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焼き鳥、長堀橋
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TH73
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店名 |
かつらぎ
|
---|---|
ジャンル | 焼き鳥、鳥料理 |
予約・ お問い合わせ |
06-6213-7565 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
大阪メトロ長堀橋駅4番出口から徒歩6分 長堀橋駅から416m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥8,000~¥9,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
10席 (カウンター10席) |
---|---|
個室 |
無 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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同僚と二人、仕事帰りにどこかで飲もうということになり、ふいにブックマークしていた、このお店の事を思い出した。
開店直後に到着し、まだ一人の客もいない店内に、すんなり通されました。多くのボトルが棚にキープされており、いかにも常連の多そうなことがうかがえるが、予約席はまだなかった。カウンターだけの、十人ほどでいっぱいになる店舗。スタッフ数人と、大将がいる。
ここは完全禁煙、携帯使用禁止、のお店である。
持っていたカメラは携帯のものしかない。おそらく、通話が禁止、ということなのだろうが。
どれどれ、どんな頑固な大将なのかと見ていれば、気さくにもてなしてくれる。堅苦しくもない、律儀な人だ。
初めての来店なら、一人前のコースを二人で分け、また食べたいと思ったモノを後から追加するのがいい、との提案。そうしてもらった。
淡々と料理の出る中、仕事の話などをするうちに時間は瞬く間に過ぎていった。
延々と炎の上がる炭火に向かいながら、こちらの要望にも応える大将。料理人と、職人の違いを見せつけられる。
ふと、自分の親父と重ね合わせてしまう瞬間がある。
料理人は客にサービスのかぎりを尽くす印象にあるが、職人はそれだけではない。ある種の規律を感じさせる。それが親しみを覚えるような、父性の威厳を感じさせるような。家族と共にした食事を想起させる。
大将のみが焼きに専念し、他のスタッフは横並びになって、客の呼びかけに待機している様も、独特である。
焼き鳥はもちろん、洗練されたというにふさわしい、焼き鳥屋を銘打つ店の中でも抜きんでる質の高さがうかがえた。
大阪で美味い焼き鳥の店といえば、どこなのか。
日本に伝承される「焼き」の技術とは、どれほどのものなのか。
焼き鳥のみならず、鰻、天ぷらにも、実際に想像を越えるような、熟練のなせる技があるようである。
裏表に繰り返し焼く中、焦がさずに内部の熱量を増幅させ、その熱で小骨にいたるまで溶かす、という鰻の焼き。
素材に合わせて内部の水分量すら調節する、という天ぷら。目で見て、衣に隠された素材の様子がわかってこそ、一人前だという。
極限まで精進すれば、国宝級の技にまで昇華できるものなのだ。では、焼き鳥はどうなのか。
古くから重く伝わる、焼きは一生、という言葉であるが、今をして、これほど軽々しく用いられる言葉もないと思う。
その、職人としての人生が終わりを迎えた時、ようやく完成をみる、という意味合いではないか。
十年、二十年という年数でもなければ、日々にあてた時間でもない。
こうした技術は、他人にすべてを網羅しても真似はできない。最高の料理人とて、到達できない領域なのである。
ある意味、それ以外に出来ない。焼き一筋に生きたからこそ身に付いた、究極の職人の技なのだ。
だから、一般の料理人とは違うとの見解である。
関東には数多く見い出されている焼き鳥の名店に対し、大阪でそれに匹敵する店は見い出せるのだろうか。
食べログで筆頭にあがるのは、あびこの人気店「安喜」でした。
ご存じのとおり、料理そのもので上位にあるのではない。大阪で、最も愛されている焼き鳥店なのである。
ここに、大阪における焼き鳥のイメージが集約されていると思う。安く、腹いっぱいに飲み食いできる、ジャンクフードとしての位置付けである。もともとはそういった料理ではあったのだろうが、コストパフォーマンスと気軽さが魅力の食べ物として、しっかりと定着しているのだ。
安くて美味い、と。焼き鳥自体に究極的職人技の味わいを求めるのは、多くの場合、大阪では一般的ではない。
かといって、質においての上店がランクインしていない、ということもない。
上質な焼き鳥を出す名店はやはり、数多く存在する。が、いずれも焼き鳥というよりは、そこから派生する刺身だったり、一品料理、鶏という素材を軸とした様々な調理法での創作、鶏料理を専門として扱う居酒屋、といった形態なのである。焼き鳥自体はむしろ、店の提案する鶏料理の中の一品、一つの調理法でしかない。料理的な焼き鳥、とでも言おうか。鶏を扱うならば、そこから発展する出来得るかぎりの味わい方を、まさしく料理人観点からの趣向でもって提供する、といった具合。
居酒屋自体としての質は総じて、レベルは高いと思われる。
一つに、大阪の人のグルメなこと。同じ味わうにしても、いろんな味わい方で食べたいという、客側の欲求がある。たとえ焼き鳥が美味くても、それだけでは満足できないのが、大阪なのである。
それは、職人の極み、想像を超える至高の焼きの技術があったとしても、同じであるかもしれない。
焼き鳥と銘打ちながら、その実、それだけでは店側も飽き足らない。客側も焼き鳥を食べに来ながら、その他料理に魅力を感じている。
この、日本伝承の焼きの技術が軽んじられている面も否定できないのだ。関東での焼き鳥の立場がどうあれ、大阪では決してソウルフードとはならない。長々と、その歴史を紐解くまでもない。鶏料理のおしながきの中の、定番メニューの一つにすぎないのだ。 恐ろしく美味くとも、ちっぽけな品に、どれほどの感動を見い出せるだろう。
鶏、というキーワードから最高の味わい方を考えたとして、果たして大阪では、焼き鳥という選択肢があがるだろうか。そこは、料理人よりの趣向をこらした鶏料理、割烹もあるが、フレンチやイタリアンなどの調理法といったものが、多数であろう。
つまりは、ここにあるのは料理人の世界であり、職人的要素の希薄なこと、それが多くの店で感じられるのだった。いったい、どれほどの店舗を回った上での見解なのか、あえて書きませんが・・・。
純粋に、焼き鳥のみに精進しているお店があまり表舞台に出てこないのは、こういった背景がある。
こうした、鶏料理全般に長ける大阪のお店たちだが、いわゆる二足のわらじを履いている。
焼き以外に、料理全般までこなす居酒屋という形態では、一生を焼きのみに捧げる焼き鳥屋に、質で並ぶというのは、つと疑問視される。
最高の焼き鳥屋を考えた場合、職人的な焼きの技術のみで勝負している店ではないか、と思うのでした。
焼き鳥だけは大将のみが専念し、その他の料理はすべて、他のスタッフに任せているというお店もあるかと思う。
一流の料理人ともなれば、自然と他料理に関しても、知らず舌は精通していくもの。
「かしわや闘鶏」などは、料理以外のことで評価が下がっているとも考えられ、それがなければ筆頭にあがる可能性もあるかと。焼き鳥のみの店ではないが、まず焼きありきの店で、そこから他料理にも広がったとの印象もうかがえる。だから、とにかく料理に時間がかかるのである。
職人が焼いているのであれば、その他料理を出していること自体、無茶というものである。
料理人というより、職人的な店のしきたりが、ここにはある。店の取り扱い注意事項だ。蓋を開けてみれば、大した制約ではない。出来上がりから急速に風味の失われていく料理に対して、愛と信念かけた、不可能を可能にするための決まり事である。
このような実力ありきのお店なら、最高の店として定めてもいいのかもしれないが。
食べログ内での検索は、お見合いセンターでの相手探しのようなもの。登録されているお店の中からでしか、出会いはない。真の出会いとは少し違うかもしれないが、これもまた運命の成せる業だと思う。焼きのみに生涯をかける店を探し出してみたのでした。
導き出されたのは、福島の囲炉裏、長堀橋のかつらぎ・・・などであった。
そのうちの一軒、かつらぎ、である。
いただいたコースは全部で14品。これを一人前、二人で食べる。二人で分けられない手羽先などは、一品づつ出された。
その前に造りも注文していた。醤油と生姜の添えられるのみ。ささみと肝。もちろん美味い。
先付けに、胡瓜の漬物。丁寧だが、シンプル過ぎて、大丈夫かなと思ってしまうが。
焼きものが登場するなり、次第にその違いのほどをいやが上にも意識するようになりました。
串モノは、さほど大きいものではない。しかし、粒よりの食べ応えがある。
部位の美味しさを堪能できる。あとで気付いたのだが、ここの塩加減というものは、口の中で飛び出してくる肉の旨味から初めて、その存在を知るといった感じである。タレは使われていたのか、それとも肉の旨味だったのか。
足らなかった場合は、取り皿に少し塩が盛られているので、それを使う。
カウンターの上に、胡椒や七味なんかも置いてある。気楽なお店でもあるのだ。
どれも美味しいが、自分の好きな部位はことさら美味い。皮はグルグルと巻いて刺してあるのか、外はパリパリ、内部は・・・。サンカクが思いのほか大きくて、これも一個づつでいただいた。熱いのを忘れるほどの美味さ。
焼き加減も、素材の内部状況が逐一、炎を前にして見えていることが知れるひとつの証拠である。
〆の前に、追加は大丈夫かと訊かれた。もう一回、食べたい品が多くあり、する気は満々だったのだが。
瓶ビール三本、コースは一人分ではあるが、二人ともほどほどに満たされてしまった。ビールのせい?
スープ、香の物ときて、鶏飯は普通盛りでお願いした。鶏飯って、ご飯の粒が立っているものでしたっけ?
シンプルです。が、ほろりと口に入れてかみしめると、これもまた絶品のお味である。ガツガツと掻き込んでしまった。
いや、まだ食べられると思うのだが、お互いに時間もあるわけで。おかげで安く済んでしまった。
焼き鳥の、評価基準にできる最高のお店が見つかった、と思いました。いたく感激してしまった。
一度、入ってしまえば、また来ようと心動かされるお店である。それがなぜかはわからないが。職人のお店である。
大阪にて、焼きの技術を奮う真摯なお店である。