 コレがまた絶品！イクラ・・・天然ですわ、ピカピカ光ってます！しょうゆ漬けにありがちな 置換脱水しすぎのねっとり感皆無！　瑞々しくてしっかりしょうゆ味が乗ってて、味が上滑りしてない。
　そのイクラがこれでもかと乗ってます。自分標準でごはん少なすぎ！コレの三倍欲しいっス！

　このほかにも鯖の燻製、穴子の一夜干しなどの逸品が並んだ。

　お酒のレビューが少ないけど レビューができないお酒も多い・・・。
　ここの特注品、ここだけに卸してるお酒、超限定、蔵元直送生原酒、当然市場に出回らない・・・。

　惘然自失でお店を出たらマイレビさんがシラっと 「・・・このお店の良さの10％も味わっていない・・・」

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　　ってなわけで、年が明けた2月
　前回の訪問ではまだ序の口とのことで ラッキーなことに再訪問！

　オーダーどころか存在無視され、エレベーターや電車に乗ろうとすると出たばっかり。お手洗いでは必ず先に誰か入ってるという運の悪さを誇るチャラ猫っスが、いいお店に運良く入れる、入ったお店がトンデモなお店だったという 悪運(？)の強さはもう化け猫並み？
　
　この日は四人会、自分の他にいつもの二人、さらに初対面の東中神の重鎮！センベロ会で有名なお方。こういう人と席を同じくしていいのだろうか、このチャラ猫が！
　幹事さん、かなり本気モード。既に奉行スイッチ入ってます(笑)。
　こういう時は、お任せすると大変宜しい。黙ってて美味いものが食べられる。

　最初の酒は 活性にごり発泡純米生原酒(酒徒庵 特別誂え)。 のっけから写真が公開できない(笑)
　酵母と共に瓶内発酵されたもの。此の手のお酒の中では、酸味が強めで甘口ではない。奥の奥から酵母由来の甘みがチラリ覗く。食前酒例えばシャンパン代わりと言っていい。

　こいつに合わせるマリアージュ/肴は、
　山うに豆腐 コレは前回も頂いたもの。定番になってる。確かに導入部にはクセが少なく万人に好まれる。

　芽キャベツのゴマ味噌和え芽キャベツの甘みが 控えめな味噌味によって引き立たせてある。ゴマのコクが味に深みをプラスしてる。

　牛すじ煮込み下処理は完璧で スジ特有のゴムのような風味など皆無。淡い味付けでゼラチン質の口にまとわりつく感じが心地よい。女性でもトリッパ好きには堪えられないだろう。
　
　アサツキの酢味噌和え 酢味噌の味付けが絶品。酸味がほどよく、言われなければ味噌和えかとも思うほど。アサツキの湯がき方がまた素晴らしい。あくまでもアサツキの味を引き立たせる和え方。

　前回は お目にかかれなかった逸品が並んだ。成る程、前回まだまだ先があるとおっしゃった意味がよくわかる。

　ここで次の酒。町田酒造の町田酒造55特別純米、26BY 。五百万石、精米率55％であるにもかかわらず 純米にありがちな重さがなく、すっきり透明感がある。綺麗な余韻を残して 喉を滑り落ちて行く。
　ちなみに26BYとは、酒造年度(ブリューアル・イヤー)の略。(註)

　牡蠣フライ
　前回と同様、すばらしいもの。ただ、今回の方が 口当たりが柔らかで、牡蠣の瑞々しさが感じられる。牡蠣もその時に応じて、産地が変わる様だが、揚げ具合も含め今日の方が上のように思う。

　鯖の燻製
　鯖の風合いを残しながらもスモーキーな香りが鼻腔を擽る。塩味が控えめなので、添えられたレモンを小口に乗せると酸味が風味を一体にして鯖の味をも引き出してくれる。

　穴子一夜干し
　表面はパリッと中ふっくらと焼き上げられ、そのままよりワサビだけをのせて食べると穴子の野暮ったさが風味と味に変化する。
　この品も今回の方ができがよく感じる。こちらにも味わう余裕があるのが大きい。

　ここでの酒は風の森 無濾過無加水 生酒
　間違って四合瓶ごと(！) ぬる燗になってきて 一同どうなるかと飲んでみたら声をそろえて「これ うまいじゃん！」
　生酒の原酒である。味の色数がバッと増え、色彩の万華鏡のようだ。生酒の飲み疲れ感が少なくなるのもいい。

　お任せ牡蠣二種（焼き、蒸し）焼きは、瑞々しさを保ちながらも適度に水分が飛び 生に比べふっくらとして歯ごたえが出る。蒸しの方が、歯ごたえがさらに増し 旨みが凝縮してるようだ。いずれのものも 牡蠣の風味は損なわれておらず、ミルキーで磯の風味が口いっぱいに広がる。

　牡蠣の薫製
　やや歯ごたえが 出るものだが 単体で食べると 柔らかく感じるだろう。弱めのスモーキーさで イングランド風の硬い燻製とは全く違う。ただ中までしっかりと風味が入っており、温燻だと思ったが冷燻だろうか。

　牡蠣のガーリックバター炒め
　これはかなりの変化球と思ったのだが、上品な逸品。バターもガーリックもあくまで牡蠣の風合いを生かすもの。ワインは、オイスターに合わせるのが難しい。オイスターに日本酒をワイン代わりに合わせるのももう少し定着していいと思わせる一品だ。

　麻婆丼　リクエストもあり〆に登場した逸品！。
　豆板醤の辛味の他は 大きく辛さを加えていない、むしろ山椒の効きが良くビリビリ感の方が強いタイプで 豚のひき肉が見た目より多く、味がよく分かる。山椒好きの自分には結構ストライクだったり！
　ところがである、センベロ会の強者お二人は山椒が弱いとおっしゃる！ 東中神のお店ではどんなことになってるのであろうか(笑)

　食べログ上でも高評価なのは 頷ける。再訪したいお店No1だ。

　だが今日のこの回でも「これでやっと30％〜50％位」らしい(笑)
　○○さんをここに連れてきてもらいたいんですよねと言ってた マイレビ様、そのタメには さらなるセッティングオネガイシマス(笑)

　(註)本来日本酒は、一年で飲みきるもの。一年経った酒と新酒の酒とでは、酒質が違うので、端境期には新酒と古酒をブレンドして大きく味を変えないようにしていた。これでは酒造年度は表示できない。
　しかし年度を表示しない一番大きな理由は、長く熟成させる酒を造る必要を感じていなかったから。長く熟成させて良くなる強い酒を造るには、手続きの無いしっかりとした造りが必要。