ムースの魔術師 : イデミスギノ

2017.3/9
□ミステリユ
白ワインのムースに、オレンジのムースとジュレ
□アカプルコ
]ビターなチョコレートムースに、赤オレンジのムース

僕的にはテイクアウトならレーヴル、イートインならラモニーが一番好み。

2016.7/8
今日はレーヴル、アプリコロマラン、シャルム、フランボワジェ。

中でもレーヴルが抜群。苺のムースの中にチェリーのムースと赤オレンジのジュレの構成。相変わらず洋酒キルシュ(さくらんぼ酒)に漬け込んだフルーツが秀逸。ムースでは此方を越える店が都内では見つからないくらい群を抜く味と食感だ。テイクアウト用のケーキの中ではこれがNo.1評価かな。

ミルクとブラック2種類のシャンティショコラを使ったシャルムは普通。
アプリコットとペッシュヴィーニュのムースを使ったアプリコロマランは酸味の利かせが僕の好みではなく。
フランボワジェは前回と同様に美味い。

◆アンブロワジー(Ambroiaje)1/29追加
1991年の世界大会優勝ケーキを、タイムマシンで25年未来へ運び食べさせたら、未来人はどう評価を下すのだろう？
こちらのアンブロワジーはそんなケーキだ。本体は表面を艶のあるグラサージュ・ショコラが覆い、その下にチョコレートビスターシュのムース、
真ん中に白色のピスタチオムース、四層目にフランボワーズのジャム(レモン汁を加えたコンフィチュール)、底にスポンジの構成。
未来人である僕の評価は〈評価3.9〉
上のグラサージュ・ショコラとチョコレートビスターシュのムースの組合せは悪くないのだがImpactは薄い、
下のフランボワーズのジャムが極平凡な味、加えて真ん中のピスタチオムースが全く効いていないというか、全体の味のBalanceを崩している。

逆に考えると、25年前の世界一のケーキを食べに過去に遡る事が出来る貴重なタイムマシーンの役割としてなら、このケーキの存在価値はあるのかもしれない。

訪問3回目で世界大会(クープドモンド)優勝、ムースの魔術師の片鱗が見えた！
◆ ラモニー(La Harmonie ) (1/8追加)
チェリーのムースの中に赤オレンジのこくのあるムースを隠し、更に洋酒『キルシュ(さくらんぼ酒)』に漬け込んだチェリーの粒の実が絶妙に効いて芸術的な味へと昇華した逸品！
側面に張り付く城壁のような焼アーモンドも味の七変化を演出。ムースの魔術師の片鱗を確かに見た。〈評価4.5〉
スペシャリテのショコラ系アンブロワジーは昼で既に売り切れだった。

総合評価を4.0→4.5に修正

現在ケーキ東京ランキング食べログ３位の有名店。
初回は持ち帰りで寄ったのだが、僕が好みのケーキは全てイートイン限定品、持ち帰りのケーキは品数が少なく、選んだものは僕的に甘さがやや強めで余りインパクトが無かった。
２回目の今回は満を持して、イートイン限定のケーキを堪能してみようと寄ったのだが、今回は何とイートインはお休みとの事。
気を取り直し、持ち帰り用に僕の好みの甘酸っぱい系ケーキを３個購入し、やむを得ず近くの某カフェの２階にインイート(笑)

◆スーボア
カシス黒スグリのムース。中は果実ジャムとキルシュ風味のババロア。ムースの口溶けは抜群で美味しいのだが、カシスの酸味が微妙に弱いのが残念。＜評価4.0＞

◆フリュイルージュ
フランボワーズにグロゼイユ赤すぐりのトッピング。甘さが強くて僕の好みからは外れるかな。＜評価3.5＞

◆フランボアジェ
フランボワーズにアーモンド+バタークリームの組合せ。フランボワーズとグロゼイユ赤すぐりのジュレを挟み、アーモンドとバタークリームの層がサクサク感を演出。味のバランス、統一感はこちらが抜群。＜評価4.0＞

全般的にムースの舌触りが秀逸、甘さが強調されて女性受け抜群（と思える）優しい味わいのケーキだと思う。僕的にはややインパクトが弱く中毒性は薄い。欲を言えば、アテスウェイの『Fortissima』『Framboise』、スイーツガーデンユウジアジキの『SAOTOUBO　Rouge』、ピエール・エルメ・パリ Aoyamaの『Ispahan』、エコール・クリオロ 中目黒店の『Nirvana』や『Cassis Vanille』後継の『Couer violet』等、甘みと酸味が絶妙なワールドクラスに匹敵するケーキが欲しいかな。

未食だがこちらのスペシャリテになるのかショコラ系の『アンブロワジー』は次に食べてみたい。
僕の中のショコラ系ベスト、オーガニックショコラとオレンジの組合せが絶妙なToshi Yoroizuka Mid Townの『Chocolat Orange』を超えるのか楽しみ。