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店名 |
閉店
七福神 環(しちふくじんたまき)
|
---|---|
ジャンル | そば |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ千代田線【赤坂駅】徒歩3分 赤坂駅から187m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (Diners、VISA、Master) 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
チャージ料あり |
席数 |
33席 |
---|---|
個室 |
有 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり、座敷あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ホームページ | |
オープン日 |
1974年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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12月最終週の月曜日、世の中のほとんどは仕事納め前日で普通に仕事をしている頃だ。
少し早めに連休に入った俺は、ほんのちょっとばかり気分良く平日昼前のオフィス街を歩く。
国会議事堂前の小さな地下鉄の改札口を抜けて、狭い階段を上がり地上に出ると、すぐ目の前に警官が立っているのは以前と変わらない。
総理官邸前から外堀通り方面に坂を下り、内閣府下交差点でふと考える。
赤坂方面でランチにするなら、官邸側に渡って六本木通りから溜池に出た方がいいよな。
いや待てよ、特許庁の手前の階段も久々に通ってみたいかな。
などと青信号を渡りかけて赤信号側に足を向け、思い直してまた青信号側に戻り・・・一定間隔で警察官の歩哨と機動隊特殊車両が密集するこの界隈、するどい視線を四方から感じながら、そそくさと溜池に向かい歩を進める。
まだまだ連休の匂いを感じさせない外堀通りを歩くと、世の中で自分だけが休んでいるような不思議な感覚。
日枝神社の前から赤坂の細かい町割りの繁華街に入り、さて何を食べようかと思案する。
久々に室町 砂場 赤坂店もいいか、あるいは希須林の担々麺もいいなあ。。。などと悩みながら、みすじ通りを歩く。
そんななかで発見したこの店。
七福神の絵が描かれた暖簾は控えめで、決して目立たないのだが妙にいい雰囲気を発している。
暖簾をくぐると奥に細長い石畳のアプローチ。
昼でも薄暗い行燈が灯され、水の打たれたその石畳の奥にある引き戸をからりと開けると階段だ。
これは決して効率の良いスペースの使い方ではない。
けれど、普段は効率の良さこそが正義であるという価値観を求められるビジネスマンには、こういう一見ムダにみえる空間が心地よいのだ。
さて、階段を上がりカウンターと小さなテーブルの店のなかは、蕎麦屋というより小料理屋。
凛とした空気のなかで黙々と仕事をこなしている板前さんを見ていたら、酒を飲むつもりはなかったのに思わずビールを頼んでしまう。
木の袴を履いたエビスビールのお通しはピスタチオ。蕎麦屋のお通しには珍しい。
この日の夜は、かつての同僚と飲む予定があるので、酒はビール1本まで・・・のつもりでいながら蕎麦味噌を所望。
この蕎麦味噌、滅法美味い。
日本酒を頼もうかどうしようか悩みながら、ビールをユルユルと味わう。
なんだか短い時間のなかで迷ってばかりの俺だな。
まあ、でもこんな風に迷うのは楽しいものだ。少なくとも仕事で判断を迫られ、迷うことが許されない状況とはまるで違う。
いやしかし、夜の酒の一杯目をより美味い酒にするために、迷いを断ち切り天せいろを注文。
そしてやって来た天せいろ。
これが想定とは若干異なるつくり。
一般的な「もり蕎麦」と「蕎麦つゆ」と「天ぷら」という構えではなく、天ぷらは温かい蕎麦つゆに入った、いわゆる天抜きの状態。
蕎麦は店の高級感漂う雰囲気から、真っ白な更科をイメージしていたのだが、思いのほか色の濃い挽きぐるみ。
やや大きめの星がポツポツ入っているが表面は艶めいて滑らか。
つゆは出汁が効いたつゆに蕎麦を潜らせ、啜ると滑らかさのなかにもしっかりしたコシがある。
つゆの中で解れていくかき揚げの中には小柱と海老がたっぷり。これで燗酒なんかやったら最高だろう。
蕎麦を食べ切る頃合いに提供される、蕎麦湯はサラリとしたナチュラル系。
かき揚げの旨味が溶け込んだ蕎麦つゆは、蕎麦湯で割るとまた格別。
薬味の刻み方も極めて丁寧な仕事が施されており、抜かりの無い高級感を醸し出している。
こういう店があるから赤坂は侮れないのだ。などと近年滅多に来ることの無くなった俺は思ってしまうのであった。