2007年の創業以来行列のたえない新宿エリアを代表する人気店（#風雲児） : 風雲児 新宿本店

風雲児@新宿
・得製つけめん 1100円

新宿駅南口から徒歩5分、ラーメン激戦区・新宿エリアで2007年の創業以来行列の絶えない超人気店「風雲児」。

店主はラーメン店での修行経験はなく、芸能界で子役として活躍し、その後、イタリアンやホテルマンを経て企業の取締役まで経験した後に、独立してラーメン店を開業したという異例の経歴。

創業してすぐに全国的な濃厚つけ麺ブームが巻き起こったことで一躍人気店となり、向かいの公園まで行列が出来る日が続いていた。「ミシュランガイド」には選出されていないが、外国人観光客向けのガイドブックには多数掲載されていて、インバウンドの訪日外国人観光客からの人気も特に高いお店。

コロナ禍になってインバウンドが激減したこともあって、ここ最近は週末でも並ばずに入れるときもあったが、先月からインバウンドの入国規制が大幅緩和された影響か、この日は久しぶりに向かいの公園まで行列。並んでいるお客さんを見ても半分近くが外国人観光客だ。

土曜日の昼14時40分頃でお店の外と店内の壁沿いの行列を合わせて30人以上の並び。ただし、調理と客さばきのオペレーションが洗練されていて客回転は早いので、並び始めてから30分ほどで着席できた。

メニューは「らーめん」と「つけめん」の両方あるが、圧倒的につけめんが人気。注文の割合としてもらーめん2割、つけめん8割ぐらいなのだそう。

基本のつけめん（900円）で、得製つけめん（1100円）はチャーシュー、メンマの増量と海苔、味玉追加。つけめんの麺量は並盛り200gで、無料サービスで大盛り300gにも変更可。麺特盛（400g）は＋150円となる。

国産の鶏のみを10時間近く煮込んで真っ白に白濁させてコクを出した鶏白湯スープと、四国の瀬戸内海で捕れた煮干しや厳選された節をふんだんに使用した魚介出汁を合わせた濃厚鶏魚介スープ。スープの真ん中には花鰹を粉砕した魚粉が盛られている。仕上油にはエビ油を使い香りも豊か。

お店を創業するにあたって普段ラーメンを食べないような人でも食べても美味しいと思ってもらえるような万人受けする味を追求したいと考え、店主の前職の上司で豚骨独特の動物臭が苦手でラーメンが食べられなかった人がいたので、スープに豚骨を使わないようにしたそうだ。

麺は東京中野にある大成食品から仕入れている。つるつるもちもちの食感の太麺で、元イタリアンの経験もある店主が出身の四国の讃岐うどんとアルデンテのパスタの両方の特徴をイメージして作ったこだわりの特注麺。しっかり冷水で締められているのでコシが強く、麺の表面がツルッとした麺肌で喉ごしもよく、麺の長さも短めに切られているのですすりやすい。

風雲児@新宿
・得製つけめん 1100円

新宿駅南口から徒歩5分、甲州街道から一本奥まった脇道沿いにある濃厚鶏魚介つけ麺が名物の有名店。2007年の創業以来行列の絶えないラーメン 激戦区・新宿エリアを代表する超人気店。2010年から定期的に通ってるが今回は5年ぶり。

2010年代中盤以後はインバウンド訪日客の人気も凄まじくて、一時期はお店の前の道を挟んだ向かいの公園にまで行列が伸びていた。現在コロナ禍で流石に行列は短いが、店内でカウンター後ろの壁沿いに立って並ぶ"背後霊待ち"は変わらず。土曜日の昼11時20分頃に訪問し、店内待ち3人。ほとんど待つことなく着席。

ドロッと高粘度のつけだれは豚骨は一切使用せず、丸鶏、鶏ガラからとた濃厚な鶏白湯スープに瀬戸内海産のうるめいわし、昆布、かつお節などの魚介出汁を合わせた濃厚な旨味。

麺は東京中野にある大成食品から仕入れている。つるつるもちもちの食感の太麺で、元イタリアンの経験もある店主が讃岐うどんとアルデンテのパスタの両方の特徴をイメージして作ったこだわりの特注麺。しっかり冷水で締められているのでスープにつけずにそのまま食べても十分美味しい。

つけだれ自体がかなり濃厚な味わいだが、麺の表面がツルッとした麺肌で、麺の長さも短めに切られていることで、適度にスープを持ち上げるように計算されている。麺量は並盛り200gで大盛り300g無料サービス。得製トッピングはチャーシュー、メンマの増量と海苔、味玉追加。仕上油にはエビ油を使い香りも豊か。

元俳優、ホテルマンなど異色の経歴を持つダンディーな店主のスマートな接客も見もの。落ち着いた声色で語尾を"上げない"、"伸ばさない"「いらっしゃいませ」が聴けるラーメン屋は他にない。

2007年のオープン時は濃厚つけ麺ブームの真っ只中だったが、ブームが過ぎ去った今でも絶大な人気は衰えしらず。幾度となく多店舗展開の出資の話は持ちかけられたそうだが、「"風雲児"というお店は自分のお店であって、他の誰かに任せたら"風雲児"ではない」というポリシーで、絶対に2号店をオープンするつもりはないそうだ。大都会・新宿のど真ん中で孤高に咲く花のようなお店。

<2012年3月初訪>
新宿駅近くの有名店「風雲児」。昼夜問わずいつでも大行列。観光客も多い場所なので休日も平日も混雑振りはそれほど変わらない。

デフォルトの「つけめん」(750円)をチョイス。表面がツルっとした中太麺はアルデンテのコシ。麺は大盛300gまでは無料。特盛は+100円で400g。特盛にしても他のお店の茹で前400gと比べるとだいぶ少なく感じたので茹で後表記なのかな。

スープは高粘度で濃厚な旨味の鶏白湯魚介スープ。丸鶏、鶏ガラに昆布、かつお節、うるめいわしなどの魚介を合わせた濃厚な旨味。

元ホテルマンのダンディな店主を中心に接客も落ち着いていて心地よい。若い女性客も多いが、たいていみんなゆっくり食べるので他のつけ麺屋と比べると客回転はあまり良くなく行列の進み具合も遅い気がする。


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<2015年12月追記>
新宿に用事があって並ぶ時間があるときはたまに来ているが、今回は2年半ぶりの訪問。

巷の濃厚つけ麺ブームはすっかり過ぎ去ったが、こちらは今でも大行列でまだまだ人気は衰えない。土曜日の11時30分前にお店に到着し、お店の前の道路を挟んだ公園まで15人ぐらいの行列。お店の中にも行列は続き、奥に長いカウンター席の後ろにずらっと並ぶ。食べている客の真後ろに立つ待ち客の姿はまるで背後霊だ。

この日は並び始めてから着席までだたい40分ぐらい。厨房のオペレーションが以前と比べてかなり改良されているようで、着席してすぐ料理が提供されたので回転は以前より早くなっている印象。入り口の食券機で「得製つけめん」(1000円)をチョイス。新宿という土地柄、外国人客も多いようで券売機に英語の説明もある。

自家製太麺はつるつるもちもちのアルデンテ食感。しっかり冷水で締められているのでスープにつけずにそのまま食べても十分美味しい。ややウェーブがかかってスープリフト力も高い。

ドロッと高粘度の鶏魚介スープは豚骨を一切使用せず鶏白湯スープに昆布や節系の魚介を合わせていて一口目から強烈な旨味を主張する。麺をスープに全部浸すと味が濃すぎるぐらいなので、蕎麦のように半分くらい漬けると麺自体の小麦の風味も味わえていい塩梅。

久しぶりに食べたけど以前と変わらない味で安心。六厘舎とかTETSUとかブームの後に明らかにクオリティが落ちたお店も多いからなあ･･･。

元イタリアン、俳優、ホテルマンなど異色の経歴を持つダンディーなイケメン店主のスマートな接客も見もの。落ち着いたダンディーボイスで語尾を上げない、伸ばさない「いらっしゃいませ」が聴けるラーメン屋は他にない。

2007年のオープンからずっと変わらない人気だけど、以前観たTV番組での店主のインタビューで2号店をオープンしない理由は「"風雲児"というお店は自分のお店であって、他の誰かに任せたら"風雲児"ではないから」だからだそうだ。