いつ行っても季節を感じられる、安定の美味しさとお酒のラインナップ : 日本橋逢坂

６月に伺ったところ初夏のメニューになっていました。
稚鮎や鱧など季節を感じられる食材がアイディア満載の姿でお目見え。

冷たい前菜から温かい汁物まで緩急をつけて進むコースは同行者からも高評価。
口直しには大葉のシャーベットが出てきたりと、和食ながらそれだけに留まらない構成はさすがです。

日本酒のラインナップは相変わらず秀逸で、お店を出るころには完全に極楽気分である。

普段は日本酒しか目に入っていなかったのだが、同行者が焼酎を飲みたいとのことでお願いしてみると意外な銘柄も隠されていました。タイミングによるのかも知れませんが暑い季節にはさっぱり焼酎も良いですね！

東麻布で出されていたゴボウの素揚げが復活していたので、より焼酎との相性が際立ったのかもしれません。
最初から最後まで大満足でした。また伺います。

【2016.4月】
日本橋に移転されて丸１年とのFacebook記事を受けて、
こちらも１年間にお邪魔した記憶を振り返ってみました。

結論から言うと、今現在私の中でここに勝るトータルバランスの和食＆日本酒のお店はありません。
というわけで点数も上方修正。

お料理のお味やワクワクするような新しい発想はもちろん、
明朗なお値段システム、豊富な地酒メニュー。

それらを時間とお財布に制限なく楽しめると言うのは楽園と呼ぶほかない。
（※飲み放題に時間制限なし＆税・サ込々のお値段）

旬の食材を贅沢に盛り込んだ￥10,000のコースに身を任せ、
￥5,000の飲み放題を足して合わせたいお酒を次々に頂きます。

この１年間で恐らく7～8回お邪魔したのですが、
恐らく平均15～6種類のお酒を頂いているようです。←飲み過ぎ

「～ようです」と言うのは数えている暇がないほどエンジョイしてしまっているので、携帯に残された画像からの記録だから(笑)

私が悪いんじゃない！
恐るべきお酒メニューが悪いの。

誰もが知ってる入手困難なあのお酒から、コアな蔵の秘蔵酒まで…
飽きることなく全種類飲みたくなってしまうお酒メニュー。

最初はミニミニサイズのビールを頂き、そこからはほとんど日本酒。
日本酒は２種類くらいずつお持ち頂いて、メインと付け合わせで変えてみたり、少し置いて温度を変えてみたり…。

そうこうしている内にお酒に抜群にあう肴が詰め込まれた「玉手箱」に突入して更に加速。

〆の炊き込みご飯or鯛茶になって、〆の１杯をオーダー。

体調と好みに合わせて多めに注いでもらったり、ほんの一口だけ注いでもらったり。
これは飲み放題だからこそ出来る楽しみ。
帰り道は大抵温泉からあがったような極楽気分になってますｗ

個室が何部屋かあるので気の置けない仲間との食事会も気兼ねなく、そしてくつろいだ気分で楽しめます。

複数人でお伺いする際は和らぎ水もボトルで置いていって貰いセルフでごくごく。

接待利用としても小人数～中人数に対応頂ける個室があるので利用範囲が格段に広がりました。

お座敷に椅子タイプのお席は膝に不安のあるご年配の方をお招きしても好評で、自身も腰痛持ちなので助かりました。

一つだけ難点を挙げるとすれば予約が取れない！

２人でカウンター希望では１週間前の予約でもするっと入れた時もありましたが、確実に抑えるには少なくとも一ヶ月前には余裕をもって電話を入れないと厳しい状態です。

お電話が繋がらないとかではないのですが、希望日時がしっかり決まっていれば訪問時に次回予約を入れるのがベストかも。

１年経って食べログでの評価も恐ろしく上がり満席NGも増えて来ましたが、また新たな季節を楽しみに伺いたいです。


***【初回訪問　2015.5月】***
東麻布の巨匠が日本橋へ進出されるとの噂を聞いて
さっそく１月生まれの友人たちと半年遅れの合同誕生会をしてきました。←無理やり

三越前からコレド室町の間を抜けて数分。
昭和通りを越えた静かなエリアにありました。

元々、蕎麦で有名な「仁行」が入っていた場所らしく袖看板はそのまま。

１Fのエントランスは両サイドを別のレストランの派手な看板に
はさまれているせいかエレベータが少し見えづらい。

エレベータで４Fまで上がると、大きな胡蝶蘭と絵。
そしてのれんの横には見たことが無いような看板（？）がある。

なんじゃこりゃｗ と思って理由も聞いたのですが、
せっかくなので行ってからのお楽しみということにします(笑)

席はカウンターとテーブル（和室に椅子）、掘りごたつの和室。

手元が見えるフラットなカウンターも捨てがたかったが
３名で話しやすいよう掘りごたつをチョイス。

黒い琉球畳の室内は品良くまとまっており、
床の間もあったりと接待にも使えそうな雰囲気。

コースは全部で10品目以上もあるロングメニュー。
東麻布の時にはあまり目にしなかった「牛」の文字が。

完走できるか不安になりつつ食べてみた感想です！
※料理名はニュアンスです。正確にはメニュー写真をご覧ください。
※「意見には個人差があります」←


・白子豆腐ポン酢
滑らか。外が暑かったのでポン酢でさっぱり。
実は胡麻豆腐より好き。

・蛤真丈
キャベツが巻いてあった。美味。

・トリュフころっけ＆焼チーズ
「はいはい、高級食材ね。」と思ってごめんなさい。
とにかく美味しかった！！半分に割るとマッシュされた中に細かいトリュフが見えました。
おかわりしたくて追加料金を聞いてみたが材料切れでした。残念。
下に敷かれた焼チーズも良いアクセント。
ここだけ赤ワイン頼んでおけば良かった。

・鱧＆梅山葵
鱧は好きだが梅肉の組み合わせは嫌い。
そんな我儘さんにもピッタリの梅山葵(笑)
初めて食べたけどほどよい。
ジュレが薄味なので梅山葵が良く合う。

・マコガレイ
安定の美味。

・鯛の木の芽焼
ぜんまいのほろ苦さが季節感満載。

・上州牛＆胡桃味噌
肉が苦手なので友人にあげようと思っていたが、
食べてみたら、味はあるのにさらりとした油でペロリ。

・新玉ねぎのババロア
二重構造でキレイ。口直し、良いですね。

・上州牛しゃぶ
絶妙に火が入っており、ピリッとしたゴマだれとマッチ。
うるいも美味しかった。
個室なのを良い事に全員お出汁をささげ飲んでました(笑)

・蛸と焼きなすの酢の物
甘酸っぱいかんじ。木の芽とゴマの風味がよい。

・八寸？
コースの品目が増えた分八寸は減った模様。
マイペースにお酒と会話が楽しめるのが嬉しかった。

・炊き込みご飯（鱧）
１土鍋/１グループの模様。
「残ったらおにぎりにしてください♪」とか言ってたくせに
だらだら飲みながら結局食べきってしまった。

・抹茶アイス
最中っぽい。ほろ苦くて甘い物が苦手でもいける。
白玉がもう少しモチモチしていたらいいな。


結局最後まで大満足で食べきってしまった。
苦手なお肉もまったく苦にならず完食。
内臓年齢がお高めの方も問題ないと思います。
（当方30～50代の３人組でした）

また特筆すべきは「飲み放題」システム。
メニューに載っているお酒がALL飲み放題。
ビールも日本酒もワインもウイスキーも関係なし。

ただ一言に「飲み放題」と書いたが中身が凄い。
而今、十四代、醸し人九平次、獺祭、旭興、マツコト、辻兵衛 etc…

正気なんだろうか。

「たかちよ」や「廣戸川」「結」と言った、コアな地酒が多いのも嬉しい。
飲み放題なのでお会計を気にせずハーフ量で色々と飲ませて貰った。
(飲み放題にせず単品での通常オーダーもできるそうです）

17：30のオープンからお邪魔して、結局お店を後にしたのは23時すぎ。
美味しいお料理と飲みきれない美酒の楽園、おそるべしです。

今までのお店が「隠れ家的割烹」だとすれば、
日本橋の新店は「知る人ぞ知る良質なパラダイス」。

お店の雰囲気も今までのモダンなスタイルから、シックに。
料理の質も格段にランクアップしたように感じる。
実に美味い。

きっと今までやりたかったのはこういう事だったのかなー？
と思える、見た目にも味にも充実した内容だった。

もちろん今までも美味しく楽しいお料理だったのだが、
数千円の値上げがかえって安く感じる程である。

この日払ったのは、税・サ・ドリンク込でジャスト￥15,000。

料理に対して「コスパ」と言う言葉を使う事は好まないが、
確実に費用対効果が高い店である。

総額上限が分かりやすいので接待や会食に使わせてもらう予定。

今後予約が取れなくなりそうなので、取り急ぎ
父の日をだしにしてディナーの予約を入れて帰りました(笑)

早く６月にならないかなー。
貯金せねば。

最後に・・・
お店の周りは一方通行だらけでしたので、
タクシーに乗られる方はご注意ください。迷子になります(笑)