『　ポン酒酒場でつかまえて。』 : 日本酒スタンド 酛

16:40 新宿で仕事仲間のオヤジ2名と打合せ。
コイツらも、ポン酒大好きなオヤジども。
「今日は、ドコで呑むんですか？」
打合せも上の空、早くもポン酒モードに入ってる。
（ 50オヤジも一緒だけどネ！）
17:00 打合せ終了。
「鼎」と「 酛」どちらに行こうって迷ったけど、「 酛」にTELしたら「空席有り。」とのコト。
ソレッてんで「 酛」に突撃ダ！

新橋店は行ったけど、ココは初めて。
今迄、何回か来てたけど、いつも満席でスカされてた。

立飲みカウンターに陣取り、 先ずはポン酒をセレクト。
最初は、芳香系からスタート。
オォ〜「羽根屋」有るじゃん。

● 羽根屋 純米吟醸 煌火 ･･･富山

芳香系では、今一番のお気に入り。
ホントに澄んだ芳香。
舌の上で転がすと、華やかな旨味が広がる。
美味いなぁ〜。

● 燻製盛り

新橋店でも、美味かった一品。
玉子・いぶりがっこ・蛸・明太子・チーズ・鯖の六品。
燻し具合が、イイカンジ。
香ばしい旨味が、ジワリと広がる。
ポン酒と相性抜群だナ。

お次のポン酒は「羽根屋」をベースに、利き酒師のオネーチャンに選んで貰った。
このオネーチャン、なんかポン酒の知識や物腰が只者では無いナ･･･

● 鳳凰美田 無濾過 本生 純米大吟醸 髭判･･･栃木

オォ〜、コレもイイなぁ〜。
口に含むと、鮮烈な芳香が広がる。
さらに、淡麗で透明感の有る旨味が感じられる。
さすが大吟醸だナ。
ところで、髭判って何だろネ？
ポン酒は、こういう符牒多いよナ。

● なめろう（鯵）

オモロイ盛付け。
イイ鯵使ってる。
50オヤジ的には、も少しネットリ感が有った方が好みだけど、充分美味い。

● 而今 純米吟醸 山田錦 火入れ･･･三重

続けてオネーチャンのセレクト。
50オヤジは、ポン酒若葉マーク。
有名ポン酒だけど、恥ずかしながら初めて呑んだ。
而今の中でも希少価値みたい。
芳香・旨味が素晴らしい。
なんか整ってる印象だナ。

●仙禽　愛山　槽口直汲み中取り（中汲み）無濾過生原酒 ･･･栃木　

しっとりとした芳香、繊細な旨味。
イイ～酒だけど、愛山米の入手が難しく、これで打ち止めみたい。
惜しいなぁ～。

● レバー煮込み　

赤ワイン煮みたいなの。
なんか深い風味。

● 三重錦 二号うすにごり 八反錦･･･三重

微発泡のにごり酒。
口蓋に感じる、旨味と微発泡。
喉越しもイイカンジ。

50オヤジ達は、コノ時点で結構酔いが廻って来た。
（　今日はヘパリーゼ飲んでナイ、大丈夫かいナ･･･　）

● 鮎パテ

なんか珍しい品。
美味いけど、バカ舌50オヤジには、どこが鮎だかヨーワカラン？
でも、バケットとの相性イイカンジ。

● 貴 特別純米 長州の純米酒･･･山口

コレも呑んでみたかった酒。
米作りから拘るドメーヌ。
柔らかさの有る透明感がイイ。
燗酒でも美味いらしい。
他のバージョンも呑んでみたいナ。

● 鳥立田揚げ 香菜ソース

香菜ソースがチョイエスニック。
揚げも中々イイカンジ。
付け合せの香菜が、シンナリしてるのが残念。
香菜は、足が早いから鮮度保つの大変だけどネ。

● 萩の露 辛口特別純米 槽場直汲み･･･滋賀

最初ピチピチ微発泡、その後コクの有る旨味、最後にキレの良さ。
イイねぇ〜。
お気に入りの滋賀の酒が、また増えた。

● タクシードライバー 純米生原酒･･･岩手

噂のタクシードライバー。
ネーミングとラベルが、超エグイ！
でも、呑み口は意外と穏やか。
後から旨味が、ググッと来る。
なんか、まっとうな酒だナ。
コワモテだけど、見かけ倒し？

あんまり言うと、you talkin'to me？ってデニーロがキレそう。

実は、この時点で50オヤジ達のアルコール許容量は、レッドゾーンに突入！
オネーチャンの「次は、コレ行きましょう。」コールのピッチが早く、まるでポン酒の椀子ソバ状態だ！
STOPかければイイんだけど、美味いポン酒ばかりで、ままならず。
なんか、ノリノリなオネーチャンのお勧めは、更に続く･･･

● 川鶴 讃州オオセト55限定直汲み　特別純米無濾過生原酒･･･香川

● 一白水成 純米吟醸 中取り 美郷錦仕込み･･･秋田

● 遊穂 ゆうほのゆうき 山おろし純米 無濾過生酒･･･石川

この辺りになると、記憶も曖昧で風味も覚えて無い。
なんか、足元は覚束無いし、かなりヤバイカンジ･･･

「誰か、50オヤジ達のコト止めてくれ〜！」

･･･フッと気付けば、50オヤジ達はゴールデン街辺りを徘徊してた。
いつ「 酛」出て来たんだか、記憶に無い。　

「お勘定誰が払った？」

他のオヤジどもに聞いても要領得無い･･･
2人共、50オヤジと同じくらい泥酔してる。

「そもそも、これからドコ行こうってんだ？」
「駅は、コッチじゃないゾ⁈」

薄れ行く意識の中、50オヤジの呼びかけに答える声は無く、足音だけが虚しく路上に響くのであった･･･

ディープな裏新宿を彷徨う、泥酔オヤジ達の明日はどっちダ！