昔ながらのシンプルな味です。 : アカシア 新宿本店

特にロールキャベツが好きなわけでも、クリームシチューが好きなわけでもないのですよ。

今日はたまたま新宿に出没しておりまして、ちょうどいい感じの時間帯にお腹もすいてきており、この辺りでなにか腹に詰め込んでおこうってことになり、近場で検索したところこちらのお店がヒットしたってわけです。

念のために申しておきますとシチューとかロールケベツとかって検索ワードを打ち込んだわけでわけでもないのですよ。

なんでもこちらのお店は由緒ある名店らしく、ここに店を構えて数十年以上も盛業中とのことですから味やサービスはある程度保証されているに違いなのでしょうし、こちらとしても安心してお邪魔できるのですよ。


あと心配なことといえば行列がどれくらいなのかってことくらいで、といいますのもこちらに出向いて来る前に新宿のタカノビルディングのフルーツパーラーを目指す長い行列を見てしまっていて、少々トラウマなんですね。

っで、結局一組だけ表で待ってましたけど、すぐに店内に吸収されてしまって小生が表のドアにくっつくようにして中を覗いているとお一人様でしたらカウンターが空いてますよっていわれ、すんなり席にありつけました。

すぐにお水とおしぼりとメニューが手渡され、なににするかな～と考えたりするふりをしながらみなさんがロールキャベツシチューとあと一品のセット料理を召し上がっているので小生も右に倣えでカキフライとのセットを注文しようとしたところ、とっくに売り切れましたと告げられたのでしからばということで豚ハンバーグとロールキャベツシチュー 1020円を注文しました。


店内はほぼテーブル席だらけでたった数席だけのカウンターに一人で腰掛けながら待っておりますと２分もかからずにお料理が運ばれてきます。

ロールキャベツシチューはあらかじめ仕込まれているものをお皿に粧うだけでしょうからすぐだとしても豚ハンバーグの方は注文を受けてから焼くのだろうと普通だれでもそう思いますよね。

まさかマックや王将じゃないんですから客が注文するのを見越しながらあらかじめ焼きながら待ってるなんてしないでしょう。

っで目の前のハンバーグですけど、これってハンバーグっていうよりパテっていったほうが近いでしょ、っていうかほとんど豚肉ミンチのパテでしょ。


それでも美味しければなんの問題もないのですが、まず肉が生焼けなんですよ。

豚肉なんで下準備の間に一応火を通しているのだろうと信じてはいますが、もうちょっと肉の焼けた感じっていうのか動物性蛋白が焼けた匂いっていうのを味わいたかったですけど、これはもしかしたら下ごしらえしておいたパテを冷蔵しておいて、注文が来たら冷蔵庫からだして皿に盛り付けているのではないのかな、いやきっとそうに違いないって確信に変わるまでにそれほど時間は必要ありませんでしたよ。

それでも美味しければ問題ないのですけど、パテが冷たくて美味しくないんです。

上にかかっているトマトソースも冷たくて香りがしないし、これなら豚肉ミンチのパテってメニューを書き直さないといけないと思いますけどね。


一方のロールキャベツクリームシチューのほうですけど、まずクリームソースが塩辛くて甘みがないんです。

いろいろな野菜などでスープを作っているのではなく、これはおそらく水を湯沸かしてそのなかにロールキャベツを入れて温めたと思います。

なので肝心のロールキャベツが美味しければその味がスープにも染み出してそれなりにまとまった味になったのかもしれませんが、ロールキャベツの芯の部分のミンチ肉がこれまた全く味がしないんですよ。

この店では塩コショウなどで味を調えるって発想がないのかもしれません。

それはそれである意味ヘルシーではあるのでしょうが、ガッツリ系でご飯をワシワシ書き込みたい御仁にはかなり物足らないのですよ。

これではご飯が進んでいかないんですよね。


最後にご飯ですけど、ボリュームはそこそこでしたけど、盛り付け方をなんとかしてくれませんでしょうかね。

写真でもお分かりかもしれませんが、おそらく一膳分あらかじめなにかの器に小分けしておいたのをそのまま器をひっくり返してお茶碗に移しましたよってご飯の角が語ってますよね。

最低限角が取れる程度にはこんもりと盛り付けたりしないのでしょかね。

そんなこんなで決して食が進むというわけではありませんでしたが、あいにくお腹がペコペコだったんで綺麗に平らげました。