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世界のNARISAWAの ”イノベーティヴ里山キュイジーヌ”
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銀座の夜の物語
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銀座の夜の物語さんの他のお店の口コミ
店名 |
NARISAWA(ナリサワ)
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受賞・選出歴 |
2024年Silver受賞店
The Tabelog Award 2024 Silver 受賞店
2023年Silver受賞店
The Tabelog Award 2023 Silver 受賞店
2022年Silver受賞店
The Tabelog Award 2022 Silver 受賞店
2021年Silver受賞店
The Tabelog Award 2021 Silver 受賞店
2020年Silver受賞店
The Tabelog Award 2020 Silver 受賞店
2019年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2019 Bronze 受賞店
2018年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2018 Bronze 受賞店
2017年Silver受賞店
The Tabelog Award 2017 Silver 受賞店 |
ジャンル | イノベーティブ |
予約・ お問い合わせ |
03-5785-0799 |
予約可否 |
完全予約制 |
住所 | |
交通手段 |
青山一丁目駅から徒歩5分 青山一丁目駅から224m |
営業時間 |
|
予算 |
¥80,000~¥99,999 ¥80,000~¥99,999 |
予算(口コミ集計) |
¥50,000~¥59,999
¥40,000~¥49,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、JCB、AMEX、Diners、Master) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% |
席数 |
20席 (テーブル10卓) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 港区の条例に基づきテラスも不可 |
駐車場 |
無 店舗近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | ベジタリアンメニューあり、英語メニューあり |
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可、テイクアウト、デリバリー |
お子様連れ |
12歳以上から |
ドレスコード | スマートカジュアル |
ホームページ | |
オープン日 |
2003年 |
備考 | |
初投稿者 |
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【夜】[料理・味]5.0*40%+[サービス]5.0*15%+[雰囲気]4.5*10%+[CP]3.5*30%+[酒・ドリンク]5.0*5%=4.50(4.5)
私は日本料理が大好きで、次いで中華、そしてカラダを考え控えめにはしていますが肉を食べるのが好きです。
この3つのカテゴリーに関しては、この食べログにレビューを書いているいないに係わらずかなりの経験値があると自負していますし、名立たるお店にも数多く足を運んでいます。当然、懇意にしているお店もたくさんあります。
しかし、フレンチやイタリアンに関しては未開拓ゾーン。
イタリアンは最近意識して新規開拓していますし、元来カジュアルなお店もとても多いのでまだしもですが、ことフレンチとなると素人以上並未満といった感じでしょうか(笑)
そんな私がかねがね是非お邪魔したいと思っていたのがこちら『NARISAWA』
そう、世界の『NARISAWA』です。
氾濫するネット情報を見ていると、端的に言うならば「フレンチと和食の中間というか混在したもの」という漠然としたイメージが湧いてきます。
和食好きの私にとって、今後本格的なフレンチの世界に足を踏み入れるかどうかを占うには一番ピッタリのお店のような気がしました。
そしてこの度、勇気を振り絞って予約をしてみた訳です。
ミシュランガイドでもこの食べログでも、フレンチでもなくもちろん和食でもなく ”イノベーティヴ”(innovative=革新的な)というカテゴリーに分類されるお店とは、果たしてどんな料理を食べさせてくれるのでしょうか。。。
少し大袈裟に言えば、私の食道楽人生に新しい「何か」を与えてくれるのではないかと期待して伺った次第です。
お店の場所は青山一丁目の交差点からほど近く。
ホンダ本社ビルの角から渋谷方面に2~300メートルくらい、ちょうど右手に絵画館へ向かう銀杏並木があるあたりの向かいになりますね。入口は青山通り沿いのビルの脇からも入れますし、青山通りから左に折れた道路側からでも入ることができます。
いかにもこの界隈らしい曲面が特徴的な外観。
シンプルに『NARISAWA』と記された大きな扉を開けると正面がレセプション。左側にアプローチが続き、その先がダイニングとなっています。
華美な装飾は一切なく、シャープでモダンな雰囲気。ダイニングの奥には大きなガラス窓があり、厨房の様子を垣間見ることができます。
あっ成澤シェフの顔も見えますね。。。
お料理は@25,000円(サービス料10%・消費税別)のおまかせコースのみ。
最初におすすめされるシャンパンは、グラスに注がれてみるとドンペリ。ハウスシャンパンがドンペリです(笑) ちなみに1杯3,300円でした。
更にソムリエによる料理に合わせたペアリングをお願いすると@18,000円となります。ちょっと高いなぁ…とは思いましたが、まさか一品に付き1杯、計10杯も出て来るとは想像もしませんでした(汗)
ちなみに内訳は、白3・赤2・日本酒5(詳細は写真を参照下さい。)でした。日本酒の品揃えは凄かったですねぇ。
この日いただいたのは2016年初夏の ”イノベーティヴ里山キュイジーヌ”(革新的 里山料理)
これが成澤シェフ自らが名付ける独自のジャンルの呼称のようです。
そしてサブタイトルは ”Beneficial & Sustainable Gastronomy” ですから、有益で持続性のある美食とでも訳すのでしょうか。
献立の内容は次のとおりですが、卓上に置かれるメニューには何故か素材名とその産地しか書かれていません。
ただ使っている食材は全て国産。成澤シェフのその強いこだわり、メッセージを感じつつ…お料理がスタートしました。
1.”森のパン 2010” 木の芽と柑橘
卓上に葉っぱと花で飾られた得体の知れない物体が運ばれて来ます(笑) これがこの後食べるパンで、現在発酵中とのこと。発酵が終わると目の前に250度に熱せられた石窯が登場して、木蓋をして12分で焼き上がるという趣向です。正直度肝を抜かれました。
白神山地の天然酵母を使っているそうですが、良くも悪くも食べると香りが強いです。尚、お替りは普通に焼き上がったものが皿に置かれます。
また添えられるバターは盆栽を模したもの。ディテールまでこだわりがスゴイですね。
2.”里山の風景・森のエッセンス”
森の中をジオラマのように再現した美しい前菜。苔・落ち葉・小枝・石ころ…見て楽しんで、もちろん食べることができるもの。特別美味しいとは思いませんが、その発想と工夫と努力には参りましたね。
3.神奈川 稚アユ
これも前菜の一品。”里山の風景” と一緒に提供されます。揚げた鮎があたかも泳いでいるような盛り付けそのものは和食的にはごく一般的ですが、緑の蓼ではなく美しいピンクの桜ソースでいただくところがNRISAWA流でしょうか。ソースの味は桜餅の葉っぱの味と言えば分かりやすいかも、ですね。
4.沖縄 イラブー
長野 土・千葉 新牛蒡・三重 岩ガキ
岩手 ウニ・宮崎 キャビア・神奈川 イカ
イラブーは沖縄のウミヘビ。その出汁のシンプルなスープを飲みます。毒を抜いて乾燥させたという、とぐろを巻いた形の真っ黒なウミヘビも見せていただきました。死ぬまでに一度は食べてみたいと思っていた噂の ”土” は長野産だそうです(笑)
5.佐賀 スッポン
スッポンの出汁と身を使った茶碗蒸しとでもいうのでしょうか。見た目は完全に洋風ですが、この料理の発想の原点と調理技法は和に根差したものと感じられる一品でした。スッポンの旨味がしっかり引き出されていて美味しい一皿でした。
6.静岡 活赤座海老・広島 ジュンサイ
赤座海老のローストが華やかにデコレーションされて提供されます。器の色もビビッドで、コースのちょうど中ほどに色彩的にも鮮やかな一品が意識的に組み込まれているのだと思います。また和食の世界でもその独特の見た目や食感で重用されるジュンサイですが、この一皿においても十分にその存在感を発揮していましたね。素晴らしい食材だと思います。
個人的には、赤座海老に火が入りすぎているように感じました。もう少しレア感が強い方がとろけるような食感が楽しめ、更に素材の良さや甘さも引き立った気がします。
7.京都 賀茂ナス
一見すると小さなパウンドケーキのような風貌。これが何なのかを説明するのはとても難しい料理。ただ見た目とは全く違って、食べると和ベースの一品であることが分かります。ちなみに賀茂なすを包んでいる透明の膜は、色素を抜いたトマトのフィルムだそうです。確かにトマト特有の香りや味はそのまま。単にトマトソースを掛けるのではなく、徹底的に見た目にもこだわる。そのためには一切妥協もなければ手間も惜しまない、そんなポリシーがひしひしと伝わってきますね。
8.山口 甘鯛・愛知 アサリ
メインの魚料理は基本に忠実に皮目をパリッと焼き上げた甘鯛。このソースが絶品なんです。ヒタヒタに浸っているのでソースと言うようりはスープに近いのでしょうが…。アサリの出汁に青海苔の風味という和食の王道を行っているのですが、仕上がりはフレンチっぽいんですよねぇ。。。
9.三重 岩ガキ
まだ魚介料理が出てきました。個人的には今日イチの一品でした。牡蠣の大きな殻を器に使っていますが、中身は生牡蠣がそのままではありません。ブツ切りにされて、ソテーなのか一度揚げているのか…?よく分かりませんでしたが、エスプーマされたクリーミーなソースとの相性が抜群でした。いやぁ、こんな美味しい牡蠣料理を食べたことないですね。
10.京都 鴨
メインの肉料理は、メニュー記載の京都の鴨の他神戸牛、鹿児島産黒豚からチョイスできましたが、メニューに書かれているものが一番のおすすめと素直に解釈して鴨をお願いしました。皮目のパリパリ感と、肉厚な身の部分との境目に集約された旨味や脂分が堪りませんね。
11.愛知 グレープフルーツ
以下はデザート。
12.福岡 新茶
13.静岡 レモン・福岡 ハチミツ
私が『NARISAWA』のお料理をいただいて最初に思ったことは、、、
フランス人には作れないフランス料理
日本人にしか作れないフランス料理
成澤由浩シェフにしか作れないフランス料理
ということです。
もちろん初めてお邪魔した私のファースト・インプレッションです。
私たちの祖国日本が持っている素晴らしい伝統や文化を重んじ、第一次産業から供される安全で美味しい食材を用い、料理という限られた表現方法の中で発揮される想像力や表現力には素直に感服しました。
ただ日本料理の目線だけで見ると物足りなさは残りますし、おそらくフランス料理の目線だけで見るとこれまた然りなのだとも思います。
成澤シェフ自身が言っている全く新しいカテゴリー ”イノベーティヴ里山キュイジーヌ” という言葉はやはり的を射ていて、食べた人が納得しやすいものですね。
また見た目は独創的で、アイディアの宝庫でもあり、繊細で手間を掛けた料理の数々だと賛辞を惜しみませんが、実際に食べてみて見た目と同等もしくはそれ以上の感動を覚えるかと言われると疑問を感じるところでもあります。
とは言え、私は料理は見た目も含めてその価値があると思っていますし、特にコース料理の場合は食材や調理法・味付け・色彩の変化やバランスも、更には品数、ポーション、全体の量なども非常に重要な要素だと考えていますので、総合的には評価されて然るべき内容だったと思いますね。
一般論として、旧態依然にとらわれず新しいものが生み出される時は、ある意味賛否両論が混在するのが普通の姿です。
現状に満足しない人や新しいモノ好きからは称賛を受けますし、保守派や既得権者からはレジスタンスだとか異端児扱いをされる。。。
革新的な料理を提案し続ける『NARISAWA』は、今や良くも悪くも世界中から注目を浴びる存在なのでしょう。