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あら炊き塩らぁめん
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あら炊き塩らぁめん アップ
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あら炊き塩らぁめん 麺アップ
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この日のアラ
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あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り
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あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り 麺顔アップ
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あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り 薬味
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あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り 紅白しんじょう
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あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り スープアップ
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あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り 麺アップ
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あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り スープアップ
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看板
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<2014.11> あら炊き辛塩らぁめん・中辛・大盛り
【スープ:突風に紅葉舞うがごとしのトウガラシ・・・これがジワジワとホッとに攻めてくる】
<明るく透明度ある、魚介あら炊きのスッキリなコクに、薬味が映える>
日頃、吉祥寺店を利用しているので、久しぶりな訪問感覚が薄いのですが、やはり「辛塩」は初体験であるため、ちょっと気持ち的には緊張を覚えます。気のせいか・・・・心持ちスープがいつものデフォルトより、褐色度合いが高い。今回のあらは、「真鯛」「間八」「鰈」 「鮭」「穴子」・・・らしい。それぞれの味わいなど因数分解できるわけないのだが、間八ってのがなんだか時期を感じさせます。出世コースからは、無縁な私が出世魚のエキスを吸って今更という感じもしますが、うまけりゃしれでよし。
あら炊きの種類や配合度合いは、日によって違うのでしょうが、毎回食って同じような味わい。でも日々の少しばかりの変化が、また安定度と感じさせます。相変わらずうまし。最近塩ラーメンに凝っているからなのかも知れないが、魚介のエキスがナチュラルにして、明るく、軽やか。それでいて、薄味と感じさせないところが、あら炊きの良さかと勝手に思い込んでおります。だいたい、塩気がとてもナチュラルで、角をまるで感じさせないところが秀逸です。
<徐々に溶け出す薬味!そして唐辛子が、ゆっくりオレンジ色に染める>
それに、少しばかりの薬味がとっても生えるね〜。紅白しんじょうと、薬味だけというシンプルすぎるほどの麺顔なのだけど、このトッピングの立体的な盛り付けと、その味わいがとても染み渡る。何というか・・・、薬味がすぐに出汁化しているというか・・・、とても凛と響くのです。大葉がジリッとさせながら、清涼感を感じさせる。そして茗荷がじりりと新鮮味を感じさせ、鮮度感を増す感覚。そして糸とうがらしが、チリリと舌の上で滲みますね。
そんなことを感じていると、徐々にスープが褐色から、黄金色に変わっていきます。そして最後には、完全なオレンジ色。唐辛子のカプサイシンを始めとするエキスがスープに溶け出すような感じです。今回は、中辛程度で抑え気味でしたが、加えるほどに赤みを増す感じ。塩気は薄いけれども、ジリッとするようなヒリヒリ感が後半には快感に思えてきます。
【麺:柔らかくしなやかな風合いの中に・・・淡いアルデンテ感が嬉しい】
<麺が枯山水のごとし・・・唐辛子が張り付いても咽せず、しっとりスルスルと啜り上げ>
麺がまた、淡麗系の塩に代表されるような美しいストレート細麺で、見栄えがとても流麗です。揃って一方向にそろっている様は、龍安寺の枯山水の如し。そこに唐辛子の微塵が散らばっていて、見栄えが美しい! まるで紅葉の葉が、枯山水に落ちたかのような、秋の京都感を感じさせますやん!
などと風流さを一通り感じたところで、空腹が顔をのぞかせるので、麺を勢い良く啜り始めます。唐辛子と熱々スープの熱気で、咽せるかも・・と感じたときは後の祭でありましたが、意外にもそんな心配ごとはない。元のしっかりとした風合いと、しなやかでスルスルっとした滑り心地が、いい感じです。
麺の地肌に張り付いた唐辛子は、ざらつくこともなかったことがなく、意外と言えば意外。表面の軽い滑り層も滑りの良さにすごく貢献しているように思えるほど、負担の少ない啜り上げ。ナイスです!
<高品質感じるグルテンの風合い、柔らかアルデンテな歯応え>
密度感をあまりアピールしない分だけ、グルテンの風合いがとてもナチュラルかもしれません。粉の質感がとてもいいと感じます。しかも、密度感を感じないと言いながらも、前歯でちぎったその切り口には、明確に芯の存在が伺えます。アルデンテ峠越えの湯であげかと思いきや、実はアルデンテを計算されていたということでしょうか。だからこそ、粉感を感じたのでしょうね。
【具:小エビの肉感練り込み!鶏のあっさり極細軟骨!仄かな歯応えがナイス!】
ま、これもこれまで何度も語りつくしたトッピングネタですが、相変わらず旨いっすね~。これ一本に絞ったかのようなシンプルな麺顔。海老のしんじょうをひと噛みすると、中の練り物の中心から、芝エビサイズのシュリンプがぷるん!とはじけだします。また白い方は、奥歯で噛みだすと、細かい軟骨感が、ゴリゴリではなく、プツプツっと感じられますね~。味わいも和風の大人しさに程よい薬味感が広がります。お吸い物の中に浮かせて、多少の片栗を施せば、立派な椀物として通用しそうな出来栄えです。
総じまして、「シンプルな淡麗系の中に吹く・・・木枯らし舞うトウガラシ」といった個人的な感覚。今の季節感合ってないかもしれないけど・・・。でもこれから段々と寒くなると、濃い味噌や辛いもので体を温めたくなるもの。最近体調により辛いラーメン敬遠な私だけど、この程度の加減ならWelcome!おそらく、また食うと思います。吉祥寺店ばかりだけど、新宿店もちょくちょくと寄らせてもらいます。なので詠います!
濡れ落葉
冷たい雨の
降る街で
キリッと辛さで
胃を温める
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
<2011.10> あら炊き塩らぁめん
【大都会の巨大ターミナルのお膝元に・・・こんな塩があるねん!】
はい、そろそろ大阪の未練も思い出にせんといかんね・・・。現実を見据えて今日から東京人でおます。せやけど、こんどは東京のどこの名店へ行って驚かせようかとか・・・・も考えたくないのが今の正直な心でして、道すがらの新宿で適当な有名店を探して、こちら「麺屋 海神」さんに訪問いたしました。それにしても、日本一の乗客数を誇る駅のすぐ足下のビルにひっそりあるなんて意外でんな。とても中途半端な時間帯の、午後4時30分訪問。前客4名。いろいろあって、本日初めて口にする食べ物になってしまいましたわ(泣)。もう考えも無く冒頭のメニューを指差し注文という脱力おやじ状態で食させていただきました。
(それにしても・・・東京やな。人と人の距離が近過ぎる・・ほんでもって多過ぎる。電車の中でMBAでレビュー書いてたら・・・みんな画面覗いとるこの瞬間!とリアルに今タイピングしながら、間接的にけん制をする(笑))
【「あら炊き塩」スープでシャキッとしてしまった!このアイデアはええね!】
配膳が思いのほか早かった5分程度。麺顔を見て・・・・「ごった返す新宿で崇高な感じもするやん!」と少し元気がももたげて来ます。紅白の「しんじょう」風の団子が存在感もありますしね。それに何といっても澄んだスープがええやん!これは・・・・・イケる!クチや!と期待に胸が高まります!そしてスープをレンゲですする。
「この独特な華やかさは・・・・確かにアラ炊き!寿司屋の汁物を連想しなくもない!」
・・・というのが正直な印象。この魚介系の華やかさは、節をキッチリ出すとか、煮干しで甘くとか、どこぞの特別な天然塩だとか・・・・DNAがちゃう!と思える反面、親近感すら覚えるのです。初めてじゃない感じもする・・・と考えていたら、「寿司屋でサービスででてくるアラ汁」の記憶と結びつきました。新鮮さが命ゆえ、とても華やかに感性に響いたのでしょう!このアイデアは、ありそうでないわな・・・。感服仕りました!それに、ほんのわずかな大葉と茗荷が良いニュアンスに響きますし・・・。
味の輪郭としては、あら炊きの魚介系旨味が塩味とよくリンケージしています。なので、その後口は自然な塩味に支配されますが、塩味自体が出汁とも受け取れ渾然一体感がクチでひろがります。されど、さっぱりしているというのが全体的にいいところ。因数分解してみると単純なのですが、答え合わせをすると、その解法の美しさや数式のシンプルなすばらしさが心に残るといったところでしょうか・・・。そんなイメージをしてしまう・・・。
※味のグラデーション:魚介のアラ炊き旨味>かげで支える節系>柔らかい塩>糸とうがらし、大葉等
まんが風の説明POPもありますが、麺自体は裏腹に崇高系ですわ・・・・。
【この団子の美味さにのけぞり・・・・、背骨を痛めた】
・・・とまで言うと嘘です。しかし、これは凄い!まず白い方!これは・・・・、
「鶏肉ミンチと生姜&大葉の風合いが効いてナイス!」
・・・と申せましょう。周りは片栗を分厚くコーティングしたような感じになっていて、薄皮のようなニュアンスもありんがら、ちゅるりんとした喉越しにも優れています。ちょいとした点心が和風中華のトッピングとなったような感じです。きめ細やかさの中にも、コリコリとした歯ごたえ演出も光ります。鶏のあばら骨のクランチ感覚が微妙にきいて・・・・ナイス!塩スープにも合う薄さ加減がまた・・・・なんとも言えんわ! ほいでもって、赤い方ですけど・・・・
「海老ぷりをイメージして、かまぼこに陥らず、魚肉系のおいしい・・しんじょう!」
・・・と言えますわ!芝えびのお姿もありまんねんけど、全体のニュアンスが海老!しかし海老肉ぷりぷりばかりではなく、魚肉を上品に海老肉演出しているのが光りますわ。崇高すぎない手頃感がまたええねん!これは、白い方があってこそ、その存在が光る一品でして、白と赤。ふたりでひとり、ばろろーむな一品です(わかるかな・・・)。
※具のおさらい:紅白しんじょう(白:鶏ミンチベース、赤:海老&魚ベース)、糸とうがらし、大葉
【惜しげもなく・・・高スペックをたくさん食べさせるのだ!】
大盛りサービスゆえ、若い方は是非!しかし、並盛りでも相当なもんでっせ!晩ご飯を考えセーブしましたけど、ちょいと心配な胃袋圧迫感です。さてその麺のニュアンスですが、出汁の崇高系イメージに比例した感覚で・・・・・個人的には心のフックが引っかかった!
「〆の麺だけをガッツリたくさん食べたいお兄さん向き!」
・・・という全体イメージ。個人的には、大阪の超有名定番ラーメンの「揚子江ラーメン」をちょいと彷彿とする麺ですねん!やや低加水っぽいのがええねん!そして、クッシリとさっぱりとした歯ごたえ・・・・、略して「くっさり」な麺というのが気にかかるねん!とお伝えしたい!まさに、〆のラーメンをイメージせんこともないのです・・・。
※麺の感覚:加水やや低め!表面ざらつき感覚が適度で丁度アルデンテな感じ!
※麺の形状:丸麺で典型的なストレート麺で細いのが印象的!
〆のラーメンをちょと多めに食おう!
【へしこの焼おにぎりが看板です!】
へしこの焼きおにぎりが看板でして、最後のスープに投入し、おじやにすると絶品らしいです。是非おためしあれ・・・。って他人行儀ですが、あたくし「へしこ」嫌いでして・・・ご勘弁を。アタクシのおふくろが福井県出身でして、小さいときから食べ過ぎて・・・ちょっと今となっては凹むのですわ・・・。濃厚な魚が塩分濃く、ほんのりと、薄く味付けしただけのようですが、アミノ酸たっぷりの旨味がひろがることでしょう。
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総じまして、東京の摩天楼の交差点に・・・穴場的に存在する良心。ほろ酔いで駅に向かい、それでも背筋が少し延びるええ塩ラーメン。この立地を考えれば唸るでしょ!ということで・・・・、新宿経由で定期券を購入す身としては悶絶してしまうわな!ちゅーことで、西東京方面でツレだって飲んだ帰りは、ここに立ち寄ろうと思うのでありました!ということで挨拶もかねて、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。