akiiさんが投稿したルーエ ぶらじる(広島/大手町)の口コミ詳細

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ルーエ ぶらじる鷹野橋、市役所前、日赤病院前/喫茶店、ケーキ、パン

1

  • 昼の点数:3.6

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 3.6
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2015/12 訪問

  • 昼の点数:3.6

    • [ 料理・味3.6
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.5
    ~¥999
    / 1人

広島のモーニング発祥店◆ルーエぶらじる

広島市中区大手町5-6、ルーエぶらじる
鷹野橋商店街にある、1946年創業の老舗喫茶店。
先代が1955年に始めたモーニングサービスが日本初という記録が残っている。
市役所前駅出口から徒歩4分。カード不可。
営業時間7:00~20:00、日祝~18:00。モーニングは~10:30。無休。

ちょっと長めの前置きになります。
日本のモーニングサービス(breakfast special)。
愛知県西部に位置する一宮市に、地場産業である繊維業の発展とともに生まれた食文化。
高度経済成長期にあたる1956年(昭和31年)頃、空前の好景気に沸いており、維業を営む人々は昼夜を問わず喫茶店で商談や打ち合わせ。当時の繊維工場は機織機の音がうるさい上に埃っぽく、応接室や会議室代わりに使われていた喫茶店。朝から来てくれる客に、ゆで卵とピーナツをサービスとして付けたのがはじまり。一宮市は一般的にモーニング発祥の地と言われ、町おこしにもなってますね。
ですが、調べてますとモーニングサービスの元祖として複数挙がってます。
愛知県一宮市・愛知県豊橋市・岐阜県岐阜市・広島県広島市。
記録が残って確認出来るものでは日本初のモーニングサービスが行われた店は、何と広島市の現存する店、ルーエぶらじるなのでした!
1956年(昭和31年)にモーニングを開始。
その年に撮影された当時の店の様子を納めた写真にはモーニングの文字が入ってます。

そんな訳でして、食文化と歴史が大好物な私はモーニングを食べに、ルーエぶらじるへ。
早朝、車も走れるアーケード通りに店を見つけました。
店舗の表には創業69周年の表示。
昨年末に伺ったので、2016年は70周年ですね。
店内に入ると、パンの販売。
建物の裏に工房があって、そちらで自家製パンを焼いているそう。
喫茶店で提供しているパンもその自家製です。
屋号ぶらじるの前に付けてあるルーエは、店内でパンを売り始めた時に付けたとのこと。
店内は奥に入ると喫茶空間になってます。まだ混んでないので、ゆっくりと利用出来るタイミング。

ルーエぶらじるの前身は、末広食堂と言う店だったそうです。
終戦直後の1946年に先代の末広さんが広島駅前で開業。
1952年に現在地に店を移転、喫茶店として再スタート。
店主が戦前に通っていた銀座の老舗喫茶店の名前を使い屋号は喫茶ブラジルへ。

当時の先代が、夢の三点セットを出したいと、その思いから生まれたモーニング。
その夢とは、コーヒーとパンと卵。
広島に原子爆弾が投下され壊滅的な被害を受けた10年後のこと。
まだ小さなSSサイズの卵も貴重品だった時代と聞きます。
コーヒーにSSサイズの卵を使った目玉焼きをトーストに載せたセットを、コーヒー1杯50円の時代に60円で提供。
これが評判となり、週刊朝日が記事として取り上げたことで全国区に。
現在は数種から選べるモーニングを提供されていますが、当時はこの三点セット1種がニュースになるほどの価値であったのでしょうね。

◆Aモーニング 550円

一番シンプルなモーニングにしました。サラダ・パン・ゆで玉子・ドリンクのセットです。
注文を通すと、トースト用のマーガリンやジャムをカゴの中から選ぶように言われます。
セットはトレーで出されます。
トーストは厚切り。甘みある食パンは表面はキツネ色で、サックリ。さすが自家製。
おまけのようにつけてあったクォーターカットの惣菜パンはポテサラ入りハンバーガーで少量ながら美味しかった。
コーヒーは東白島町の寿屋珈琲飲料社で特製ブレンドを作って貰っているのだとか。
野菜は国産にこだわり、コーヒーを淹れる水は県内にある景勝地・龍頭峡から汲んだ水。

何処にでもあるモーニングサービスの内容だと思うのですが、こちらのお店は背景が深い。
利用者に喜んで貰いたいという思いからスタートしたものが今まで繋がってきています。
広島では愛知~岐阜のようなモーニングサービスが地域一帯に広がることは無かったですが、個人店が創意工夫を続けたことで日本の喫茶文化は発展してきたのですものね。
日本の喫茶は、ここ数年で風向きが変わったと言われます。
メーカー、ブランドの喫茶・カフェが台頭する中、昔ながらの喫茶店も復権も目立ちます。

現在は二代目ご夫婦と娘さんが運営。
アットホームなお店です。二代目と娘さんで焼きたてパンを製造。奥様が接客。
パンの購入と喫茶の利用で日の利用者は500人ほどとか。
モーニング発祥店利用の喜びを語ってましたら、レジで奥様より「使われないと思いますけど」とマッチを貰いました。
昭和30~40年代に作られていたもの。
まさしく、モーニングサービスを始められた時代の。感激!
奥様が明るく誇りに満ちてお店を切り盛りされていたのが印象的でした。

  • Aモーニング 550円

  • 横から

  • 店内

  • 卓上

  • 入口

  • 歴史あるモーニング

  • おすすめ

  • 外観

  • 昭和時代のマッチを貰いました

  • 店舗はアーケード内です

2016/01/17 更新

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