akiiさんが投稿した割烹 戸田本店(広島/呉市)の口コミ詳細

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akii (女性・福岡県) 認証済

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割烹 戸田本店呉市/日本料理、海鮮

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2015/12 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

山本五十六に愛された鯛料理が自慢の老舗割烹◆戸田本店

広島県呉市音戸町坪井1-1、戸田本店
新旧二橋の音戸大橋を望みながら、瀬戸内の鮮魚を楽しめる老舗割烹。
創業1895年(明治28年)。名物は鯛料理。呉駅から車で25分。
6部屋、80席。全室座敷の個室。全室海に面する。
昼会席が4000円・5000円・6000円(税別、サ15%別)。
夜懐石が5000円・6000円・8000円・10000円(税別、サ15%別)。
予約要。2名より。サービス料15%。
営業時間12:00~15:00(日曜のお昼は休み)、17:00~21:00。定休、火曜。
ミシュラン2013広島特別編に掲載あり。

呉の老舗割烹。
その存在を知り、ずっと訪問したく思っていました。
機会が巡って、創業120年目のこの度、利用出来ることになりました。
地元北九州に、こちらと同じく明治28年創業の老舗料亭金鍋があります。
福岡県で一番の歴史を持つ店と、たまたま同じ年の創業、興味を持っての訪問でした。
呉駅からの交通を、お店に聞きますとタクシーが一番とか。
ルートを色々探して適当な手段が見つからず、そう聞くと納得。

木造三階建ての建物は、古い時代に建て増したものとか。
1階のロビーには、第56代内閣総理大臣岸信介の書。
赤いカーペットの敷かれた廊下を客間のある二階へ。
二間続きの和室で、人数対応がし易そうです。
部屋には縁があり、新旧二橋の音戸大橋の間に位置するこの料亭からは両サイドに赤いその橋が見えます。
音戸の瀬戸を運行する船を見渡せるのも大きな魅力。

音戸の瀬戸は狭い海峡で、言われなければ河川に見えてしまう。
幅は僅か90mほど。可航幅が60mしか無いが一日の船舶の通行量は約700隻で、最大で4ノットと潮流が早い。
広島市と松山市を結ぶ定期船など1000トン級の船が行き交う船舶の往来が激しい海上交通の難所。
日本一短いとされる海上定期航路(音戸渡船)も就航。

さて、船舶の往来を見ながらの食事を楽しむと致しましょう。
昼の会席は3種。真ん中のものを選びました。

◆5000円会席(税別、サ15%別)
・附出し
・お造り
・鯛骨蒸し
・茶碗蒸し
・サザエのつぼ焼き
・揚物
・焼物
・鯛めし
・吸物
・果物

ビールをいただきながらの食事でした。
ビールは瓶。キリンとアサヒの中瓶が700円(税別、サ15%別)。
ご年配の仲居さんが給仕してくれました。
海老と蛸と磯の香がする海藻の酢味噌和えに始まり、次にお造り。
ぶ厚い鯛と鱸は鮮度抜群。醤油に蓋の着いた器が印象的。
藍色が綺麗な有田焼の器で供された鯛の骨蒸し。
「ウチは有田焼多いんですよ~」と仲居さん。
蓋を開けると立ち上る良い香り。
見ただけでも鮮度が良いと分かる鯛。
「身はあってもコツ蒸しです~」と仲居さん。楽しいお婆ちゃまです。
身がプリプリです。火を通されても鮮度が良いと美味しい!
白ポン酢が落としてある酸味ある出汁も良いですね。
食べ終わると、仲居さんが「鯛の鯛を探しましょう」と素手で骨をバラします。
お水をお持ちになり骨を洗います。
江戸時代から縁起物として重宝がられてきた鯛の鯛(硬骨魚の肩帯の骨の一部)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AF%9B%E3%81%AE%E9%AF%9B (ウィキ)
本体の大体1/7サイズだそう。
開運グッズとして、財布に入れておくとお金が貯まると言われますよね。
仲居さん、有難う。

茶碗蒸しも器が印象的。茄子を模ったもののようで。中には鶏肉、椎茸、銀杏、蒲鉾など。
サザエのつぼ焼きは、下にアルコールを浸ませた塩。火を点ける演出。塩が弾いて結構派手。
栄螺はツノがなく、穏やかな内海モノのようですね。
波の荒い場所ではツノがアンカーの役目で立派になるらしく、地元の北九州はツノのあるものが多いです。
揚物は、海老の天麩羅。茄子、しし唐とともに。天ツユが用意されます。揚物の横に大根おろし。好みで。
次に、一人一尾の鯛の塩焼き。
豪華を越して、これでもかの鯛尽くし。
食事は鯛めしと、鯛のお吸い物。
鯛めしは木の蓋、吸い物碗も蓋があります。取った写真です。
お茶を淹れて貰って、最後に果物。
お腹いっぱいです。
鯛が凄く美味しかった。
さすが、名物が鯛料理の割烹。
地元漁師が一本釣りした天然物を舟の生簀で生かして、水揚げしたばかりの鯛を用いた会席コースでした。
このコースでも大変満足でしたが、更に鯛をと言う方は活き造りがつけられるコースもあります。

食後は館内を見学させていただきました。
3階には、山本元帥が利用していた部屋。完全個室になってました。
案内に、息が上がる仲居さん。
仲居さんの階段と、客利用の階段が別になってます。
裏階段は1段少なく急なんだそうです。

各著名人、芸能人の方も利用される老舗料亭。
海軍の社交場として賑わい、芸者の上がった時代のお座敷を想像出来ます。
呉の貴重な老舗割烹です。

その後は、地元の方の案内でプチ観光。雨に濡れる、日招像。
この海峡は平安時代に日宋貿易の航路として、1167年に平清盛が開削したといわれている場所。
一日で工事を完了させるために夕日を招き返したという伝説があります。
そして、国内で唯一、現役の潜水艦を間近で見ることができる公園、アレイからすこじま。
入船山記念館にも立ち寄りを。
旧呉鎮守府司令長官官舎(国重要文化財指定)、郷土館、歴史民俗資料館(近世文書館)等を見学。
呉。
近代文明の発展した、歴史を調べたくなる街です。

  • 酢味噌和え

  • お造り

  • 鯛、鱸。醤油入れの付いていてる器が印象的

  • 美しい有田焼。店では有田を多用されていると聞く

  • 鯛の骨蒸し

  • 酸味あるお出汁は白ポン酢が落としてある。鯛が美味しい!

  • 鯛の鯛

  • 茄子のデザイン器

  • 茶碗蒸し

  • 栄螺

  • 炎の演出

  • 天麩羅

  • ビール中 700円

  • 鯛の塩焼き一尾

  • 醤油が添えられます

  • どちらも蓋を取りました。鯛飯、鯛の吸い物、香の物

  • お腹いっぱい!ご馳走様でした

  • 果物

  • 2階の客室

  • 部屋には縁があり、音戸大橋が望めます

  • 縁は通しで各部屋と繋がり、間に衝立

  • メニュー

  • 3階の山本元帥が利用していた部屋

  • ロビー

  • 外観

  • 店前。昔は直接店に船が直接着いていたとか

  • 観光。日招像(平清盛の立烏帽子直垂姿の銅像)

  • 残念ながら雨。高台から新旧の音戸大橋が見えてます

  • アレイからすこじま

  • 呉市入船山記念館→

  • 登録有形文化財・旧高烏砲台火薬庫

  • 重要文化財・旧呉鎮守府司令長官官舎

  • →洋館部内観(壁に金唐紙)

  • →和館部外観

  • 呉市入船山記念館を出ます。雨の呉も情緒あります

2023/04/06 更新

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