『うを徳(東向島)2016年7月』やっぱりモツが好きさんの日記

春は山菜・夏は川魚・秋は茸・冬は獣肉・モツは一年中

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日記詳細

01 塩釜本鮪カマ焼き
02 大原メガイアワビ 打木赤皮甘栗南瓜 ヤングコーン
03 鱸 鯒 鱧などの臓物煮凝り
04 昆布森生真牡蠣
05 明石タコ2.3キロ番茶茹で
06 気仙沼メジヅケ
07 淡路アマテカレイ肝ポン酢
08 淡路アマテカレイお造り(エンガワ付き)
09 余市アンキモ 深浦マグロ角煮
10 淡路アマテカレイ潮汁
11 愛知白ずいき
12 愛知三河湾アオリイカ 礼文島バフンウニ
13 淡路ハモと秋田ジュン菜のお椀
14 琵琶湖天然鰻1キロ白焼き
15 琵琶湖天然鰻骨煎餅
16 琵琶湖天然鰻肝焼き
17 琵琶湖天然鰻カブト焼き
18 カツオ藁焼き丼
19 函館イワシ(握り)
20 閖上赤貝(握り)
21 塩釜本鮪大トロ(握り)
22 鹿児島スミイカ(握り)
23 陸前高田石垣貝(握り)
24 船橋小肌(握り)
25 塩釜本鮪中トロヅケ(握り)
26 アオリイカのゲソ炙りと茹でタコ丼
27 スミイカのゲソ炙りと赤貝のヒモと生のタコ丼
28 九条ネギのネギトロ太巻き
29 夕張メロン

お店に入るとカウンターに巨大なタコが鎮座していました。
「西の明石、東の佐島(横須賀)」と言われる日本のタコの名産地、
明石のタコの2.3キロものという怪物サイズ。

料理は本鮪のカマ焼きからスタートということで生ビールを注文。
本鮪のカマはヒマラヤのブラックソルトと相性が良くボリューミー。
何度か焼き直して貰いながらメガイアワビも登場。

4時間かけて酒蒸しにしたというメガイアワビはムッチリやわらか。
アワビの旬は7~9月と言われますが、確かに前回より旨味が強いです。
添えられた打木赤皮甘栗南瓜は金沢(石川県)の伝統野菜。
ニンジンのような赤い色合いで料理を彩ります。

鱸(スズキ)、鯒(コチ)、鱧(ハモ)などの臓物煮凝り。
コリコリした胃袋、ネットリした肝、プチプチの卵など。
モツならではの独特な食感と複雑な旨味に舌鼓。

6月末あたりから初物が登場しているという昆布森産の真牡蠣。
冬の昆布森に比べるとアッサリ爽やかな口当たりですが、
夏でも食べられるというだけで驚きです。

今回は煮蛸ではなく番茶で茹でたというタコ。
今回は藁焼きではなく生のヅケで味わうメジ。
新橋の京味ではこの1皿で3,000円~5,000円ぐらい取られそうですが、
半値未満でも京味に負けない美味しさで圧倒的コストパフォーマンス。

そして飛び抜けた美味しさで5.0満点級だったのがアマテカレイの肝。
ネットリと濃厚な旨味から今は亡き牛レバ刺しを思い出すのですが、
牛ではなく魚だからか口当たりが爽やかでレバ刺しにしては軽やか。
スダチが効いた自家製のポン酢もそのまま飲める美味しさ。
この肝ポン酢の美味しさを味わえるお店が他にあるのでしょうか。

肝のほうが強烈なインパクトですがお造りも非凡な美味しさ。
白身魚に強いこだわりを持つうを徳ならではの仕入れでしょう。
中骨と利尻昆布で潮汁も。シンプルながら素晴らしい味わい。

とろけるアンキモやウニといったプリン体コンビも流石の美味しさ。
胡麻ダレのような爽やかな味付けのずいきもさりげなく美味しい。
野菜まで抜かりなく美味しいです。

そろそろ鱧の季節となってきましたが今回は「ハモジュン」のお椀に。
吸い地はカツオブシ、マグロブシ、鱧の骨。
椀種のプックリ身厚なハモと、椀妻のヌメッとプチプチなジュン菜。
この両者の相性の良さはハモタケ(鱧と松茸)以上かも知れません。
超一流日本料理店で出るレベルのお椀で鮨屋なのを忘れてしまいます。

更に鰻屋を超越するスーパーな鰻の登場。
琵琶湖産の天然鰻1キロもの(キロ1万8,000円)。
脂のノリが良いようで身がフワフワしてトロッと口の中で蕩けます。
皮の厚みと旨味こそ旬の時期の天然鰻には劣るように思いましたが、
評価すると4.7ぐらいの総合力に秀でた白焼き。
かぶと(池袋)でもここまで美味しい鰻に出会ったことが無いです。

3種類の丼、握り7貫、太巻きで炭水化物タイム。
最後の水菓子は夕張メロンを豪快カット。
果肉が少しグジュグジュになるぐらいの絶妙な熟れ具合で、
相変わらずの5時間超え2万円超えですが大満足で帰れます。
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