部位ごとに天然物や養殖の食べ比べを堪能＠池袋／東京 : かぶと

【再訪】 2019年10月

今回も予約時に天然鰻の食べ比べをお願いしてお伺いしました。
しかし、諸事情により天然鰻と養殖鰻食べ比べとなりました。
やはり、こうして天然と養殖を食べ比べると簡単に違いが分かりすぎて困ってしまいます。
天然鰻も質的には色々ありますが、藤森君の用意してくれる天然鰻は抜群に美味しいですね。

しかし、ここに来ると日本酒を飲み過ぎてしまいます。
鰻が美味しいのは勿論ですが、日本酒は癖がある色々なタイプが出てくるのでついつい飲んでしまいます。
藤森君に代替わりしても逆に以前より更に予約が取りづらくなっているようです。

さあ、出来ればまたお伺いしましょう。

＜この日の鰻料理＞
・「エリ、頭、関東風 」
・「エリ、塩、関西風」
・「しっぽ、腹ビレ巻き」
・「天然尾の身」
・「天然頭」
・「天然ヒレ巻き」
・「天然一口串焼き」
・「天然肝」
・「養殖白焼き」
・「天然白焼き」
・「養殖蒲焼き」
・「天然蒲焼き」

＜この日のお摘み＞
・「落花生おおまさり」
・「大桃豆腐」
・「お新香盛り合わせ」

＜この日のお酒＞
・「グラスビール」
・「くくみ酒」純米
・「ゆうき」特別純米　無濾過生原酒
・「狸庵」純米吟醸　無濾過

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【再訪】 2017年10月

約1年前に取った予約日がやっとと言うか、忘れた頃にあっという間に訪れました。
今回は天然と養殖物の食べ比べです。
事前にお願いしてありましたが、その日の入荷次第で天然物は無いかもしれないと言われていましたが、無事入荷してホッとしました。

カウンター席の一番奥と奥のテーブル席に4人が陣取ります。
まずはビール「白穂乃香」で乾杯し、一通りの串焼きが出されます。
その他に「冷奴」「お新香」を追加でお願いしました。
ビールの後は日本酒を頂きました。
初めての方用に「むすひ」もお願いしました。
他では中々お目にかかれない日本酒ですからね。
後は女将さんに任せて9種類を順に用意して頂きました。

さて、鰻は串焼きから始まりましたが、その前に天然物と養殖物のそれぞれ切り落とした生の頭が目の前に。
ご主人の藤森さんの口上により、色と香りの違いを確かめましたが、天然物と養殖物では香りが決定的に違います。
天然物は香りが濃厚で魚のような匂いがあります。

その後の串焼きも養殖物から始まり、その後に天然物の串焼きが出されましたが、天然物は濃厚で旨味がとても濃くて美味しい。
これは、誰でもわかる違いですね。
途中、ピクピク動く心臓の登場です。
藤森さんから絶対に噛まないで飲み込んで下さいとの注意があります。
鰻の心臓にある血が舌を痺れさせるからです。
また、出されたのは養殖の心臓で、天然物はさらに強い痺れが出るために出さないそうです。
最後の肝焼きは15匹分の肝が串刺しにされた貴重な1本でした。

串焼きを食べながら名物の「豆腐」と「糠漬け盛合せ」も頂きます。
この豆腐が大豆の風味が豊かで濃厚でとても美味しいんです。
特別なものかと思いきや、近くの豆腐屋「大桃豆腐」の市販品だそうです。
こんな美味しい豆腐は中々お目にかかれません。
藻塩とアンデス塩が用意されていましたが、何もつけないくても大豆の風味抜群で甘みもあり十分美味しく頂けます。

野菜の糠漬け盛合せも浅漬けで好みの漬け具合でいいですね。

＜この日の串焼き＞
・えり蒸し焼き／養殖
・おおかま地焼き、塩／養殖
・心臓／養殖
・ヒレ焼き／養殖
・尾の身／天然
・ヒレ焼き／天然物
・えり焼き／天然物
・肝／養殖物

藤森さんから「いよいよ本体のお出ましです」との声がかかり、まずは天然物と養殖物が一皿に盛られた白焼きが運ばれて来ました。
見ただけで天然物の身の張り方が違うのがすぐに分かりました。
そして、頭部分と尻尾部分の両方が食べられるように縦割りで分けて頂きました。
天然物は香りは養殖物とは全く違って濃厚で風味も濃厚で凝縮感があります。
正に強い魚の香りと風味でしたが、魚が余り好きではない方は逆に養殖物の方が好みかもしれません。
また、頭部分と尻尾でも旨味の濃さは全く違っていました。
食べ比べとはいえ、ここまではっきりと違いが判別できるのには驚きます。
しかし、ここのお店の天然鰻は桁違いに美味しくすぐにまた食べたくなりますが、予約が中々取れないのが辛いところです。
さあ、予約してまた辛抱強く予約日まで待ちましょう。

白焼き／天然物と養殖物
アンデスと対馬の藻塩
蒲焼き／天然物と養殖物
藻塩、豆腐

この日の天然物は静岡県産と島根県産
・「むすひ」発芽玄米酒
・「くくみ酒」純米 酒道庵
・「一処半」
・「旭菊 大地」純米
・「わたぼうし」
・「ゆうき」特別純米 無濾過
・「八反改」純米吟醸
・「大信州 仕込四十八号」
・「なから」辛口純米五五

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2016年3月

「ご主人」というより「親父」と親愛を持って呼んだ方が良いように思う方が完全に引退すると
聞いて、急遽2週間前に予約を入れてもらいお伺いしました。
本当にかなり久し振りのお伺いとなりました。

21時にお店に着くと店内は満席の上大賑わい。
親父の笑顔と毒舌が連続で炸裂していました。
お客も笑顔と笑いに包まれて、なんとも皆さん幸せそうな顔をしていました。
その後もお客への愛情を感じるいつもの毒舌フレーズを叫びながら席を空けて行きます。

大方の方々が帰った後に店内に21時からの予約組が順番に案内されました。
この夜の我々の席は入口入ってすぐの4人掛けテーブルでした。
親父の優しい笑顔で迎い入れられ、しばしクラッシックの話で盛り上がり、その後注文へ。
「串焼き一通り7本セット」「冷奴」「お新香」「白焼」「うな重」と一通りをお願いし、
飲み物は日本酒から。
鰻は売り切れるといけないので予約の時に押さえておいてもらいました。

藤森さんの奥様が日本酒担当で詳しくて説明してくれます。
しかも「むすひ」をはじめとして今年の酒と古酒の飲み比べと楽しさもひとしおです。
お陰でこの日も美味しい日本酒を楽しく沢山飲んでしまいました。

まず、冷奴とお新香が運ばれて来て、それを肴に日本酒を頂きます。
鰻は串焼きから始まります。
焼き台の前のかぶりつき席の方が店員になりかわり串焼きを運んでくれます。
かぶりつき席に座った方々のいつもの仕事ですが、同じお客なのでやはり恐縮してしまいます。
以下がこの日3人で楽しんだ料理と日本酒です。

・「串焼き一通り7本セット」1,250円
この日はレバー焼き、肝焼き、ひれ焼き、一口蒲焼、えり焼き、
・「肝わさ」500円
・「奴豆腐」400円
・「生の心臓」
・「白焼き 特」4,400円 ・・・「アンデス岩塩」「対馬の藻塩」で頂きます。
・「うな重 上」3,000円
・「お新香ぬか漬け」400円・・・人参、大根、赤蕪、南瓜の4種類

＜この日の日本酒＞
純米酒各800円
・「なから」辛口純米酒55
・「ゆうき」特別純米酒 生貯蔵原酒
・「一処半」
・「くくみ」純米酒 酒道庵 きいも錦
・「わたぼうし」
・「やんばえ」純米吟醸 雄町
・長野県松本市「大信州」純米吟醸 手の内 新酒
・長野県松本市「大信州」 3年古酒
・「むすひ」発芽玄米酒
・「むすひ」発芽玄米酒1年古酒

相変わらず冷奴が大豆の風味がしっかりして甘みさえ感じてとても美味しく印象的でした。
地焼きの白焼は身に張りがありながら柔らかさもありとても美味しい。
やはり、地焼きの白焼ではこのお店が一番おいしと思います。
そして、うな重も地焼きのタイプでは一番美味しいと思います。
しかし、私は蒸しの工程が入った江戸前のうな重の方が好きなのは仕方がありません。
親父はうな重をタレで食べさせる店が多いとよく言っていた通り、タレはあっさりして少なめで
蒲焼の旨みでご飯を食べるという感じです。
このお店では別にご飯をもらって蒲焼を食べるのが一番良いと思います。
ただ、今回はタレに少し苦味を感じたのが少し気になりました。

しかし、親父の笑いを含んだ毒舌も料理の良きスパイスになって、より美味しく楽しく過ごせる
のだろうと思います。
それにしても、昔はこんなに予約が大変ではなかったと思いますが、この日の予約でも半年先の
予約となるそうで、藤森さんの代に替わっても恐るべき人気です。

次回はこのお店の評価を押し上げている天然鰻が出だしたらお伺いすることにし、その時にまた
予約することにしました。