『生誕300年記念「若冲展」⑦大混雑：それでも行く価値はあり？』ｺﾛｺﾛさんの日記

鑑賞のコツをご紹介してきましたが、
1時間近く、外で並び、中に入っても思うように見れない状態。
それでも、若冲展は、行く価値があるのか・・・

私はたまたま、招待券をゲットした友人に誘われたので参加しました。
ぜひ行きたいと、開催前から思っていましたが、
今の状況だとしたら、どうしたでしょう・・・・


私の回りでは、若冲の番組紹介をしてくれて、
若冲先生、すごい！　好きではないけど、見直したと大絶賛の友人は、
「紹介はしたけど、私は行かない・・・」と。

混雑の中で見てもよく見れないのは、もったいない。
今後もしかるべき、見る時があるだろうし・・・・

また、ある方は、本当にすごいのか・・・・
混雑の中で見るなら、別のいい美術展を見た方がいいのでは・・・
という声も・・・・



行ってみての感想は、本人次第・・・だと思いました。

建仁寺に行った時に感じたのですが、
鑑賞というのは、その時の心を映し出す・・・・・　ということでした。

心から見たいと思う気持ちなく、行っても、
受け取れることも、そこでブレーキをかけてしまうと思います。


まずは、見たい！　行きたい！
そのためには並ぶのがしょうがない・・・・
そんな気持ちを持てなかったら、やめた方がいいのかなと思いました。


正直言って、テレビで見た方がすごいです。
あんなところまで、肉眼ではみれません。
しかし、実物を見て、それをまた科学の力、テレビで見て確認。

最初は、見えていなかったことが、こういうことだったんだ・・・・
あそこには、こんなことまで施されていたんだ・・・・
と、リアルの作品と映像が融合し、より作品の輝きを増します。。

懐疑的でも、行けば、作品に力があるので、それなりにすごいと思うと思います。
でも、「何かを受け止めたい」という、前向きな気持ちを持って行くのと、
「どうなんだろう・・・・」と思いながら行くのとでは、
投げかけてくる情報量が違うのだろうと思いました。


ポーラ美術館の動画の中に、

＞今目の前にあるものが輝いて見えるのは
＞自分自身が輝こうとしていることの証。


とあります
見る側の目が輝いていないと、
作品も本当の輝きを見せくれないのかなと・・・・


当初、1600円を自分で払っては見ないかな・・・・
というのが、正直な気持ちでした。


しかし、若冲を2000年に知ってから、そのままになっていて、
自分の歩いてきた軌跡がそこにあります。
それを、確認するのは、今だ！　という気持ちが一番の言動力となりました。

そして、テレビを見て、あの先生は、ああいうふうに言ってるけど、
そうなのかなぁ・・・　それを自分の目で確かめてくる！

そして、自分が気に入った絵、そこに込められた若冲の思い。
自分なり想像し、解釈してみたけど、実際に見たらどう感じるのか・・・


そんなことを確認したいという思いが、だんだん強くなっていました。
自腹じゃいかない・・・と最初は思いましたが、
結局は、行ったのだろな・・・と今は思っています。


そして、絵を見るだけが美術鑑賞ではない。
「絵を見る」その行為の回りに携わっている人たち、
そこから派生することに、目を向けてみるのも、
美術鑑賞の効果として、おもしろそうです。



迷っている方へ・・・・・

自分に問いかけてみて下さい。
本当に心から見たいと思っていますか？
それが、行くか行かないかを決めるカギではないでしょうか？

人がいいと、言ってるから・・・ではなく
みんなが行くから・・・ではなく

若冲の何を見たいのか・・・


ｐｓ
ただ、評判だら行ってみよう。
若冲、見てきたのよ～　　行列すごかったわ～
そんな話のタネとして・・・・・

行列に並ぶ。そこに価値や意味があるかも！
堅苦しく考えず、まずは見て見る。
っていうのも、大事かな？

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【関連】鑑賞のコツ
○生誕300年記念「若冲展」⑦大混雑：それでも行く価値はあり？ (2016/04/30)
○生誕300年記念「若冲展」⑥大混雑：なぜ　動線を分けないのか？ (2016/04/30)
○生誕300年記念「若冲展」⑤大混雑：鑑賞のコツ　《菜蟲譜》《乗興舟》 (2016/04/30)
○生誕300年記念「若冲展」④大混雑：鑑賞のコツ　《鳥獣花木図屏風》 (2016/04/30)
○生誕300年記念「若冲展」③大混雑：鑑賞のコツ　《動植綵絵》 (2016/04/30)
○生誕300年記念「若冲展」②大混雑：鑑賞順・回り方のコツ (2016/04/29)
○生誕300年記念「若冲展」①大混雑：いつ行く？　チケット準備　行列の状況(2016/04/29)