パンケーキとかき氷。 : 雪ノ下銀座

銀座一丁目の交差点から、東へ昭和通りを渡った先にあるお店です。

お店の場所は銀座の繁華街から少し離れています。
銀座の繁華街とはデパートが並ぶ中央通りのことを言いますが、
その銀座一丁目交差点から、東へしばらく進むと中央区役所になります。
中央区役所に着く前に昭和通りと言う大きな通りを渡りますが、
その先の左手にこちらのお店がありました。

マイレビュアーさんたちのレビューで知り
オープンの頃から行ってみたいと思っていたお店でした。
もともとは関西のお店だそうですが、
お店のホームページにもあるように
全国に店舗を広げるのが目標のようで、
現時点で20店舗。
南は福岡から、北は池袋まで。
北を池袋というのも変かもしれませんが、
日本列島的には、今のところ福岡を除き日本海側に店舗はないようです。
また、東側も千葉県に1店舗ありますが、千葉は東京より南なので
最北は東京都内の池袋になります。
ちなみに都内には6店舗、そのうち23区内に4店舗もありました。

休日の銀座を歩いていて、夕飯には少し早いような時間帯。
といって、おやつタイムは過ぎた様な時間にこちらのお店の存在を思い出しました。
混雑しているということは聞いていたので、休日に行ってみようとは思いませんでしたが、
こちらのお店で夕食ができるとは聞いたことがなかったので
カフェだとすれば時間的にはむしろ空いている時間帯かもしれないと思いました。

お店の場所は地図で調べるとすぐに分かりました。
銀座からも分かりやすい道順で、中央通りの交差点からも5分ほどで着きました。
真っ黒なビルですが、店頭にはやはり黒いお店の看板が出ていたのですぐにわかりました。
とりあえずビルの前には行列は出来ていませんでした。
そして建物の周辺にも人影がないので、むしろ少し心配になりました。
建物の左手に階段があって、その横にお店の名前が書かれたパネルがありました。
お店は3階と書かれていたので、その階段を上がってみました。
2階へ上がっても人の姿は見えませんでしたが、
3階への階段を上がろうとその上の踊り場に目を向けると、
初めて人の姿がありました。
踊り場には4人の先客が椅子に腰かけていて、
その先の3階にお店の入口が見えました。
入口前にも椅子があって、2人座っていました。
6人待っている状態でどれくらい入店までに時間がかかるのかはわかりません。
お店の入口まで行ってみると、女性店員さんがいて
どれくらい待つか聞いてみると、おそらくそれほど待たないとのこと。
名前を書いたりするのか聞くと、そのまま待てば声をかけてくれるとのことで
その言葉を信じて待ってみることにしました。
並んでいた人たちの後ろについてみました。
6人までは椅子が用意されていますが、7人目以降は立って階段で待つことになります。
しばらくすると、先ほどの女性店員さんが下りてきて
メニューを渡してくれました。
ひらいてみると、やはりかき氷がたくさん写真入りで並んでいました。
抹茶とかきなことかを使ったものもありましたが、
フルーツを使った初めて見るようなかき氷が多かった印象でした。
階段にはこちらの銀座店の一番人気がマスクメロンの氷だと書かれた看板も掲げられています。
氷のメニューの後には、パンケーキメニューがありました。
こちらもいろいろな種類がありました。
氷だけのつもりでしたが、やはりパンケーキも魅力的でした。
そして、店内からお客さんが出てくるのに合わせるように
店員さんがやってきて注文を聞かれました。
山梨巨峰氷\900とパンケーキから、
よつ葉クリームチーズとサワークリーム 自家製練乳アイスと\800をお願いしました。
いろいろなパンケーキがあって悩みましたが、
店員さんにお勧めを聞いてみると、パンケーキの半分がチーズという
こちらのパンケーキがお勧めとのことでお願いしてみました。
ちなみに飲み物は別注文になりますが、パンケーキとはセットで
\200引きになるとのことでした。
というわけで、宇治抹茶のグリーンティー コールド牧場牛乳割\600をお願いしました。
\200引きなので、\400となります。
注文する頃にはこちらも椅子へと移動し、さらに列は進み
並び始めてから10分と待たずに店内へと案内されました。

お店の入口からは、マイレビュアーさんたちの写真でも見ていた
外向きのカウンター席が見えていましたが、
その向かいというか、入口からは見えなかった左手に
厨房とカウンター席がありました。
そして、席はこの背中合わせのカウンター席が2列並んだだけでした。
席の様子だけ言えば、立ち食いそばやさんか
牛丼屋さんのように通路1本だけのこじんまりとしたスペースです。
テーブル席はありません。
外向きの席が魅力的でしたが、選択肢はなく、
厨房前のカウンター席に案内されました。
目の前の厨房では男性店員さんがホットプレートでパンケーキを焼いていました。
こちらの注文はすでに通っているようで、店内であらためて聞かれることはありませんでした。
そして店員さんからは特に言われた記憶はありませんが、
店内に1時間以内で退店するようにと言うようなことが書かれたものがありました。
時間をどこで管理しているのかと思えば、
注文品が記載された伝票が目の前に置かれ、それに入店時間が書かれていました。
店員さんがそれほど待たないといった理由がわかりました。

料理・味　3.6
席に着いて、5分ほどでかき氷が運ばれてきました。
思っていたより、と言うかメニューよりも
しっかりとしたひと目でぶどうと分かる色をしていました。
全体が紫いろの巨峰氷になっていて、白い部分は見当たりません。
早速いただいてみました。
ガラスの器に入った氷は上品に見えます。
ひとくち目から、間違いなく巨峰そのものの味が感じられました。
巨峰の甘みと、ほんのりと渋みも感じられます。
巨峰そのものを凍らせて食べているような感覚です。
不思議ですが、おいしくいただきました。
氷をいただき終わって器が下げられてから
パンケーキが登場しました。
こちらも透明なガラスのお皿に載せられていました。
円柱型のパンケーキは、目の前で焼いているので
その形は液体の状態から目にしていましたが
どれが自分の注文したものかは分かりません。
目の前のパンケーキは、その上に練乳アイスがまん丸になって載っています。
いただいてみると、もちろんまだ焼きたての温かいパンケーキは
ナイフを入れた時点でほんのりとチーズの香りがしました。
それでも思ったよりはチーズばかりではなく
小麦のパンケーキらしい香りもしました。
いただいてみると、しっとりとしたパンケーキは
始めの味わいはふつうのパンケーキでした。
半分も入っているというので、もっとチーズっぽい味わいかと思えば
食感も多少しっとり感があるもののチーズと言う感じではないです。
しかし口の中に広がる味わいは徐々にチーズのものになっていきました。
チーズ感の強いチーズケーキをイメージしていましたが
そうではなく、あくまでパンケーキの食感ですが
味わいはチーズといった、こちらも不思議なパンケーキでした。
もちろんおいしくいただけます。
アイスはあのとろっとした練乳の味わいなので
チーズの風味にも合う味わいでした。

サービス　3.7
店員さんは、ほとんどが女性で、
パンケーキを焼いているのが唯一の男性でした。
女性店員さんの数は多く、少なくなるとお水を注ぎたしてくれました。
最初の店員さんもフレンドリーな雰囲気で、対応はとても良い印象でした。

雰囲気　3.5
こじんまりとしたお店は、パンケーキ屋さんですが、
喫茶店というか、バーと言うか不思議な空間でした。
しかし、カウンター席のみで、他のお客さんは基本的に気になりませんでした。
おいしい食事に集中できる雰囲気です。

CP　3.4
メニューを見たときにはどれもそれなりのお値段がすると思いました。
しかし、いただいてみると、その材料費を思えばとてもお得感があるように感じます。
巨峰氷は巨峰ひと房分くらいのぶどう感がありました。
パンケーキもこの大きさの半分がチーズと思えばお得です。

酒・ドリンク　3.4
氷をいただいたあとに、宇治抹茶のグリーンティー コールド牧場牛乳割が運ばれてきました。
長い名前ですが、グリーンティーは水割りと牛乳割があって、
\100高い牛乳割をお願いしてみました。
ホットとアイスは同じお値段です。
基本的に甘みは牛乳のものだけで、抹茶の味わいがちゃんと感じられる
おいしい飲み物でした。

総合評価は、3.6くらいです。
写真で見て、想像していたより
こじんまりとしたお店でした。
但し窮屈と言う感じではありませんでした。
料理は、その技術力というより素材のこだわりを感じました。
あじわいそのものに自然のおいしさを感じたいなら
こちらのお店の商品をいただくのも良いかもしれません。