銀色テントむしでデカ盛り…７２２軒目・長瀞「阿左美冷蔵」 : 阿左美冷蔵 金崎本店

銀色テントむしでデカ盛り…７２２軒目・長瀞「阿左美冷蔵」
2014年09月23日(火) 12時00分00秒
テーマ：デカ盛りＢグル・埼玉

長瀞に夏を過ぎても行列必至のかき氷専門店があると聞き、ズキマル君と二人で並んでみることにします。
蒸気機関車とデカ盛りと道の駅を求めて毎週末、家族旅行しているのにキャンプ歴のない軽自動車キャンピングカー「eK-Camp(ＲＯＴＵＳ（ロータス）ＲＶ販売)」銀色テントむし乗りのnorizoです。

秩父鉄道の上長瀞（かみながとろ）駅から県道を南に歩いて線路を渡ること２００ｍほど、国道１４０号線彩甲斐街道を５０ｍ進んで南側の砂利敷きの路地の奥に見えるのが「阿左美冷蔵（あさみれいぞう）金崎本店」です。
クルマでの訪問に関しては、食べログでは３台分の駐車場があると記載がありましたが、見つけることが出来なかったので、近隣にたくさんある１日５００円の臨時駐車場をお借りするのが安全です。

１０時の開店だと聞いて、外気温２０度弱の土曜日の朝９時４５分頃に訪問したのですが、すでに５０人ほどのお客さんが開店を待ちわびています。
待っている間に、おばあちゃんがニコニコしながらメニューを手渡してくれます。

メニューはかき氷のみ、価格は６００円から１，０００円までと、「専門店」らしい徹底したラインナップです。
注文が決まったらおばあちゃんにメニューを返して、注文内容と人数を伝えて順番を待ちます。

どれだけ待たされるのか不安を感じながら開店の１０時を迎えると、予想外にも行列は全て敷地内に吸い込まれ、norizo達も席へととおされます。
店内は古民家を改造したような小洒落たカフェ風で、小さな部屋から大部屋、カウンター、それにオープンテラスと言うべきか庭先にもたくさんの席が作られており、間隔は狭いながらそれぞれくつろげる空間を醸し出しています。

通されたテラス席で注文票を渡しますが、今回はオーソドックスな「まるごとみかん（６００円）」をお願いしてみました。

１０分ほどで運ばれてきたのは聞きしに勝る美しい白い山です。
天然氷の卸問屋であるこの店ならではのかき氷は、ふわふわなだけでなく「ひょうたん水」と言う少し甘いシロップがかかっており、それだけでも美味しく頂けます。
セットのシロップは鮮やかなオレンジ色の「みかん」と、やわらかで濃厚な甘さの「練乳」が用意されます。
配膳されたときに支払いをするのが特徴で、他のお客さんも十分理解しているとみられ、皆さんお釣りのないようにテーブルごとにまとめて支払う様子が見受けられます。
運よく、ちょうど小銭で６００円持っていたので、あたかも知っていたかのようにお金を手渡して「通」ぶってみました(笑)

「シロップは一気に全部かけずに食べながら足してください。」との忠告通りに、少しずつかけては食べ、かけては食べと柔らかな甘さを堪能します。
以前「天然氷はアタマがキーンとしない。」と聞いたことがありますが、ウソかホントか、アタマはキーンとしませんでした。

シロップの最後の一滴まで余すことなく頂いたのですが、さすがに気温２０度を下回る屋外での食事と言う事もあり、親子で１杯食べ切る頃にはちょっとした寒気に包まれますが、この後１・２キロ長瀞の雄大な景色を観光してまわればあっという間に体が温まる事でしょう。

食べ終えて、外に出てみると数組のお客さんが店の前に並んでは中に吸い込まれていきましたので、ゴールデンウィークや真夏のピーク期を除いては、それほどの待ち時間なく席に付けるものと思われます。

さて、気になっていた店の駐車場なんですが、いくら探しても見当たりません。

それもそのはず、土日祝日だけなのかもしれませんが、店先に「無料駐車場はございませんのでお近くの有料駐車場をご利用くださいませ」との注意書きが貼りだされていました。

かき氷だけのために駐車場代５００円を出すのはキツいですが、観光を兼ねて訪問して歩いてちょっと火照った体を冷ますには嬉しい場所に店を構えており、食べた後の難とも言えぬ心地よい清涼感は、他では味わったことがありません。
行列ができるかき氷専門店ではありますが、並んでも一度は食べてみて欲しい、至高の名品と言っても過言ではないのではないでしょうか。

□阿左美冷蔵（あさみれいぞう）金崎本店
　TEL：0494-62-1119
　埼玉県秩父郡皆野町金崎27-1
　営業時間　10:00-17:00
　定休日：木曜日
　駐車場なし（近隣有料多数）