白いオムライス : 資生堂パーラー 銀座本店

再訪。

今回は期間限定の「白いオムライス」目当てで。
このオムライス、昨年も期間限定で出てて気になってたのだけど、いただく機会がなく
今年もやはりひと月限定で出たので、機会を逃さないように。

・白いオムライス　飛騨牛とラタトゥイユのピラフで（2900円）
「お米を食べて育った黄身の白い卵を使用した白いオムライスです。
飛騨牛フィレ肉のローストと野菜、チーズをふんだんに入れたトマト風味のライスを
白いオムレツで包みました。」（by お店）

文字通り純白のオムライス。卵白だけを使ったのではなく、全卵使用です。
黄身が黄色いのはエサが黄色いトウモロコシ等だからで、お米を食べて育った鶏は黄身が白い卵を産むんだって～
ただ、やはり卵の脂質は普通の黄色い卵に比べて少し控えめ、
味わい的には黄色い卵よりはさっぱりした感じで、卵白よりはコクがあります。
資生堂パーラーの通常のオムライスにかかるソースはトマトソースだけど、このオムライスにはデミグラス。
確かにさっぱりとした味わいの卵なのでコクのあるデミグラスが合います。
フィリングは飛騨牛と夏野菜がたっぷり入った豪華バージョン。
たまにはこんな変わり種のオムライスもよいものですね。

デザートには、やはり期間限定のストロベリーパフェをいただきました。
ワンフロア下の資生堂パーラー サロン・ド・カフェからパフェを取り寄せてもらうことができるのです。

・長野県信州畑工房産恋姫のストロベリーパフェ（1890円）
「信州畑工房が所有する資生堂パーラー専用のハウスで採れた夏いちご”恋姫”を使用したパフェです。
酸味が少なくまろやかな味わいをお楽しみください。」（by お店）

夏いちご。酸味が少ないというよりも、やはり夏のいちごはやや甘みが少ないかも（笑）
冬いちごのほうが私は好みですが、この夏いちごをたっぷり使って、
パフェとして全体としてすっきりまとめてくれるところは、さすが資生堂パーラーでした。


＝＝＝2015/3＝＝＝

グランメゾンのフレンチ、ロオジエを経営する資生堂。
銀座の資生堂パーラーといえば、洋食の殿堂ともいえる、定番の高級洋食店。

なかでも、ここ銀座本店は、料理の味のみならずサービスも雰囲気も一流であるが
名物のミートクロケットやハヤシライスは、単品注文すると結構お高い。
（前者は2470円、後者は3190円）
しかし、これらの伝統のメニューが入ったミニランチコースが、平日限定にはなるが
比較的手の届きやすい価格設定で提供されていると知ったので、うかがってみた。

～銀座モダンランチ（平日限定/16時まで）4100円（税込サ別）～
・本日のスープ
・伝統のミートクロケット
・メインディッシュ（本日の魚料理or本日の肉料理）
・ビーフカレーまたはハヤシライス
・プチサラダ
・コーヒー

この日のメインは、魚料理が舌平目のムニエル、肉料理がミニステーキ。
メインは舌平目、ごはんものはハヤシライスを選択した。

料理の内容・・・

本日のスープ。
ジャガイモと野菜の温かいクリームスープであった。
とろみはそれほど強くなく、ジャガイモ、ミルク、野菜のバランスがいい。
野菜の味がしっかりして、ほっこりするスープ。

ミートクロケット。
なめらかな口当たりのために、つなぎはじゃがいもを使わずにベシャメルソースを、
心地よい歯ごたえのために、フィリングの肉はミンチではなく賽の目切りにし、
油でさっと揚げたあとは、オーブンで仕上げの火入れをおこなうクロケット。
敷かれた基本のトマトソースとの相性も抜群な逸品。

舌平目のムニエル。
舌平目は柔らかでふわっとした食感。
下に敷かれたマッシュポテトと一体化し、フレンチっぽい一品。
ちょっと塩が強めな気がしたが、バランスは悪くない。

ハヤシライス。
ベースのソースはドミグラスとトマトソースを合わせ上品なコクと酸味を出す。
具の牛フィレと玉ねぎはフレッシュな味わいと食感のために
注文毎に炒め、ソースと合わせて仕上げる。完璧なハヤシライス。

やはり、ミートクロケットとハヤシライスは素晴らしかった。満足な昼食。

なお、このコースをすべて単品で組み立てると11500円になる。
もちろん一皿の量は単品よりかなり少ないと思うが、
資生堂パーラーの伝統の味と技術を堪能できるこのミニコース、
かなりお得な内容だと思う。

今回は一名で利用したけど、
銀座といえは平日の昼は銀座マダムの街なので、一人客への接客もソツない感じで
接客にもまったくストレスを感じず、リラックスして美味しく食事ができた。
平日に休みがとれた日の、おひとりさまランチにも向いているし
料理はすべてやさしい食感なので、子どもやお年寄りがいる家族利用にもオススメ。