美術鑑賞の効果や、鑑賞の発達など、気になった情報をストック
■絵画鑑賞が仕事に与えるもの○
絵画の見方を教えて『観察力』・・・見たものを言葉にすることでじっくり見る習慣 注意力向上
『想像力』・・・直感からなぜを考えて想像
『論理的思考力』・・・どんな仕事でもそれをする意味、目的「なぜ」を考える
『創造力』・・・異なる見方を掛け合わせる新しい見方を創る
『コミュニケーション力』…会話を通して、コミュ力
■美的感受性に関する科学的な基準アビゲイル・ハウゼンは、美的感受性を科学的に評価するため、
美的感受性の発達を 次のような5 つの段階に分類しました。
◎第 1 段階は
「説明の段階」(Accountive Stage)
鑑賞者は物語の語り手となり、
具体的観察や作品との個人的な結びつきや
自分の感覚を使って物語を創作する。
◎第 2 段階は
「構成の段階」(Constructive Stage)
鑑賞者は
自身の知覚、自然界についての知識、
社会的及び道徳的価値観、
一般的世界観で枠組みをつくり、作品を鑑賞する。
◎第3 段階
「分類の段階」(Classifying Stage)、
◎第 4 段階
「解釈の段階」(Interpretive Stage)
◎第 5 段階
「再創造の段階」(Re-creative Stage)
「みる」ことの創造性――
批判的メディアリテラシーの視座 メディアリテラシーは、作品というメディアが伝達する情報を読み解くだけでなく、
メディアを
能動的に活用し自らを表現する表現者としての覚醒をも意図するものであり、
メディアリテラシーはある意味で、
受け手の批判性・創造性に注目している。
○
【美的感受性に関する科学的な基準に関する私見】 (2016/01/31)
■パーソンズの発達理論◎第1段階の
「偏愛主義」(Favoritism):
絵の
直観的な喜び、
色彩への強い魅力、
主題に対する自由な連想が特徴。
◎第 2段階の
「美と写実主義」(beauty and realism)
主題についての考えが支配的となり、
魅力的な主題や写実的スタイルの絵がより良いと判断される。
◎第3段階の
「表現性」(expressiveness)
他人の経験の内面に意識を向け、その
思考や感情をとらえる能力をもつ。
創造性、独自性、感情の深さが認識されるが、
判断基準は、個人的な経験の特質に依存。
◎第4段階の
「スタイルと形式」(style and form)
全体として
伝統的な見方ができるようになり、
媒体、形式、スタイル、歴史的 関係における意義を見いだす。
また、美術理解のために美術批評が役立ち、
美的判断が合理的で客観的なものとみなす。
◎第5段階の
「自主性」 (autonomy)
微妙な反応がみられ、
判断はいっそう 個人的でもあり、
また
社会的なものともなり、
伝統的に形成された作品の意味の概念と
価値を判断する。
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【関連】美術鑑賞 美術教育
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風神雷神:①対話式鑑賞 俵屋宗達 風神雷神図屏風 (2015/11/10)
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美術の鑑賞法 (2016/05/10)
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『エグゼクティブは美術館に集う』を読んで ①思索的に読む (2016/05/11) → (2016/06/05記)
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【美的感受性に関する科学的な基準に関する私見】 (2016/01/31)