閉店ですが、日本酒の伝道師として益々のご活躍を期待＠四ッ谷三丁目／東京 : 酒徒庵

【再訪】2015年9月

やはり、ここの日本酒への探究心は凄いです。
何回行っても知らない美味しいお酒が次から次と出て来ます。

・「結久」中取り生酒
・「鷹勇」純米吟醸
・「羽陽 男山」
・「美濃紅梅 一滴千山」純米吟醸生酒原酒
・「金鶴」純米吟醸生酒
・「上げ馬」純米吟醸
・「双樹」特別純米 斗瓶取り
・「米宗」やまはい
・「いなば鶴　ろくまる強力」特別純米　無濾過生原酒

料理
「きびなごの一夜干し」
「生牡蠣（厚岸と五島）」
「焼きなす」
「青カビチーズリゾット」

酒徒庵は9月で閉店しましたが、日本酒の品揃えや業態を少し変え、何処かで新たな出発を
されていることでしょう。
竹口さんには日本酒の伝道師として益々のご活躍を期待したいですね。

--------------------------------------------------------------------------------------
日本酒の奥深さを改めて感じる至極の時＠四ッ谷三丁目／東京
【再訪】2014年7月

今回は通常営業日とは違い、日曜日に日本酒の試飲会でお伺いしました。
佐賀にある、小さな蔵「富久千代酒造」です。
その蔵主兼杜氏でもある飯盛直喜氏を迎えての「鍋島の会」に参加しました。
酒徒庵のこの会は超満員大盛況で、28名のキャンセル待ちの方々がいたとのことでした。
その日、全部で34種類の「鍋島」が用意されました。
結局、最後は酒徒庵秘蔵の鍋島も加わり全部で37種類となりました。

遅刻した蔵主の挨拶の後は、入り乱れての試飲会となりました。
参加者の席は事前に決められているので、そこに用意された料理が運ばれて来ます。
各種の鍋島は、順不同で各テーブルをグルグルと廻って行きますが、人気銘柄は直ぐに無くなるので、
飲みたい銘柄を各テーブルに捜しに行って自分のテーブルに持ってきます。

非常に珍しいものでは、「隠れ酒 鍋島」があり、ラベルの「鍋島」の文字が反転されています。
これは、中取りの後の「押し」で出た少量のものを瓶詰めした日本酒です。
少量のため、使用米は山田錦、雄町や五百万石などで作られた日本酒のブレンドとなっているとのことでした。
また、出荷月によってそのブレンド比率も変わるため、何種類か用意されていましたが、その味は多くの方が
すぐに気付くくらい違っていました。

そして、もう一つ珍しいものが「山田穂純米 三十萬国」でした。
「山田穂」は酒米で、有名な好適酒米の山田錦の母親にあたります。
そして、このお酒は4年前に1回だけしか作られなかったものを酒徒庵が大切に4年間低温貯蔵して
いたものでした。
蔵主の飯盛直喜氏もしきりに酒徒庵の日本酒貯蔵管理には感心されていました。

料理も酒肴としても美味しく鍋島に良く合いました。
料理も「亀泉」の時ほどの大ボリュームではなく、下記のような丁度良い量と品数でした。
・水茄子とたこぶつ
・鮭の香草焼き
・キビナゴの串焼き
・牡蠣フライ
・珍味三種盛り
・牛肉の煮込み
・小鯵の南蛮漬け
・挽肉の肉じゃが
・麻婆豆腐丼
以上8種類の美味しい料理の数々もしっかり頂きました。

また、日本酒もほぼ8割方の種類、飲みたいと思っていたもの全てを飲むことが出来ました。
日曜日の昼間からあまり飲み過ぎないように気をつけていたのも最初だけで、美味しさも手伝って
5合以上飲んでしまったと思います。
それは、次の日の月曜日朝の辛さが証明していました。
しかし、美味しい日本酒を目の前にすると又飲んでしまうと思います。

今回試飲に用意された「鍋島」は以下の通りでした。
01.特別本醸造にごり酒アームストロング砲
02.特別純米活性にごり
03.大吟醸　山田錦　雫しぼり
04.大吟醸　山田錦
05.純米大吟醸　鍋島米
06.うすにごり　特別純米かすみ酒
07.特別純米無濾過生原酒
08.New　Moon　しぼりたて生酒　中汲み純米吟醸無濾過生原酒
09.隠し酒　鍋島（反転表示）純米吟醸　生酒　2014年2月出荷分
10.隠し酒　鍋島（反転表示）純米吟醸　生酒　2014年4月出荷分
11.純米吟醸　生酒　雄町
12.純米吟醸　愛山
13.Summer　Moon　吟醸
14.ブルーラベル　生酒
15.隠し酒　鍋島（反転表示）純米吟醸　生酒　2013年2月出荷分（24BY）
16.隠し酒　鍋島（反転表示）純米吟醸　生酒　2013年4月出荷分（24BY）
17.隠し酒　鍋島（反転表示）純米吟醸　生酒　2012年3月出荷分（23BY）
18.隠し酒　鍋島（反転表示）純米吟醸　生酒　2011年2月出荷分（22BY）
19.純米吟醸　山田錦生酒あらばしり　2013年（24BY）
20.純米吟醸　山田錦生酒　　　　　　2013年（24BY）
21.純米吟醸　山田錦生酒　　　　　　2011年12月出荷分（23BY）
22.純米吟醸　山田錦生酒あらばしり　2010年 3月出荷分（21BY）
23.純米吟醸　愛山　（23BY）
24.純米吟醸　愛山　（22BY）
25.純米吟醸　愛山　（21BY）
26.純米吟醸　中汲み純米吟醸無濾過生生酒　2012年
27.ブルーラベル　生酒　2013年2月出荷分
28.ブルーラベル　火入　2013年4月出荷分
29.ブルーラベル　生酒　2011年2月出荷分
30.特別純米無濾過生原酒　2011年2月出荷分
31.特別純米　生酒　かすみ酒　2011年4月出荷分
32.特別純米　活性にごり酒　2011年12月出荷分
33.純米吟醸　雄町（赤磐産）生酒　2013年2月出荷分
34.純米　愛山　熊本酵母　2010年

会費は1人　6,000円でした。

＊＊＊　画像を２７枚追加しました　＊＊＊

----------------------------------------------------------------------------

日本酒に対する真摯な姿勢に頭が下がります＠四ッ谷三丁目／東京

【再訪】2013年10月

既にお店で飲んでいた知り合いから、かなり空いているので来て欲しいとヘルプの電話があったので、
後輩を連れて急遽出陣となりました。

確かにお店に着くと19時だというのにテーブル席にはお客の姿が全く見当たりません。
ご主人に伺うと予約は1組2人しか入ってないとの事で驚きました。
エアーポケットのようなこんな日もたまにあるんだそうです。

ほぼ貸し切り状態で我々4人はワイワイガヤガヤと盛り上がります。
日本酒のお代わりもほぼご主人を独占のため、日本酒のお代わりは直ぐに注がれます。
そのため、飲むピッチも上がって行きます。
頂いた料理は以下の通りですが、やはりここの名物牡蠣は日本酒には良く合います。
今晩は控え目にと思いつつもいつも美味しくて飲み過ぎてしまいます。
今回はほとんど写真も撮らず、ただただ酔いしれました。
そのため、何を注文したか定かではありませんが以下のものだけは覚えていました。
日本酒は、飲む度に携帯メモに控えていたので間違いないと思います。

＜頂いた料理＞
「生牡蠣／厚岸産、気仙沼産、松島産」
「きびなご」
「へしこ」
その他は不覚にも覚えていません。

＜頂いた日本酒＞

・岐阜県揖斐川町「房島屋（ぼうじまや）純米　無濾過生原酒　６号酵母　厳選槽場汲み」
・岐阜県揖斐川町「房島屋（ぼうじまや）純米　無濾過生原酒　９号酵母　厳選槽場汲み」　
・長野県木曽郡「十六代九郎右衛門」 純米吟醸 火入れ原酒 ２４ＢＹ
・高知県安芸郡「土佐しらぎく」特別純米 おりがらみ 生酒 ２４ＢＹ
・福島県南会津「ロ万（ろまん）」純米無濾過一回火入れ
・東京都東村山市「屋守（おくのかみ）」　純米吟醸　無調整生　２４ＢＹ
・大分県杵築市「ちえびじん」　純米吟醸 「山田錦」 （火入れ）２４ＢＹ
・和歌山県岩出市「車坂」　播州山田錦　純米大吟醸　生原酒

まあ、たまにはこんなゆったりした酒徒庵もなかなか良いものです。
こんなことを言っていると横でご主人が苦笑いしていました。
結局、皆さん限界に近いくらいまで楽しく呑んでしまいました。
それでもお会計は1人4,000円なので、やはりかなりリーズナブルお店だと思います。

----------------------------------------------------------------------------
【再訪】2013年9月

今年最後の酒徒庵でのイベント「亀泉の会」に参加しました。
高知県亀泉酒造（株）社長兼杜氏の西原一氏をお招きしての試飲会でした。
参加料は以下の料理と飲み放題で6,000円と酒飲みには堪らない設定です。

酒徒庵のご主人の挨拶に続いて西原一氏の挨拶と乾杯の音頭で小夏（リキュール）で乾杯し試飲会が
始まりました。
90mlの小さなグラスに好みの銘柄を自分で注いでずんずんと呑みます。
水も各テーブルに亀泉酒造の仕込み水の一升瓶が用意されていました。
また、用意された料理は、高知県の酒蔵のため高知県の素材や料理を主体に構成されていました。
流石に高知県の日本酒には良く合いました。

酔わないうちに入手困難なお酒から頂くことにしました。
「酒家長春/純米大吟醸」は生と火入れは同時に飲み比べればすぐ分かるくらい違います。
さすがに生は、香り良く、何処までも円やかさで素晴らしい。
特に印象的だったのが「純米吟醸CEL-24」で、メロンや洋ナシを思わせる香りが素晴らしく
やや甘い飲み口でした。
しかも、同じ銘柄のH13瓶詰めの10年熟成のものも用意されていて、飲んで見ると香りは流石に
弱くなっていましたが、
驚いたことにしっかりしたコクはそのままに円やかさが増していました。

また、西原一氏自ら席に廻って来られ、日本酒談議に花が咲きました。
結局、卑しくも全種類飲んでしまい、その後は気に入ったものと入手困難な銘柄を集中的に呑んでいました。
こんな極楽のようなことはそうそうあるものではありません。
さすが酒徒庵の催しで、全く素晴らしい試飲会となりました。
酒徒庵ご主人の竹口さん、亀泉の西原社長本当にありがとうございました。　


＜このときに用意された日本酒19種類＞

・酒家長春　　純米大吟醸生詰　　　山田錦
・酒家長春　　純米大吟醸火入　　　山田錦
・貴　　賓　　　純米大吟醸生詰　　　山田錦
・貴　　賓　　　純米大吟醸火入　　　山田錦
・萬　　壽　　　大吟醸生詰　　　　　 山田錦
・萬　　壽　　　大吟醸火入　　　　　 山田錦
・山田錦 　　　純米吟醸生詰　　　　 山田錦
・純米吟醸　　純米吟醸生原酒　　　八反錦
　CEL-24
・純米吟醸　　純米吟醸うすにごり　八反錦
　うすにごり

・吟　　醸　　　吟醸生詰　　　　　　 松山三井
・特別純米　　特別純米生詰　　　　 松山三井・ てんたかく
・本醸造　　　本醸造生詰　　　　　 松山三井・ てんたかく
・本醸造　　　本醸造火入　　　　　 松山三井・ てんたかく
・純米原酒　 　純米火入　　　　　 てんたかく
・吟　　麓　 　純米吟醸生原酒　 松山三井
　無濾過生原酒
・純米吟醸生　 純米吟醸生詰　　　 山田錦・八反錦
・吟醸ひやおろし　吟醸生詰　　　 　山田錦・八反錦
・小　　夏　 　リキュール
・純米吟醸　 　純米吟醸生原酒　　 八反錦
　CEL-24　　　 ＊H13年瓶詰め


＜このときに用意された酒肴＞
・酒盗ポテト和え
・鰹のたたき
・里芋の牛肉煮
・秋鮭キノコ焼き
・鰹なまり節煮付け
・秋茄子の煮浸し
・鰹と四万十のりの冷汁
・コハダの酢〆

-------------------------------------------------------------------------------------------------------

【再訪】2013年9月

夜な夜な徘徊する街でもある荒木町の界隈にある、地下鉄丸ノ内線四ッ谷三丁目駅からほど近い
日本酒専門の居酒屋。
こちらは常連さんの会員さん及びその同行者のみが入店出来きるルールになっています。
予約が取れないことがまだ多いですが、最近少し落ち着いたのか結構空いているときもあります。

19時にお伺いしましたが、その時点で半分くらい席が埋まっていました。
我々はカウンター席の一番奥へ陣取ります。
店内はカウンター席と幅の狭い向かい合わせ6人テーブルが6席ほどで壁には各酒蔵の前掛けが貼り付けて
ある以外は至ってシンプルな内装です。
カウンターと背中合わせに大きな日本酒用業務用冷蔵庫4台あり、ぎっしりと日本酒が詰まっています。

日本酒は、最初はすっきりしたタイプをお願いし、後は店主にお任せにします。
そして、選び抜かれた日本酒に合わせられた数々のおつまみが用意されています。
各自の席にはミネラルウォーターのペットボトルが置かれていて各自セルフで水は注いで飲みます。
これは少ないスタッフでやりくりする手段だとは思いますが、結構水も飲む私にとってはありがたいです。

注文した料理は、
「鯖の燻製」　　　　　　　　　　600円　なかなかの逸品で日本酒にぴったりです。
「泉州水茄子」　　　　　　　　　750円　生の物を塩で頂くのですが、私はやっぱり浅漬けが良いです。
「厚岸の生牡蠣」　　　　　　　　600円　とてもふっくらとしてふくよかで味はミルキーで濃厚。
「いくら醤油漬け」　　　　　　　600円　かなりぷつぷつ感が強いもので好き嫌いがわかれるものですが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 生臭さはありません。
「冬瓜煮」　　　　　　　　　　　500円　季節感ある優しい味付けですっきりした日本酒にぴったりです。
「山うに豆腐」　　　　　　　　　650円　豆腐のもろみ味噌漬けでとろりとしてこく深い秀逸な一品。
「牡蠣とアオサのチーズリゾット」650円　磯の香りたっぷりのでチーズの濃厚さも加わりながらも日本酒に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 合う女性に人気の一品。

酒の肴のメニュー数はとても多いのですが、味付けがもう少し洗練されればもう一段の高みに昇れそうな
気がします。

そして、日本酒は店主により味見された後に、小さなくせ者のグラス（90ml）になみなみと注がれます。
小さいのであっという間に飲み干してしまいますが2杯で1合もあるのでつい飲み過ぎてしまいます。
本日のお任せで閉店までいて、飲んでしまった日本酒達です。

１．蒼田 純米吟醸／福岡県八女市本町
２．超超久　純米吟醸／和歌山県海南市
３. 勢政宗　特別純米／長野県中野市
４．中島屋　熟成純米／山口県 周南市
５．黒松翁　純米大吟醸／三重県伊賀市
６．鯵の澤　山廃純米／青森県西津軽郡
７．信濃錦　／長野県伊那市
８．初孫　赤魔斬　生?純米生原酒／山形県酒田市
９．杉錦　純米吟醸／静岡県藤枝市
10. 女鳥羽の泉　山廃純米／長野県松本市
11. 新・今錦伝　純米　無濾過生／長野県中川村
12．富久長　槽しぼり純米吟醸／広島県東広島市
13．鏡山　純米生?　再醸仕込み／埼玉県川越市　
14．慶樹　吟選　槽場汲み　無濾過生原酒／岐阜県揖斐郡
最後の2本は写真撮影禁止銘柄だった為お伝えできませんのが残念です。

いつものことですが、店主が必ずお客に日本酒を出す前に味を確かめたり、そのお客に合うかも含め
熟成具合をチェックしたりしています。
今回は奥様もいらっしゃいましたが、同様に必ず味を確かめてお客に出されています。
まだ若い店主ですが、この日本酒とお客に対する真摯な態度には頭が下がる思いと同時に信頼感を
抱かせてくれます。

しかし、自分のことながらよくもまあこれだけ飲んだものだと思います。
これだけ呑んで食べて1人6,000円程度でしたので、いつもながら驚くべき値段で戸惑ってしまいます。
店主に見送られながら階段を上がっていると「飲み過ぎなので2軒は行っちゃ駄目ですよ～」ってかかる
店主の声を聴きながら気持ちよくお店を出ました。
さぁ、次回は酒徒庵に蔵元を迎えての今年最後のイベントです。