カレーとワインが楽しめるお店 : ヘンドリクス カリー バー

dancyu8月号を見て、ポークカレーが無性に食べたくなり、ランチでは日替わりにあたらないと出ないと知って、確実に食べるために夜に訪問した「ヘンドリクス カリー バー」。テーブル席が４つくらいとカウンター４席なので、予約していなかったら、入れなかった。

最初からカレーでワインを飲むつもりで行ったが、千駄ヶ谷駅から歩いて暑かったので、最初は、オーガニックビールを注文。ドイツで作られたビールで、ちょっと甘めでおいしかった。

料理は、モツの酒粕煮込みとタンドリーチキンをまず注文。モツの方は、酒粕の風味があって、予想以上においしかった。タンドリーチキンは、焼くのに20分くらいかかると黒板に書いてあった。表面はパリパリで、スパイスが利いていて、中身は汁がしたたるほどジューシーで、なかなかおいしかった。

さて、本命のカレーは、ポークとキーママトンにして、サフランライスとナンをお願いした。ナンはやや厚めだが、硬いところともちっとしたところが両方味わえてよい。サフランライスはさっぱり炊かれていて、これもカレーによく合う。

楽しみにしていたポークは、想像を超えた美味で驚いた。今までに食べた日本人の作るカレーで一番おいしいのではないかと思ったほど。上にふってあるミックススパイスの香りと、さらにカレーの方も苦味がするくらいに炒っているというスパイスの味がして、とてもおいしい。牛骨、鶏ガラ、鰹節に昆布まで使っているというだけあり、ルーの旨味もばっちりある。具の豚バラ肉の角煮も柔らかくて、カレーによくなじみ、ライスともよく合う。

キーママトンの方は、水気がなくなるまで煮つめた感じのペースト状のキーマが、これまたとてもおいしい。ライスでもナンでも合う。ポークがあれば、ポークを食べてしまいそうだが、このキーマも外しがたいほどおいしい。

ここで、ワインを注文。ワインは、ぶどう品種もていねいに書いてあって、3,000円前後でなかなかよい選択。スペインのガルナッチャ・ティントを使ったラッチ・デ・ライムにしたが、干しぶどうっぽい味で、カレーによく合った。

ここまででかなりお腹は満足していたが、目の前に置いてあったベーコンを断念して、マトンのメンチカツと自家製ピクルスにした。マトンのメンチははじめてと期待が高かったが、ジューシーでなかなかいおしかった。ピクルスは、かぶ、にんじん、きゅうり、なす、しめじなど。

小さいお店で二人でやっているので、混んでいると時間はかかりそうだが、ワインなどを飲みながら、しっかり食べられるカリー・バーというのは、とても気に入った。


再訪：土曜日の夜に予約して訪問。土曜日は、家族連れも含めて、満席。今日は、カレー３種を改めて食べるのが目的。

最初に、昆布じめ鯵とルッコラのサラダを注文。鯵が大きな切り身で、とてもおいしく、ドレッシングとよく合っていた。

飲み物は、甘くないラッシーに、えびすの生、そしてドメーヌ・ぺリリエール（赤）をボトルで注文。ドメーヌ・ぺリリエールは、ラベルもないが、グルナッシュのノンフィルターのワイン。こちらのワインは、CPがよいものをかなり厳選している感じ。

さて、カレーは、チキン、ポーク、キーママトンを、そして、ナン２枚とサフランライスの大盛りをお願いした。前回、ポークとキーマを食べて感動したので、今日もその２つと、チキンにした。チキンは、３つの中では一番辛めで、骨なし肉が３切れほど入っている。ポークは、バラ肉が甘いこともあるが、マイルドで、やはりこれがベストかな。キーママトンも、マトンを感じさせないマイルドさ。いずれもスパイスはかなりきいているが、どれも旨みがあって、甲乙つけがたいことは確か。

タンドーり・チキンも注文した。厨房をのぞいてみたら、なんとタンドーりはドラム缶でつくられているようだ。うまくしたものだ。

最後に、キウイのソルベで口直しをして、終了。今度は、つまみ系にワインでゆっくり食べてみたい。

2014年10月：　4年ぶりになってしまったが、カレー大好きの同僚と訪問。初めてテーブルに着席。

飲み物は、ビールを飛ばして、ロワールのLe Vin de Jardin。飲んでみると、とても軽くて爽やかなワイン。

メインは当然カレーなのだが、こちらには、食べてみたいメニューが山盛りにある。同僚の強い希望でしめさばのカルパッチョから。厚切りのよく〆られたさばにピクルスを和えたもので、軽いワインによく合う。

次に、フライドごぼう。これもよくワインによく合うつまみ。フリッターのように厚い衣でなく、薄く粉をつけてあげてある。

そして、メンチとまよって、マトンの水餃子。生クリームとたれをかけてあるのかな。餃子の食べ応えもあるが、これはとてもおいしい。続いて、タンドーリチキン。これは、インド料理屋もまっさおの本格派。スパイスたっぷりで味つけてあって、肉もやわらかくて、最高。おすすめの一品。

いよいよメインのカレー。二人なので、チキンを我慢して、角煮のような塊の入ったポークカレーと、初めて見る、ほうれん草のキーママトンにした。ポークカレーは、やっぱり3種の中で最高かな。柔らかい豚肉とスパイスがききつつもマイルドなカレーはとてもおいしい。ナンは時間がかかるので、サフランライスももらって、これで食べる。ほうれん草のキーママトンは、サグキーマを予想していたが、ほうれん草がそのまま入っていてちょっとびっくり。でも、こちらもおいしい。しばらく食べていると、ナンが焼き上がり。インド料理屋のナンとは違って、厚めでピザのようなもちもち感とかりかり感が同居しているナン。

ここらでかなり満腹感あり。もう1回来ないと、まだまだ食べたいメニューが残っているので、そのうちまた来たい。