雨の中碧々と若葉が薫る。
元気良くカッコウが鳴く森の中で今日も始まったこの日。
赤い粒胡椒とシェリーを火にかけ、
シャルドネ75%のスプマンテで割ったカクテル。
スッキリとしたスプマンテに、粒胡椒の後味がとても楽しいグラス。
○Antipasto
食前酒に合わせいただく前菜は、鴨の心臓。
フォアグラを取ると肥大してしまうと説明されていた。
始めて味わう爽やかな味は、生姜のソースだった。
生で入るというイタリア産のグリンピースやマーシュは
ほのかに味に残るアンチョビでまとまり、チーズで厚みを着ける。
食前酒と合わせるために計算された、初めから驚きの一皿。
○Antipasto
ムースロン・芝生茸のストゥファートの下にはムール貝、
上にはオシエトラのキャビア。
バッチリ☆塩も決まっていて、
低めのピノグリがくいくいススム。
○Zuppa・Pane
そぅ、紙巻フォアグラを食べさせたかった。
大好きなズッパはクミンのパーネと共に。
○Primo Piatto
7年寝かせたお米のリゾットを覆う、今時期の白アスパラガス。
お店に到着した時、こちらを仕込んでいる最中でした^ ^
フランス産アワビのプュレに隠れるのは夏トリュフ(厳密にはトリュフじゃない?)。
このピュレ、36ヶ月熟成の赤牛のチーズを使用しており
泡で軽い筈なのに、とても深い味でした。
パスタかと思ってきたから、とても驚いたけれどもうなるプリモに。
○Secondo Piatto
メインは仔鴨の胸肉、フランス産の野生種のアスパラガス
には完熟マンゴー!が絡めてあって一気に『夏!』って感じ。
スフォルマートはプーリアのアーモンドと山羊のミルクのチーズ。
ネズの実とバルバレスコのソースで華やかに☆
タロッコオレンジのパーネで爽やか満載でした。
○Formaggi
○Dolce
○Caffe
以前お伺いした時、小林さんとウチで飲むお酒の話になり
『ラフロイグを好んで飲む』
と話すと、一冊の本を出してきてくれた。
出版社からの依頼ではなかったはず、サントリーだったかな?
ラフロイグに合わせたコースの企画だった。
フォリオリーナでいただくCaffeには必ず
小林さんの作るチョコがついてくるのですが、
それにラフロイグを!それもクオーターカスクと❤︎合わせたい
と思っていて、こんど持ってくるからそれを実現させても良いか?
確認すると快くOKしてくれ、みんなを巻込み試してみた。
「10年ならここにあるよー」と言っていたのですが、クオーターカスクが良かった。
慣れた手つきでテンパリングされたバローナのチョコにオレンジの皮。
嬉しすぎで舞いあがってしまい、マリアージュどうこうは考えられなかった。
以前キャンセルしてしまった分、
大分間が空いてのフォリオリーナだったのでこの日はとても特別だった。
カノンちゃんとお揃いのorso君も気に入ってもらえて良かったし♪
普通に出来る食事を、一緒にいる時間を当り前だと思わず喜びに…