酒肴や一品料理も充実，若い寿司職人が握る将来性有望な鮨　“ 鮨肴 いさみ ” : いさみ

（今回）
蒸し暑くなってきましたね。
それじゃあ，一杯やりますか！
“ 鮨肴 いさみ ” さんに行きましょう！！
６ヶ月での短期の更新アップで失礼いたします。
写真１５枚追加しました。

ここ“ 鮨肴 いさみ ” に関することは，
前回と初回で述べさせていただいております。

徳島市内の寿司屋さんの中では明朗会計であり，
居心地もお財布も安心してお寿司を楽しめます。
上品な佇まいと木の温もり漂うカウンター。
気配りある若い大将と控えめな女将さんのおかげで，
ホッと落ち着くことができます。

最近は銚子産金目鯛，徳島産の特大岩牡蠣，徳島産地赤貝と
高級素材なども仕入れるようになってきています。
今回は造りで銚子産金目鯛・真鯖・マダコを。
握りは〆た鯵と生の鯵の食べ比べをしてみました。
あとは，アオリイカ，ぼうぜ（えぼ鯛），煮アナゴ。

今回の支払いは4,700円ほど。
毎回5000円前後でも，
その値段と見合った素材以上で満足します。
ごちそうさまでした。


（前回）
鮨肴いさみさんに行きましょう！！
１年３ヶ月ぶりの更新アップになります。
写真３１枚追加しました。

上品な佇まいと木の温もり漂うカウンター。
奥には座敷の個室もあります。
大阪で修行を積んだ若大将の親しみやすさと
価格が明確表記された店内は、
居心地もお財布も安心してお寿司を楽しめます。

本ヨコワマグロ（ヨコ）造り、
脂もきれいにノッており、とてもいい脂感というか、
プリップリでモチモチ感のある感じですね。
なかなかいいヨコワマグロに出会いました。

徳島産地赤貝は見た目も大きいので頼んでみました。
近頃の赤貝は、中国、韓国、ロシア産などの外国産が主流なのです。
国産の赤貝も少量入荷していますがかなり高値で取引されています。
赤貝はなんといっても刺身が美味しいと思います。
赤貝が丸々太っていますし、しっかりとした歯ごたえがあり、
赤貝独特の香りと旨味が強いですね。

続いて、ウナギの白焼きの串焼きがあったので、
1本からオーダーできたので２本でお願いしました。
味付けはシンプルに塩、適宜スダチを絞るといった感じですが、
これが皮はパリパリ、身はふっくらで脂も乗っており個人的にすごく好きでした。
養殖モノはやはり一色産とか思うのですが、
徳島のウナギもけっこうイケています。

玉子は甘さは控え目で、旨みを楽しむ感じ。
ふわっと柔らかいのではなく、卵焼き感がシッカリありますね。

握りに関しては、
シャリは前回からだいぶん改善されてきています。
修行先の柳鮨から自分らしいものに変化してきています。
ここは、いわゆる江戸前ほどフワフワではありませんが、
米粒がギュウギュウの大きなシャリでもなく、
味も、甘すぎず、シャープ過ぎずという感じで、
私個人としては東京の江戸前寿司のようなタイプを望みますが、
徳島の人でも楽しめるいい塩梅だったように思います。

・ヒラメ昆布〆
ヒラメは軽く昆布締めになっていますし、
冬が旬で旨みもたっぷりです。
やはり、これもシャリとの相性がいいですね。

・煮あなご
徳島はあなごよりうなぎの人気が高いこともあり、
アナゴに関してはやはり羽田沖や金沢八景のものと比べますと、
徳島は残念なことも多いのですが、じっくり煮込まれた穴子で、
こちらは、ふわっと柔らかく仕上がっていました。

養殖物もありますが、徳島の地のモノを使用し、
手ごろに新鮮で美味しい旬のネタを楽しめます。
また店主の気配りは申し分なく、接客や会話も上手です。

二人でビール２杯と芳水山田錦の日本酒１合、
麦焼酎は中々湯割りをいただいて、
一人あたり5700円程度というのですから、
大衆すぎる寿司屋さんではないにせよ、
非常にお手頃だとは思います。

時間も17時半から24時ごろまでされていますので、
寿司以外にも、酒肴も一品料理もけっこうありますし、
１軒目としてしっかり頂くもよし、
あるいは〆として軽くつまむも良いですし、
非常に使い勝手のいいお店なのかなぁ・・・と感じました。
ごちそうさまでした。


（初回）
富田町に新規オープンした　鮨肴　いさみ　さん。
店内はカウンター席と４人分のテーブル席がある小さなお寿司屋さんです。

若い店主は鈴江勇介さん，２８歳です。
関西では奴寿司，徳島にある父親が営む柳鮨で修業されています。

柳鮨といえば，昔は鷹匠町の寿司きよの場所で営まれていたが，
そのときはよく伺ったものでした。
大道にビルを構えて移転してからは２～３回伺ったでしょうか。

もともと柳鮨といえば，本家は３０年以上前に銀座四丁目にあったこじんまりとした寿司屋さんで，
徳島の柳鮨と違い，ヅケ，昆布〆，酢洗い，酢〆，煮穴子，煮はまぐり・・・・など，
いろいろな江戸前の仕込みをした寿司屋さんでした。

さて，そういうわけで，鮨肴いさみさんも徳島の柳鮨さんと似たスタイルです。
外見や店内からは，高級感ある寿司屋さんですが，
メニューに値段が表示されていますので，
安心して，リーズナブルな価格で食べることができます。
徳島において，こういう店ができたことに拍手をおくりたいと思います。

つきだしは鯛の昆布締め，
あとは握りをいただきます。
鯛，カンパチ，剣先イカ，マグロヅケ，中トロ，イクラ，カツオ，鯵，しめ鯖，あなご。
玉子はつまみで，あとは茶わん蒸し。

値段と素材のバランスがいいと思います。
また，徳島の一般的な寿司屋は生モノばかりですが，
昆布締めや酢締め，ヅケや煮あなごなど，
江戸前仕込みを実践してきています。
これからもっと良くなることでしょう。

酢締めや煮あなごはよくできています。
昆布締めに関しては弱い感があるのと，
シャリは柳鮨と同じタイプですが，
塩分が強いのかなとは思います。

店主は接客や会話も上手です。
若いですし，これからの伸びしろを感じます。
今後，期待できる江戸前寿司になる予感がします。