２年振りの再訪で｢はやし｣のＷスープはやはり極上ものだと実感した！ : はやし

こうかいぼうを後にして向かった先は、｢はやし｣

初訪は２年前、食べログを始めて１０ヶ月目に入
り漸く初心者マークがとれる頃のことで、こちら
もＷスープの名店でありその美味しさに感激した
ことを今でも覚えている。

ただ、昼営業のみで普段下車することのない渋谷
駅。なかなか行く機会は得られなかったが、私に
とって、｢はやし｣へどうしても再訪したい理由が
あった。

それは、私が惚れ込んでいる中野の｢麺やはし本｣
の橋本店主が毎週定休日には通うと言っていたラ
ーメン店であり、初訪で橋本店主と意気投合した
切っ掛けでもあるからだ。

お店は渋谷駅の道玄坂を登った所にあるが、京王
井の頭線側のマークシティ４Ｆ飲食店街を通って
行けば急坂は登らずに行けます。

到着したのは１２時過ぎ、長い行列ができている
と思いきや外待ちは３名のみでタイミングがよか
ったようだ。

女将さんの手招きで入店し券売機で購入したのは
｢味玉らーめん｣￥９００。ここはメニューが、
｢らーめん｣、｢味玉らーめん｣、｢焼き豚らーめん｣
の３種のみで、基本のスープは同じだが、口頭で
注文すれば裏メニューの塩が頂けるとのこと。

ただ、｢こうかいぼう｣で食べた後だけにコスパは
悪く感じてしまうのは致し方無い。(苦笑)

尚、券売機には英語の表記もあり、私がいる間に
も外人の方が二組おられたが、｢はやし｣の名はも
はや日本に止まらない人気なのか？とさえ感じた

さて、店内には厨房と向き合うカウンターに席が
１０席。椅子は座り心地の良い合成皮革のカウン
ターチェアで、通路は狭いが座っている間は窮屈
さをさほど感じません。

厨房は大将と女将の２人体制。店内奥が洗い場と
なっている。こちらの大将は独学でラーメン業を
始めたという話しは有名だけれど、長年もの間、
渋谷のこの一等地でしかもスープは一種類ながら
その人気を維持するというのは、この競争の激し
いラーメン業界にあって信じられない程に稀有な
ことで、それだけ｢はやし｣のラーメンは他店では
真似のできない本物の味なのだと思えてならない

さて、久々に見る厨房内では、大将と女将さんの
協業でラーメン作りをされているけど、麺をゆで
るのは相変わらず大将の専業のようで、この協業
風景も２年前と全く変わらない。手際もすこぶる
良く息もピッタシと言いたいが、たまに大将が女
将さんにぼそぼそっと注文を付けるところも以前
と変わらない。(笑)

そこに、そう待たずして｢味玉らーめん｣のご登場

まずは節の香り立ちがして、スープは｢こうかい
ぼう｣より濃厚で、どことなく｢麺やはし本｣に似て
いる。

似ていると言えばチャーシュー、メンマ、味玉、
海苔の構成も見映えも然りで、これで味も同じな
ら、｢麺やはし本｣は｢はやし｣の２号店という位置
付けになってしまうが、さてそのお味は？(笑)

まずはスープを頂いてみると、いや旨い！
一口目でもう虜になってしまう程に実にまろやか

鶏と豚の白湯スープが絶妙で、濃厚でありながら
コッテリまではいかず、そこに魚介出汁とカエシ
もバランスよく合わさり、一点に集中したかのよ
うにシンプルながらコクと旨味に溢れ、深みを感
じる。そして、どことなく心地よい甘味もあり、
終始美味しく頂ける絶品スープです。また、これ
が無化調いうから信じられない。

濃厚なのに飲みやすく雑味も無く、誰にでも受入
れ易いスープは一見突出したものが無いように見
られがちだが、Ｗスープでこれだけ上手く仕上げ
られるとは流石｢はやし｣！、と言いたいが、この
味はやはり｢麺屋はし本｣の味と良く似ている(笑)

麺は三河屋製麺の手揉みがかった中細ストレート
麺、はし本さんも三河屋製だが、丸みを帯びて若
干太く感じられるが、黄色が映えて麺からかおる
香り立ちは同じ三河屋製麺とは言え酷似している

また、低加水麺だからかスープを吸って延びやす
いという点も同じで、麺は時間を掛けずにささっ
と頂かないといけない。それでも、この濃厚なＷ
スープにはよく合うし、ある意味、昔ながらの中
華麺のようで私好みです！

チャーシューは、固すぎず柔かすぎず、味付けも
薄からず濃からず、豚肉の旨味が最大限に引き出
されている美味しい焼豚で、スープに浸かった味
わいがまた最高である。こうかいぼうのチャーシ
ューがホロホロなら、はやしはホロ、麺やはし本
はもう少し噛み応えがあるような感じかな(笑)、
三者三様だが、どれもレベルが高くて甲乙つけが
たい。

トッピの味玉は、味付けは最小限にして卵の素材
の旨味が最大限に引き出されている感じがして、
昭和人間の私に、｢こういう味玉が食べたかった｣
と言わせるような心憎い味玉だ！

メンマは味がよく染みてシャキッとしているけど
柔らかく、酒のつまみにしたいほどの美味。これ
も無化調なのか？と思うほどだが、食感は、はし
本のメンマに似ているけど幾分あっさりしていて
、これがスープに浸かして頂くと味が増しやはり
はやしのはやしたる所以は、麺も具もスープと一
体化した、所謂三位一体のラーメンだと思えてな
らない。

こうかいぼうの一杯でまぁまぁお腹も満足して来
たので、食べきれるか少々不安はあったが、こん
な美味しいラーメンなら何杯でもいけそうな気が
した。(笑)

今回、｢こうかいぼう｣、｢はやし｣、と食べ歩き、
何度も食べている｢麺やはし本｣、この三者のＷス
ープのラーメンは共通点も多いが各々の個性もあ
り、素晴らしいとしか言い様ありません。

ただ、店主さん方の目指すラーメンは共通してい
るように思える。それは、毎日でも食べたいと思
えるようなラーメンではないでしょうか？、それ
ゆえ無化調にも拘り、美味しく且つ体に優しいラ
ーメン作りを心掛けておられるのだと思います。

ごちそうさまでした！
できるものなら明日も食べたい！(笑)

《味の評価》
・スープ◎
・麺◎
・チャーシュー◎
・他の具◎

《全体の評価》
・外観◎
・ボリューム○

以上

今日訪問するのは、渋谷のはやし。
押しも押されぬ渋谷の名店で、以前からBMし
ていました。ただ、ランチタイムのみの営業で
普段渋谷駅に寄るチャンスは無かったため未訪
でしたが、漸く仕事の関係で渋谷に行く機会が
訪れました。

場所は、京王井の頭線の渋谷駅側から道玄坂を
登ったところにあり、開店１５分前に到着しま
したが、既に先客５名の行列ができています。
開店時間になると大将が外に出て来て暖簾掛け
、その暖簾がボロボロなのには驚きましたが、
とりあえず入店し券売機でメニューを確認すると、３種類のみ、「らーめん」「味玉らーん」
「焼豚らーめん」、選んだのは、全部載せの焼
豚らーめんです。ただ、￥１１００と、お値段
はかなりお高めです(^^;

店内はカウンター席のみで１０席ほど、ほぼ中
央の席に座り厨房に目をやると、女将がラーメ
ン鉢に醤油ダレと出汁のスープを入れ準備する
間、大将はデポに入れた麺を熱湯に通しながら
手を休めることなく箸で麺をかき回し続けては
湯切りしてラーメン鉢へ入れる、この繰り返し
、これは麺と麺がくっつかないようにすると同
時に麺が均等の硬さで茹であがるようにするた
めだと思いますが、仕事の丁寧さが伝わってき
ます。

基本のらーめんは１種類のみなので、待ち時間
も少なくあっという間に着丼、というか、とに
かく手際がよく無駄な動き一つない軽快な作業
ぶり、お客様を待たせない、外で並んでいるお
客様には早く入って頂けるようにする、その思
いが語らずともヒシヒシと伝わってくるようです。…まあ余談はともかく早く頂きましょう！

まず、外観すると、具はチャーシューが４枚、
半玉が２個、メンマ、海苔、刻みネギ、柚子が
１切れ、麺は見えませんがスープは茶濁色。

まず、そのスープを頂くと、うゎ～、節の香り
が際立ってますね～、魚介出汁がビンビン伝わ
ってきます。これは、大量の節、煮干、昆布
などから出汁をとっていると思いますが、そこ
に醤油と動物系出汁の旨みとコクが重なって、
より一層魚介出汁に切れが増し、特に節が際立
つ、濃厚で味わい深い絶品のスープです。

ただ、スープの量が少ないですね～、これは、
大量の魚介を使っても取れる出汁の量に限りが
あるので、一人前を必要最小限度のスープ量に
抑え、出来るだけ多くのらーめんを提供できる
ようにするため、としか考えられないですね。

ところで、この節の際立つ濃厚で深い味わいと
言えば、門前仲町のこうかいぼう、三鷹の文蔵
が思い出されますが、スープに共通するところ
が多いだけでなく、大将と女将の二人でお店を
切り盛りし、大将は筋金入りのラーメン職人、
女将は人柄がよく接客サービスが丁寧なところ
までもよく似ています。

次に麺ですが、黄色の映えた低加水の中太スト
レート麺、どことなくレトロな中華麺にして、
香り立ちといい、麺の食感、喉ごし、スープと
の相性、全てにおいて文句なし！

ただ、スープが少ない上、この麺、スープを吸
って伸びやすいのでとにかく麺を早く食べなけ
ればいけませんが、いやいや、スープも麺もこ
れだけ美味しければ女性の方々もあっという間
に完食してしまう程、とにかく私だけでなく皆
さん箸が止まらない止まらない、どれだけ旨い
かはこの光景を見れば一目瞭然！

さて、具のチャーシューは箸で掴むと、ホロッ
と崩れるほどの柔らかさ、口に含むと、肉の旨
みが口の中に広がり、旨いと思った瞬間にはあ
っという間に喉元を通って消えてしまう、何と
美味しい焼豚のチャーシューでしょう。

味玉は、茹で具合が絶妙でこのポイントしかな
いというタイミングで茹で上がっており、味付
けは薄味ながら玉子の旨みが凝縮した一品、味
玉はあまり好きではありませんが、この味玉だ
ったら必ずトッピングに入れたいと思える程の
美味しさ…

メンマも柔かさといい、味付けといい、完璧な
味わいで美味しく頂けました。

あっという間に完飲完食です、ご馳走さま！

これだけ三位一体の絶品のラーメンにはなかな
かめぐり会えるものではないだけに、今日は大
満足の一日となりました。

《味の評価》
・スープ◎
・麺◎
・チャーシュー◎
・他の具◎

《全体の評価》
・外観◎
・ボリューム△※スープが少ない

以上