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店名 |
ほーむれすとらん わか
|
---|---|
ジャンル | 洋食 |
お問い合わせ |
03-3405-4763 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
赤坂見附駅から420m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥2,000~¥2,999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (AMEX) 電子マネー可 |
席数 |
25席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
公式アカウント | |
オープン日 |
1970年 |
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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およそ近代建築に稻荷と云ふ組み合はせ、恰(あたか)も四つ手籠の中における裁縫道具と唐傘の出逢ひの如し。元々稻荷神とは渡來系秦一族が稻荷山に祀つた稻作の神にて、眞言密教により荼枳尼天と同一視され、平安後期には既に荼枳尼天は靈狐と一體化し、更に土着の狐信仰と併されるに至つたとか。
江戸期に入ると、武家から商家・町衆にまで稻荷信仰が廣がり、初午の日に油揚げを供へる慣(なら)はしが定着。かくして稻荷信仰は今に至る迄(まで)うち續き、元赤坂豐川稻荷には季節を問はず參詣の客が絶えない。櫻の花が一齊に綻(ほころ)び始めた彌生某日、赤坂豐川稻荷に參り、五穀豐穣・天下泰平を祈る。
元赤坂は久しぶり。どうにも青山通りを渡ると云ふのが億劫で滅多なことでは足を運ばない。お參りの後、/m女史の紹介で氣になつた洋食店を第一候補とし、よしはしを第二候補とする。豐川稻荷を過ぎると確かにそれらしき洋食店が見えた。前は何度も通つてゐる筈なのに、改めて入る氣になつたのは今囘が初めて。
入り口の獻立表に「今年最後の牡蠣フライ」なる品があり、迷はず暖簾を潛(くゞ)る。入り口には強面(こはもて)の主(あるじ)らしき男性が居り、斷つた上で階(きざはし)を昇る。二階は思ひの他開放的で出窓が廣くて明るい。何のゆゑか、猫の置物が此處彼處(こゝかしこ)に置かれてゐる。先づは水を戴く。不味い。
・「牡蠣フライ」、値一千三百圓也。
十分ばかりも待つたらうか。件(くだん)の牡蠣フライが女將の手で運ばれて來た。大皿には、牡蠣フライ六粒の他に、櫛形に切つた檸檬、タルタルソース、纖切りキャベツ、レタスが添へられる。小皿には御飯。牡蠣フライは豚脂の香りがし、僅かに粗めの衣が琥珀色を爲してゐる。供されたウスターソースで先づは一口。
豚脂で香ばしく揚がつたフライにウスターソースは比ぶるものなき取り合はせ。タルタルソースもよく出來てはゐるが、ウスターソースの足下にも及ばない。佛蘭西料理の氣取つたソースは論外。先日何故か女性客の多い和食店で鯵フライを頼んだら、小皿に入れた中濃ソースを持つて來た。それも陳腐極まりなき量販品。
近頃は、鮨でも、梅干でも、何でも甘い。中濃ソースやとんかつソースの甘さは時として有效だし、少年期より永い間フライには中濃ソースと勝手に決め附けてゐた。だが今は大いにこれを悔い改めてゐる。揚げ物には、時としてウスターソース、場合に據つては醤油が合ふ。云ふまでもなく蝦や烏賊の天麩羅には鹽。
衣が確(しつか)りしてゐるのに、中柔らかにして旨味が凝縮されてゐる。後から入つて來た常連客がしきりに「わか風」を連發するので、偶然にも、同じ名を持つ唇厚き女性タレントを思ひ浮かべつヽ、滴(したゝ)り落ちる牡蠣の雫(しづく)を堪能し盡くした。南無三、御天道樣の高い内からこれでは申し開きが立たぬ。
殘念ながらスープとデザートは附かない。有料で各種のデザートがあるやうだが、此處は潔く諦めるべし。いざとなれば豐川稻荷内の茶屋か、虎屋にでも行けば濟む。因に店内の親爺率は十割で、喫煙率も半數に近い。全體、銀座の高級洋食店とは比較にならないものゝ赤坂見附驛前の怪しげな洋食店よりは格段に上。