上手に時流に乗れている。空腹で食べたらメチャウマ！ : 中華麺店 喜楽

2022年9月24日夜の訪問。2年9か月ぶり
2023年3月30日昼の訪問。半年ぶり

親子孫三代に亘るファンもいるという界隈屈指の歴史を誇る中華店。代替わりしても人気は健在というか、この数年で人気に拍車がかかっている

以前は土日でも15時以降の食事時を少し外した時間帯は、1人なら待たずに入店できたが、最近は15時過ぎでも行列が途切れない(さすがに平日の16時近くだと入店待ちはなし)

味濃い目、オイリーでジャンキーな方向への味変が奏功しているのか、若いお客さんが列をなしているので驚き。ラーメン店としても町中華としても利用できるので上手に時流に乗れている。(台湾料理店の流れを汲み、創業者は大井町の永楽さんや大森の喜楽さんと同じお店で修業されていたとか)

人気、評価は、やや過熱感あり。印象は以前の方がよかった。(ただ半年ぶりの訪問で空腹で食べたらメチャウマだったので印象は再び上方修正)

ラーメンの焦がし葱は葱等の香りを移した香味油に変更。香味油は以前は胡麻油の香りがしたが、今は胡麻の香りはしない。ワンタンは作り置きが山積み。餡に少し臭みを感じる。大量の客を捌くために注文の都度の調理部分を減らしているとの印象。またテイクアウトを含め大繁盛なので、経営的には大成功！

■注文の品
(2022年9月24日)
チャーシューワンタン麺(☆3.3)1,100円

(2023年3月30日)
中華麺(☆3.5)750円

■味
・麺
　中太ストレート
　カンスイ入りの黄色い玉子麺
　噛み応えがあり、スープの中でも伸びにくい

・具材
　(チャーシューワンタン麺)
　ワンタン5個
　チャーシュー5枚
　固ゆで玉子半個
　もやし
　ワンタンの餡に少し臭みを感じる
　チャーシューは煮豚。パサつき気味
　生臭いレアチャーシューより遥かに
　いいが微妙な印象

　(中華麺)
　チャーシュー1枚
　固ゆで玉子半個
　もやし

・スープ
　鶏ガラベース
　葱等の香りを移した香味油+醤油ダレ
　ケミカルな旨味を感じるが、ドギツく
　はないので意外に飲みやすい

■卓上の調味料等
・胡椒、ラー油、酢、醤油、割り箸

＜訪問記録＞
■日時
・2022年9月24日。19:15。2年9か月ぶり
　入店待ち3分
　1階の入口から2番目のカウンターに案内
　提供待ち10分
　19:45退店。外待ち2名。食事時間30分
・2023年3月30日。15:48。半年ぶり
　入店待ちなし。提供待ち5分
　食事時間20分余

■場所
・最寄駅は渋谷。百軒店を登坂した進行方向左手
・夜になると界隈は怪しげな呼び込みで溢れる
・上品な方は昼の訪問がお勧め

■お店の状況
・1階はカウンターのみ
・コロナ前比で席数減
　席間隔に余裕を持たせての営業
・2階は15名超のキャパ
・厨房3＋接客3の6名の部厚いシフト
・お冷は出てくる
・口頭注文→退店時精算

■トイレ
・2階の階段上がって左手すぐ
・男女兼用。洋式。TOTO製
・手洗い用の水道は個室内
・泡ハンドソープ、ペーパータオルを用意

(2022年9月25日)
評価平均3.61
レビュー1,920件。3.77
マイレビュアー様60件。3.60

親子孫三代に亘るファンもいるという渋谷屈指の歴史を誇る中華店。代替わりしても人気は健在。台湾料理店の流れを汲み、創業者は大井町の永楽さんや大森の喜楽さんと同じお店で修業されていたそう。ラーメン店としてスポットが当たるが、町中華としての利用もええ感じ。

1年8ヶ月ぶりの訪問で「もやしそば」を食べたが「昔ながら」のベクトルを維持しつつ、ラーメンの仕様がかなり変更になっておりビックリ！

特に焦がし葱の仕込の変更が印象的。以前は黒っぽい葱がスープに浮かんでいたが、香味油に葱やニンニクの香りを移し、提供直前にタレとともに丼で合わせる方法に変わっていると思う。

「もやしそば」は動物ベースのスープ+ラードで炒められた肉野菜+葱やニンニクの効いた胡麻油ベースの香味油+醤油ダレの過不足ない足し算。重層的な旨味、コク、オイル感を楽しめる。

また時間を置かず再訪し、中華丼、餃子といった昔ながらの町中華メニューを頼んだが、鉄板の美味さ。炒飯や中華飲みも試してみたい。

訪問は昼の遅めの時間がおススメ。人気店の常で昼時は混雑。14時頃迄は外待ち覚悟だが、15時以降の食事時を少し外した時間帯は1人ならほぼ待たずに入店できる。(夜の周辺環境はお世辞にもいいとは言い難いので、普通の方には昼の訪問をおススメしたい。)

以前は年配のお客さんばかりとの印象だったが、味濃い目、オイリーな方向への味変が奏功しているのか、むしろ若いお客さんメイン。

■注文の品
ベースメニューのパワーアップに大満足！
評価引上げ。
＜2019年11月24日＞
・もやしそば(☆3.7)800円。

＜2019年12月19日＞
・中華丼(☆3.7)800円
・焼き餃子(☆3.6)500円
会計1,300円

■味
＜もやしそば＞
・麺
　中太ストレート麺。
　モッチリ感があり、カンスイも確り。
　スープの中に長くいても伸びにくい。

・具材
　ラードで炒められたシャキシャキのもやし、人参、
　ニラ、細切豚肉。

・スープ
　鶏ガラベース。以前はスープには焦がし葱が
　浮かんでいたが、上述の通り仕様変更。
　上の乗る肉野菜炒め＆香味油の風味がスープに
　奥行きを与えてくれている。
　以前よりケミカルな旨味が、だいぶやさしく
　なっている。素朴なウマさでゴクゴク飲める。

＜中華丼＞
・旨煮ご飯。町中華的な鉄板の美味さ。
・具は豚肉、白菜、人参、葱、ニラ、筍、キクラゲ等。

＜餃子＞
・焼きがいい。外はカリっとキツネ色。
・餡は香味野菜の風味が効きジューシー。

＜訪問記録＞
■日時
＜2019年11月24日＞
・15:35頃の訪問。1年8か月ぶり。
・入店待ちなし。
・1階カウンターの残り1席に滑り込み。
・行列にこそならないが、お客さんが間断なく
　入れ替わり、常時ほぼ満席で推移。
・提供待ちは10分程。
・15:57退店。外待ちなし。
・食事時間計22分。

＜2019年12月19日＞
・20:25頃の訪問。1か月弱ぶり。
・片付けの間の数分の入店待ち。
・初めて2階を利用。
・テーブル席が並び15名超のキャパ。
・閉店間際でもお客さんが間断なく訪れる。
・提供は中華丼5分程、餃子は10分程。
・提供時間の長さは餃子＞炒め物・丼物＞麺類。
・20:55頃退店。
・食事時間は30分程。

■場所
・最寄駅は渋谷。百軒店を登坂した進行方向左手。
・夜になると界隈は怪しげな呼び込みで溢れている。
・昼の訪問がお勧め。

■お店の状況
・1階はカウンター7席のみ。
・席間隔は狭め。上品な方は避けるのが無難。
・2階席は15名超のキャパ。
・厨房3名＋接客3名の6名体制。部厚いシフト。
・券売機制ではない。退店時現金精算。

(2019年12月1日)
・レビュー1125件。3.78/マイレビュアー様41件。3.52

【総評】
・渋谷屈指の歴史を誇る中華そば店。親子孫三代に亘るファンもいるという。代替わりしても人気ぶりは健在。
・台湾料理店の流れを汲み、創業者は大井町の永楽さんや大森の喜楽さんと同じお店で修業されていたそう。
・ベースの中華そばはシンプル。ベクトルはまさに昭和の中華そば。最大の特徴はスープ。鶏ガラメインで焦がし葱が浮かぶ。この葱の風味、甘みや炒められたもやしがスープに奥行きを与えてくれる。以前はもう少しケミカルな旨味が前面に出た気がするが、だいぶやさしい味になっている気がする。昔ながらの素朴な味わいで価格も激安ではないが、時折無性に食べたくなるから不思議。心と記憶の奥底を刺激されるような存在感。
・人気店の常で昼時は混雑。14時頃迄は外待ち覚悟だが15時以降の食事時を少し外した時間帯や、平日の閉店間際は、1人ならほぼ待たずに入店できる。
・以前は年配のお客さんがメインとの印象があったが、最近は若いお客さんの比率が上がっている気がする。

＜訪問記録＞
■日時:2018年3月25日18:00前。1年9か月ぶり。
■場所:最寄駅は渋谷。百軒店(ひゃっけんだな)の坂を上がった進行方向左手。夜になると界隈は怪しげな呼び込みで溢れている。昼の訪問がお勧め。
■お店の状況等
・1階はカウンター7席のみ。2階席は未利用なので詳細不明。
・カウンターの席間隔は狭いので、繊細な方は気になると思う。
・厨房4名＋その他をカバーする方2名の6名体制。
・入店待ちはなし。1階のカウンターの残り1席に滑り込んだが常時満席で推移。
・券売機制ではなく、退店時現金精算。
■注文の品:中華そば(☆3.6)700円。
■味・麺料理としての構成
・麺:中太のストレート麺。モッチリ感があり、カンスイもシッカリ。スープの中にいても伸びにくい。この中華そばにピッタリの仕様。
・具材:炒められたシャキシャキのもやしとチャーシューがメイン。
・スープ:鶏ガラベースの昔ながらの中華そばのスープ。焦がし葱や炒められたもやしの香り・風味がスープに奥行きを持たせてくれている。以前はもう少しケミカルな旨味が前面に出た気がするが、だいぶやさしい味になっている気がする。素朴なウマさでゴクゴクと飲める。
(2018年4月15日時点：レビュー880件。3.61/マイレビュアー様34件。3.54)

【再訪】2016年6月10日20:00前。1か月ぶりの再訪。たんめん800円。塩ベースのスープにごま油で炒めた肉野菜炒めが乗る。味は上々。夜遅めの時間だと待たずに入店できる確率が格段にアップすることを体感。

2016年5月1日16:05頃、2016年5月3日15:30過ぎの訪問。約2年8か月ぶり。渋谷で大事な大事な10日間を過ごすことになった。オジサンの棲息地の目の前の当店に突撃。

■場所:渋谷から道玄坂を登り、百軒店（ひゃっけんだな）の入口で右折。坂をほぼ登り切った進行方向左手に当店を発見できる。

■お店の状況等
・1階はカウンター7席のみ。2階席もあるが詳細未確認。
・厨房4名＋その他をカバーする方2名の6名体制。
・店内に入った時の第一印象が大きく変わった気がした。冷静に思い返してみると、お店の陣容が大幅に若返っていた。改めてレビューをすべく調べてみると先代は病気のため2年程前に引退されたらしい。
・2回とも待たずに入店できたが、昼時を外した時間でも、ほぼ満席で推移。
・10日間定点観測した印象で言えば14時頃迄は外待ち覚悟だが、15時以降は待たずに入店できる確率が高そうだ。

■注文の品
・2016年5月1日:ワンタン麺850円。
・2016年5月3日:チャーシューワンタン麺1,050円。

■味・ラーメンの構成
・麺:中太のストレート麺。モッチリ感があり、カンスイもシッカリ。スープの中にいても伸びにくい。このラーメンにピッタリの仕様。
・具材:もやし、食べ応えのあるワンタンとチャーシューがメインの具材。もやしはごま油で提供直前に炒められる。
・スープ:鶏ガラベースの昔ながらの中華そばのスープ。単独だと決して幹は太くない。むしろ物足りなさを感じるくらいだが、焦がし葱や、具材の香り・風味がスープに奥行きを持たせてくれている。

■総評
渋谷屈指の歴史を誇るラーメン店。親子孫三代に亘るファンもいるという根強い人気を誇る老舗。
今回は変わるモノと変わらぬモノを感じた。陣容は大きく変わったが、味はほぼ変わっていなかった。
正直、味の面では特別感も驚きもない。価格も決して安くない。にもかかわらず、なぜだか分からないがレビューを書いているうちに食べたくなってきた。
心と記憶の奥底を刺激されるような存在感。是非またお邪魔したい。
(2016年5月15日時点：レビュー682件。3.60/マイレビュアー様30件。3.68)

＜初回レビュー＞
・タイトル：ラーメンの軸やベクトルを変えることなく、変わらないと感じさせるための不断の努力を続ける老舗！
2013年9月14日11:40の訪問。当店は渋谷屈指の老舗ラーメン店。食べログの評価でも渋谷エリアで屈指。

過去の記録を調べてみると、
・初訪は2005年12月1日。(注文は五目そば)
・2回目の訪問は2006年8月15日。(注文は中華そば)
今回は3回目で、7年1ヶ月ぶり。

客席は1階と2階。1階はカウンターのみで5名強のキャパ。私はカウンターに待たずに着席できたが、昼時になると店外に5人程度の行列ができていた。人気ぶりは健在。

客層は私より年齢が高めの男性のお1人様がほとんどで、いかにも昔からの馴染みのお客さんという風情。その割には食べログでの評価も相応に高いので驚き。

■場所：渋谷駅を背にすると109の左手となる道玄坂。その坂を登坂し、博多風龍さんの大きな看板のあるあたり、百軒店（ひゃっけんだな）の入口で右折。更に坂を登っていくと進行方向左手に当店を発見できる。

夜になると界隈は怪しげな呼び込みで溢れている。昼の訪問がお勧めだろう。個人的には夜のこの界隈の空気こそが好きなのだが、人様にはお勧めできない（苦笑）

■注文の品：湯麺750円也。

■味・ラーメンの構成
・麺：中太のストレート麺。結構モッチリ感があり、しかもカンスイもしっかり入っていて、スープの中にいても伸びにくい。このラーメンにピッタリ。

・具材：肉野菜炒めが具材。炒め物の具は、豚肉、白菜、にんじん、玉葱、ニラ。胡麻油で炒められていて香りも風味もいい♪

・スープ：鶏ガラベースの昔ながらの中華そばのスープ。単体だと個人的には、やや物足りなくもないが、具の炒め物の味わいや香りがスープに奥行きを持たせてくれている。

■総評
渋谷屈指の老舗ラーメン店。親子孫三代に亘るファンもいるという根強い人気を誇る。

以前、店主様のインタビューを読んだことがあるが、馴染みのお客さんから「味が変わらない」と言われるが、変わらないと感じさせるために、不断に味のレベルアップを図っているといった趣旨の話をされていた。

一般的に考えると、ラーメンという料理の味や調理の技法等は、この20年程の間に革新的にレベルアップしていると思う。そんな中で、本当に何も変わらなければ、きっと時代から取り残されてしまう。

ラーメンの軸やベクトルを変えることなく、変わらないと感じさせるための不断の努力を続ける老舗。

敬意を感じつつお店を後にした。